「SEO経由のクリック数は増えている。しかし、自社の企業名やサービス名で検索する人は増えているのだろうか」「指名検索は増えているが、新しい顧客との接点まで広がっているのかわからない」。
Search ConsoleやGA4を見ていると、このような違和感を持つことがあります。
指名検索と非指名検索の大きな違いは、検索する時点で特定の企業・ブランド・サービスを意識しているかどうかです。
例えば、「マーケティング データ活用」と検索する場合は、解決方法や選択肢を探している非指名検索と考えられます。一方、「企業名 データ活用」「サービス名 料金」のように特定企業・サービスを含めて調べる場合は、指名検索に近い検索行動です。
SEOでは非指名検索で新しいユーザーとの接点を作ることが重要です。しかし、そこで記事を読んでもらって終わるのではなく、企業やサービスを覚えてもらい、比較検討や指名検索へつなげることも重要になります。
インティメート・マージャーのこれまでのAI検索・ブランドSEO関連の検討でも、検索を「流入を獲得するだけの施策」としてではなく、検索される→理解される→比較される→指名される→意思決定されるという一連の流れとして捉えることを重視してきました。
本記事では、指名検索と非指名検索の違いを整理したうえで、BtoBマーケティングで両方をどのように使い分け、分析すればよいのかを解説します。
この記事の要点
- 指名検索は、企業名・ブランド名・サービス名など、特定の対象を意識して行う検索です。
- 非指名検索は、課題・方法・カテゴリなどから解決策や選択肢を探す検索です。
- 非指名検索は新規接点、指名検索はブランド想起や比較検討の深まりを見るうえで役立ちます。
- どちらか一方だけを増やすのではなく、非指名検索から指名検索へ進む導線を設計することが重要です。
- 2026年のSearch Consoleでは、条件を満たすサイトについてブランド/非ブランドクエリを自動分類して分析できます。
- 指名検索と非指名検索の違いとは?
- 指名キーワードとは?具体例で整理する
- 2026年版Search Consoleでは「Branded」の定義が少し広い
- 非指名キーワードとは?まだ企業名を指定していない検索
- 指名検索と非指名検索は、どちらがSEOで重要?
- IMMNでは「非指名→指名」を一つの流れとして考える
- 非指名検索だけを追うと何が見えなくなる?
- 指名検索だけを追う場合にも注意が必要
- Search Consoleで指名検索と非指名検索を分ける方法
- GoogleのBrandedと自社定義の指名検索は使い分ける
- 指名検索・非指名検索をSEOファネルとして見る
- AI検索が広がると指名検索の見方はどう変わる?
- 指名検索と非指名検索で記事の作り方は変えるべき?
- 非指名検索から指名検索につなげる5つのポイント
- 指名検索・非指名検索で見るべきKPI
- 指名検索と非指名検索の実務チェックリスト
- まとめ|非指名検索で出会い、指名検索で確認される流れを作る
- 指名検索と非指名検索に関するよくある質問
指名検索と非指名検索の違いとは?
まず、それぞれをシンプルに整理します。
指名検索とは、ユーザーが特定の企業、ブランド、商品、サービスなどをある程度認識した状態で、その名称や関連語を使って行う検索です。
一方、非指名検索とは、特定の企業名を指定せず、課題・方法・カテゴリ・比較条件などから情報を探す検索です。
| 比較項目 | 指名検索 | 非指名検索 |
|---|---|---|
| 検索時の状態 | 企業・ブランド・サービスを認知している | 特定企業を決めていないことが多い |
| 代表的な検索語 | 企業名、ブランド名、サービス名 | 課題、方法、カテゴリ、比較テーマ |
| 主な目的 | 詳細確認、比較、評判確認、再訪問 | 情報収集、課題解決、選択肢探索 |
| SEOでの役割 | 想起・比較検討・意思決定を支える | 新規ユーザーとの接点を作る |
| ブランド施策での役割 | ブランド想起の結果を確認する | ブランドを知ってもらうきっかけを作る |
| 代表的な改善対象 | 企業ページ、サービスページ、事例、FAQ | 用語記事、課題解決記事、比較記事、実践記事 |
指名キーワードとは?具体例で整理する
指名キーワードには、単純な企業名だけではなく、企業・サービスについてさらに詳しく調べる検索も含まれます。
企業名だけを検索する
- 企業名
- 企業名の略称
- 企業名の表記揺れ
企業公式サイトを探している場合や、他の場所で企業を知った後に詳細確認しているケースが考えられます。
企業名+テーマで検索する
- 企業名+AI
- 企業名+データ活用
- 企業名+導入事例
- 企業名+評判
- 企業名+セミナー
このタイプは、単に企業を探しているだけではなく、「この企業は自分が知りたいテーマに対応しているか」を確認している可能性があります。
サービス名を検索する
- サービス名
- サービス名+料金
- サービス名+事例
- サービス名+評判
- サービス名+比較
BtoBでは、企業名よりサービス名・製品名が先に知られるケースもあります。
そのため「指名検索=会社名だけ」と狭く定義すると、ブランド想起の一部を取りこぼします。
2026年版Search Consoleでは「Branded」の定義が少し広い
ここで、実務上重要な変化があります。
Google Search Consoleでは、ブランドクエリと非ブランドクエリを自動的に分類するフィルタが提供されています。
Googleの定義では、Branded queryには次のような検索が含まれます。
- ブランド名
- ブランド名の表記違い・スペルミス
- ブランドに密接に関連する製品・サービス
つまり、マーケティング担当者が手作業で「企業名を含んでいれば指名検索」と分類する方法よりも、Search ConsoleのBrandedはやや広い概念です。
Googleはこの分類を単純な正規表現ではなく、AI支援システムによって行っていると説明しています。
したがって、「指名検索」というマーケティング上の概念と、Search Consoleの「Branded」はほぼ近いものの、完全に同じ定義ではない点に注意してください。
非指名キーワードとは?まだ企業名を指定していない検索
非指名検索では、ユーザーは特定の企業を指定せず、自分の課題や必要な情報から検索しています。
例えばBtoBマーケティングであれば、
- インテントデータとは
- 営業 リード 優先順位
- AI検索 対策
- LLMO SEO 違い
- 顧客インサイト 見つけ方
- AIエージェント 営業 活用
などです。
この段階では、自社が比較候補に入っていない可能性があります。
だからこそ非指名検索は、新しい顧客と出会ううえで重要な接点になります。
指名検索と非指名検索は、どちらがSEOで重要?
結論から言うと、どちらか一方だけを重視するものではありません。
役割が異なります。
非指名検索は「まだ知らない人」と出会う
非指名SEOの主な役割は、自社を知らないユーザーが抱えている疑問や課題に答えることです。
例えば、
「営業リストの優先順位を決める方法」
を調べているユーザーが、自社の課題解決記事へたどり着いたとします。
この段階では、ユーザーの目的は企業を探すことではなく、問題を解決することです。
そのため記事では、いきなりサービスを売り込むより、
- 課題が発生する原因
- 判断方法
- 具体的な解決手段
- 比較軸
- 注意点
を先に整理する必要があります。
指名検索は「知った後の確認」を受け止める
非指名検索や広告、PR、セミナー、SNS、第三者の記事などを通じて企業を知った後、ユーザーが企業名を改めて検索することがあります。
そこで重要になるのが指名検索です。
指名検索したユーザーは、
- どのような会社なのか
- 自分の課題に対応できるのか
- 他社との違いは何か
- 導入実績はあるのか
- 相談して問題ないのか
といった確認を行う可能性があります。
したがって指名検索対策では、企業トップページを上位表示させることだけではなく、サービス、事例、FAQ、比較、セミナー、専門記事など、検索後に確認したい情報をそろえることが重要です。
IMMNでは「非指名→指名」を一つの流れとして考える
インティメート・マージャーのAI検索・ブランドSEO関連の記事戦略では、ブランドSEOを「ブランド名で検索されること」だけではなく、顧客が課題を調べる段階から比較候補に入り、最終的に指名される状態まで含めて整理しています。
実務では、次のように考えるとわかりやすくなります。
| 段階 | ユーザーの状態 | 検索例 | コンテンツの役割 |
|---|---|---|---|
| 課題認識 | 企業を知らない | 営業 商談化率 上がらない | 課題を整理する |
| 情報収集 | 解決方法を探す | インテントデータ 営業 活用 | 方法・選択肢を説明する |
| 比較 | 複数手段を検討 | インテントデータ アクセス解析 違い | 比較軸を提供する |
| ブランド想起 | 候補企業を覚えている | 企業名 インテントデータ | 専門領域との関係を確認できるようにする |
| 導入検討 | 具体的に企業を確認 | 企業名 事例、サービス名 料金 | 意思決定材料を提供する |
| 行動 | 相談・申込を検討 | 企業名 セミナー、企業名 問い合わせ | 次の行動をわかりやすくする |
この流れを見ると、非指名検索と指名検索は競合する指標ではなく、同じ顧客検討プロセスの異なる地点を捉えていることがわかります。
非指名検索だけを追うと何が見えなくなる?
SEOでは検索ボリュームの大きい非指名キーワードを優先することがあります。
もちろん新しいユーザーとの接点を増やすうえでは重要です。
しかし、非指名検索だけを見ると、次のような状態になりやすくなります。
- PVは増えているが企業名を覚えられているかわからない
- 用語解説だけ読まれて離脱する
- 問い合わせにつながる記事がわからない
- 競合と似た記事ばかり増える
- 検索順位は上がったがブランド想起につながらない
「SEO記事は増えている。しかし、本当に顧客に選ばれているのか」という違和感が生まれるのは、この段階です。
そこで、Search Consoleの指名系クエリやGA4での関連記事回遊、事例・セミナー・サービスページへの遷移なども一緒に確認します。
指名検索だけを追う場合にも注意が必要
逆に、指名検索だけ増えていれば問題ないとも言えません。
すでに企業を知っている人だけに検索されている状態では、新規ユーザーとの接点が広がっていない可能性があります。
例えば、既存顧客、採用候補者、社員、取引先などによる企業名検索が増えているだけでは、新しい見込み顧客の獲得とは意味が異なります。
そのため、
- 非指名検索の表示回数
- 非指名検索のクリック
- ブランド検索
- ブランド+テーマ検索
- 比較・事例ページへの遷移
- 問い合わせ
を組み合わせて見ることが重要です。
Search Consoleで指名検索と非指名検索を分ける方法
2026年はBranded queries filterを使える
GoogleはSearch Consoleの検索パフォーマンスレポートで、「Branded」「Non-branded」に分けてクエリを確認できるフィルタを提供しています。
Googleによると、ブランド系クエリには、
- ブランド名
- ブランド名のスペル違い
- ブランドに関連する商品・サービス
などが含まれます。
非ブランド系には、それ以外の検索クエリが分類されます。
何を比較できる?
ブランド/非ブランドで分けたうえで、
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 平均掲載順位
などを比較できます。
これにより、検索パフォーマンス全体の増減だけでなく、
「ブランド検索が伸びたのか」
「それとも新しい非ブランド検索から発見される機会が増えたのか」
を分けて考えやすくなります。
すべてのサイトで表示されるわけではない
Googleの公式情報では、ブランドクエリフィルタは対象となるサイトに提供されています。
利用には、トップレベルのSearch Consoleプロパティであることや、十分なクエリ・インプレッション量があることなどの条件があります。
表示されていない場合は、従来どおりクエリフィルタや正規表現を利用し、自社でブランドキーワード群を定義して分析します。
GoogleのBrandedと自社定義の指名検索は使い分ける
Search Consoleのブランド分類は便利ですが、自社のマーケティング判断をすべてGoogleの分類だけに任せる必要はありません。
Google自身も、ブランド分類は動的・文脈依存であり、一部のクエリが誤分類される場合があると説明しています。
そのため実務では、
| 分析方法 | 向いている用途 |
|---|---|
| Search ConsoleのBranded | ブランド/非ブランド全体のトレンド把握 |
| 自社定義の企業名・サービス名 | 重点ブランドの詳細分析 |
| 企業名+テーマ | 「どの専門領域で想起されたか」の確認 |
| サービス名+比較・料金・事例 | 検討段階の深さを確認 |
という使い分けがおすすめです。
指名検索・非指名検索をSEOファネルとして見る
両者を単独で評価するより、変化の流れを見る方が実務に役立ちます。
パターン1:非指名検索も指名検索も増えている
新規ユーザーとの接点が広がりながら、ブランド認知・想起も広がっている可能性があります。
この場合は、問い合わせやセミナー、資料閲覧など最終成果へつながっているか確認します。
パターン2:非指名検索だけ増えている
SEOでの発見は増えている一方、ブランドへの接続が弱い可能性があります。
見直したいのは、
- 記事内で企業の専門性が伝わっているか
- 関連記事へ回遊できるか
- サービス・事例との接続があるか
- 独自調査や一次情報があるか
- 企業名を覚える理由があるか
です。
パターン3:指名検索だけ増えている
既存ブランド認知は強まっていても、新規市場へのリーチが伸びていない可能性があります。
新しい課題キーワード、比較テーマ、用語テーマなどの非指名コンテンツを確認します。
パターン4:両方減っている
検索需要、市場環境、順位、コンテンツ更新、ブランド接点など複数の要因が考えられます。
この場合は指名/非指名だけで原因を決めつけず、ページ別、クエリ別、チャネル別に切り分けます。
AI検索が広がると指名検索の見方はどう変わる?
AI検索では、ユーザーがWebサイトを訪れる前に、質問への回答、選択肢の整理、比較などを進める場面があります。
GoogleのAI OverviewsやAI Modeでも、複雑な質問や比較を支援しながら関連するWebページへのリンクを提示する仕組みが提供されています。
この環境では、必ずしも最初の接点が「Googleの非指名検索→自社記事クリック」になるとは限りません。
例えば、
- AI検索で課題について質問する
- 複数の方法や企業を知る
- 企業名を覚える
- 後から企業名を検索する
- 事例・サービスページを見る
という行動も考えられます。
この流れでは、最終的にSearch Console上では指名検索として見えていても、その前の認知接点が別のチャネルだった可能性があります。
そのためAI検索時代の指名検索は、「SEOだけが生み出した成果」と見るのではなく、SEO、AI検索、PR、広告、ウェビナー、外部メディアなど複数接点の結果として捉えることが重要です。
指名検索と非指名検索で記事の作り方は変えるべき?
検索意図が異なるため、情報設計も変わります。
| 項目 | 非指名検索向け | 指名検索向け |
|---|---|---|
| 読者の状態 | 課題・方法を調査中 | 企業・サービスを認知済み |
| 最初に答えること | 疑問・課題への回答 | 企業・サービスについて知りたい情報 |
| 有効なコンテンツ | 定義、方法、比較、課題解決 | サービス、事例、FAQ、評判、会社情報 |
| CTA | 関連記事、比較記事、資料、セミナー | 事例、サービス、相談、問い合わせ |
| 重要な役割 | 新規接点を作る | 検討を前に進める |
非指名記事からいきなり問い合わせを求めるより、比較記事、事例、セミナー、資料など中間導線を用意する方が自然なケースもあります。
IMデジタルマーケティングニュースでも、AI検索や比較型検索が広がる中で、問い合わせ直行だけではなく、事例、比較表、導入の流れ、FAQなどの中間情報を充実させる考え方を重視しています。
非指名検索から指名検索につなげる5つのポイント
自社独自の一次情報を入れる
他サイトと同じ一般論だけでは、記事を読んでも企業名を覚える理由が生まれにくくなります。
例えば、
- 自社調査
- 実務データ
- セミナーで見えた課題
- 顧客から頻繁に受ける質問
- 独自のフレームワーク
- 実際に検証した内容
などです。
専門領域と企業名を結びつける
会社紹介を何度も挿入するのではなく、「なぜこのテーマについて説明できるのか」が自然に理解できるようにします。
セミナー、調査、事例、専門家コメントなどがその根拠になります。
次の質問へ内部リンクする
例えば「AI検索とは?」を読んだ後には、
- AI検索対策
- AEO
- LLMO
- AI Overviews
- ブランドSEO
など次の疑問が生まれます。
記事単体で終わらせず、質問の深まりに合わせて関連記事へ接続します。
比較検討に必要な情報を用意する
BtoBでは、興味を持ってもすぐに問い合わせるとは限りません。
次に確認したくなる、
- 事例
- 導入条件
- 向いている企業
- 他の方法との違い
- 料金の考え方
- FAQ
を用意しておきます。
PR・セミナー・外部発信とSEOを分断しない
指名検索はSEO記事だけから生まれるわけではありません。
セミナー、PR、SNS、寄稿、外部メディアなどで企業を知り、後から検索することがあります。
そのため、外部発信で使ったテーマを自社記事、FAQ、サービスページにも反映すると、指名検索後の受け皿を作りやすくなります。
指名検索・非指名検索で見るべきKPI
| 見る項目 | 非指名検索 | 指名検索 |
|---|---|---|
| 表示回数 | 新しい課題・カテゴリで露出しているか | ブランド需要が存在するか |
| クリック | 新規ユーザーとの接点が作れているか | ブランド確認時に自社サイトへ来ているか |
| CTR | 検索意図にタイトルが合っているか | 公式情報としてクリックされているか |
| ランディングページ | どの課題記事が入口になったか | 何を確認するために来ているか |
| 関連記事回遊 | 理解が深まっているか | 比較・事例へ進んでいるか |
| セミナー・資料 | 初期関心から次へ進んだか | 検討が具体化しているか |
| 問い合わせ | 非指名流入が商談につながったか | ブランド想起が行動へつながったか |
Googleも、Search Consoleは検索パフォーマンスを確認する情報源、Google Analyticsはサイト内行動を見る情報源として役割を分けることを説明しています。
そのため、指名/非指名をSearch Consoleだけで完結させるのではなく、GA4で流入後のページ閲覧やコンバージョンも確認します。
指名検索と非指名検索の実務チェックリスト
- 両方を混ぜて集計していないか:Search Consoleでブランド・非ブランドの違いを確認します。
- Search ConsoleのBranded filterが利用できるか:トップレベルプロパティと十分なデータ量がある場合は利用可否を確認します。
- 自社独自の指名キーワードリストがあるか:企業名、略称、サービス名、主要製品名を整理します。
- 企業名+テーマを確認しているか:「企業名+AI」「企業名+データ活用」など、どのテーマで想起されているか確認します。
- 非指名検索が新規ユーザーを取れているか:課題・カテゴリ・比較テーマの表示回数とクリックを確認します。
- 非指名記事からブランド接点があるか:関連記事、一次情報、セミナー、事例への導線を確認します。
- 指名検索後の受け皿がそろっているか:サービス、事例、FAQ、企業情報を見直します。
- 指名検索だけをSEO成果としていないか:PR、広告、セミナー等ほかの認知施策の影響も考慮します。
- 非指名流入数だけを成果としていないか:関連記事回遊、セミナー遷移、問い合わせまで確認します。
- ブランド/非ブランドの構成比だけで判断していないか:絶対数と各指標の推移も併せて確認します。
- Googleの自動分類を絶対視していないか:重点キーワードは自社定義でも分析します。
まとめ|非指名検索で出会い、指名検索で確認される流れを作る
指名検索と非指名検索の違いは、検索する時点で特定の企業・ブランド・サービスを意識しているかどうかにあります。
非指名検索は、自社をまだ知らないユーザーと出会う重要な入口です。
一方、指名検索は、広告、SEO、PR、セミナー、第三者の記事、AI検索など何らかの接点を通じて企業を知ったユーザーが、さらに詳しく確認する場面で発生します。
そのためSEO・ブランド施策では、
非指名検索を増やすか、指名検索を増やすかという二者択一ではなく、「非指名検索で出会ったユーザーが、なぜ自社を覚え、比較し、指名するのか」を設計することが重要です。
インティメート・マージャーのブランドSEOでも、指名検索単体ではなく、「検索される→理解される→比較される→指名される→意思決定される」という流れで情報設計を捉えています。
まずはSearch Consoleを開き、ブランド検索と非ブランド検索を分けてみてください。
そこで「非指名検索は伸びているが指名検索につながっていない」「指名検索はあるが、新しい課題キーワードで見つかっていない」といった差が見えれば、次に改善すべきコンテンツが見つけやすくなります。
指名検索を増やすための具体的なSEO・コンテンツ・PR施策については、「指名検索を増やす方法|SEO・コンテンツ・PRをつなぐ実践施策」で詳しく解説しています。
SEO・ブランドSEO・AI検索を一つの顧客導線として整理したい方へ
指名検索と非指名検索を分けることで、自社が「まだ知られていない」のか、「知られているが比較候補に残れていない」のか、「指名されているが問い合わせにつながっていない」のかを切り分けやすくなります。
一方、実際のBtoBマーケティングでは、SEOだけでなく、AI検索、PR、広告、ウェビナー、営業活動など複数の接点がブランド想起に影響します。
IMデジタルマーケティングニュースでは、AI検索、LLMO・AEO、ブランドSEO、データ活用、BtoBマーケティングに関するセミナー・ウェビナー情報を紹介しています。
指名検索と非指名検索に関するよくある質問
指名検索とは何ですか?
特定の企業名、ブランド名、サービス名などを意識して行う検索です。企業名だけでなく、「企業名+評判」「サービス名+料金」など、詳しい情報を確認する検索も指名検索として分析できます。
非指名検索とは何ですか?
特定の企業名を指定せず、課題、方法、カテゴリ、比較テーマなどを使って行う検索です。まだ企業を知らないユーザーとの新しい接点を作るうえで重要です。
指名検索と非指名検索ではどちらが重要ですか?
役割が異なるため、どちらも重要です。非指名検索は新規ユーザーとの接点を作り、指名検索はブランド想起や比較検討の深まりを確認する役割があります。両者をつなげて見ることが重要です。
指名キーワードにはサービス名も含まれますか?
含めて分析できます。企業名だけでなく、サービス名、商品名、略称、企業名+テーマなども自社のブランドキーワードとして整理すると、想起されているテーマを把握しやすくなります。
Search Consoleで指名検索と非指名検索を分けられますか?
対象サイトでは、Branded queries filterを使ってBranded / Non-brandedを分けられます。ブランド名、表記揺れ、ブランドに関連する製品・サービス等をGoogleのAI支援システムが分類します。利用できない場合はクエリフィルタや正規表現を使って自社で分類できます。
指名検索が増えればブランドSEOは成功と考えてよいですか?
指名検索は重要な指標ですが、それだけでは判断できません。誰が、どのテーマで検索しているのか、事例やサービスページへ進んでいるか、問い合わせやセミナー申込につながっているかまで確認することをおすすめします。
AI検索が増えると指名検索は不要になりますか?
不要になるとは考えにくいでしょう。AI検索で企業を知った後、公式情報、事例、評判、サービス内容などを確認するために企業名を検索する行動も考えられます。AI検索と指名検索を対立させず、複数の情報探索接点として捉えることが重要です。

「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。


