「ブランドSEOの成果として指名検索を追いたいが、何をKPIに設定すればよいかわからない」「ブランド名検索は増えたものの、本当にマーケティング成果につながっているのか説明できない」。このような悩みを持つ担当者もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、指名検索はブランドSEOの重要なKPIですが、それだけを最終成果にするのはおすすめできません。
指名検索は、ユーザーが企業やサービスを認知し、比較候補として思い出したことを捉える中間指標として有効です。
しかしBtoBマーケティングで最終的に確認したいのは、その指名検索が、事例閲覧、資料確認、セミナー参加、問い合わせ、商談などの意思決定につながったかです。
インティメート・マージャーのAI検索・コンテンツ戦略でも、検索成果を単純な順位・流入だけではなく、「検索される→理解される→比較される→指名される→意思決定される」という流れで捉えています。
本記事では、この考え方をブランドSEOのKPIへ落とし込み、Search ConsoleとGA4を使って何をどう測るかを整理します。
- 指名検索はブランドSEOの重要な中間KPIですが、最終KPIではありません。
- 指名検索では表示回数・クリック・CTR・平均掲載順位を分けて確認します。
- 非ブランド検索とブランド検索を並べることで「発見→想起」の変化を見やすくなります。
- GA4では比較ページ閲覧、セミナー遷移、資料DL、問い合わせなど重要行動をKey eventとして設計します。
- 2026年は生成AI検索のインプレッションやAI Assistant経由流入も補助指標として確認できます。
- 指名検索はブランドSEOのKPIにできる?
- なぜ指名検索だけではブランドSEOの成果を測れないのか
- ブランドSEOのKPIを5段階で設計する
- 指名検索KPIで最初に見る4つのSearch Console指標
- ブランド検索と非ブランド検索をセットでKPIにする
- 「ブランド検索率」は補助KPIとして使える
- 指名キーワードは4種類に分けてKPI化する
- GoogleのBranded分類だけでKPIを固定しない
- GA4では「指名検索後に何をしたか」を測る
- ブランドSEOでGA4に設定したいKPI
- 指名検索KPIとGA4をどう接続する?
- 指名検索KPIの目標値はどう決める?
- 「指名検索が増えた=施策が成功」と断定してはいけない
- AI検索時代は指名検索KPIだけで十分?
- 2026年はGA4の「AI Assistant」チャネルも補助KPIにできる
- ブランドSEOのKPIツリー例
- ブランドSEOの月次レポートはこの8項目から始める
- 指名検索KPIの結果から改善施策を決める
- IMデジタルマーケティングニュースのデータから見ても「KPIを一つに絞らない」ことが重要
- 指名検索KPIの実務チェックリスト
- まとめ|指名検索は「ブランドが思い出されたか」を測るKPIとして使う
- 指名検索のKPIに関するFAQ
指名検索はブランドSEOのKPIにできる?
できます。ただし、「企業名が検索された回数」だけをKPIにするのではなく、ブランド想起を示す中間指標として使うことが重要です。
指名検索とは、企業名、ブランド名、サービス名など、特定のブランドを認知したユーザーが行う検索です。
Google Search Consoleでは、条件を満たすサイトに対してBranded / Non-brandedクエリフィルターを提供しています。Brandedにはブランド名だけでなく、ブランド名の表記揺れや誤記、ブランドと密接に関連する固有の製品・サービスなども含まれます。2026年3月11日時点で、Googleは対象となるeligible siteへの展開が完了したと案内しています。
ブランド検索は、
「存在を知らなかった」
から、
「名前を指定して調べる」
へ変化したことを示します。
その意味で、ブランド認知・ブランド想起を測る有力なKPIの一つです。
なぜ指名検索だけではブランドSEOの成果を測れないのか
たとえば指名検索が20%増えたとしても、そのユーザーが会社概要だけ見て離脱しているのであれば、比較検討が進んだとは限りません。
逆に指名検索の増加が小さくても、
- 事例閲覧が増えた
- サービスページへの遷移が増えた
- セミナー申込が増えた
- 問い合わせ内容が具体的になった
のであれば、ブランド施策が意思決定へ寄与している可能性があります。
IMデジタルマーケティングニュースのプロジェクト内でも、AI検索時代のKPIは「流入やCVだけでなく、理解、比較、問い合わせ品質、商談前提まで接続する」と整理しています。
つまり、指名検索をKPIにするなら、その前後にある行動も同時に測る必要があります。
ブランドSEOのKPIを5段階で設計する
| 段階 | 主なKPI | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 発見 | 非ブランド表示・クリック・順位 | ブランドを知らない人と接点を作れているか |
| 指名 | ブランド表示・クリック・CTR | 企業・サービスを思い出して検索されているか |
| 比較 | 事例・比較・FAQ・サービス閲覧 | ブランド検索後に理解・比較が進んでいるか |
| 行動 | 資料DL・セミナー・問い合わせ | 次の意思決定へ進んでいるか |
| 事業成果 | 商談化・問い合わせ品質 | 対象顧客との接点につながっているか |
プロジェクト内のAI検索ハブでも、この「検索→理解→比較→指名→意思決定」という流れを基本的な成果設計として採用しています。
指名検索KPIで最初に見る4つのSearch Console指標
Google Search ConsoleのPerformanceレポートでは、クリック、インプレッション、CTR、平均掲載順位を確認できます。
指名検索をKPIとして運用する場合も、この4指標を分けて見ます。
ブランド検索の表示回数
まず確認したいのは、Branded queriesのインプレッションです。
ブランド検索での表示回数が増えていれば、自社名・ブランド名・関連サービス名などを含む検索結果への露出が増えたことを意味します。
ただし、Search Consoleのインプレッションは市場全体の検索ボリュームそのものではありません。
「自社サイトが検索結果へ表示された回数」というSearch Console上の指標として扱います。
ブランド検索のクリック数
表示された後、自社サイトへ実際にクリックされた回数です。
ブランド需要が増えても、公式ページが選ばれていなければクリックは増えない可能性があります。
ブランド検索のCTR
CTRは、検索結果へ表示された中でどの程度クリックされたかを見る指標です。
Googleによると、Branded queriesは一般に自社ページが高い順位になりやすく、Non-brandedよりCTRが高くなる傾向があります。
そのため、ブランドCTRが急落した場合は「ブランド認知が落ちた」と判断するより、まず掲載順位・表示ページ・検索結果上の見え方を確認します。
ブランド検索の平均掲載順位
ブランド名やサービス名検索で自社の公式情報が適切に見つかっているかを確認するための指標です。
ただし平均掲載順位は複数の検索・ページをまとめた平均値です。絶対値だけで判断せず、表示回数・クリック・クエリと一緒に確認します。Search Consoleでは集計方法によってCTRや平均順位の値が異なる場合があることもGoogleが案内しています。
ブランド検索と非ブランド検索をセットでKPIにする
指名検索だけを追うと、「ブランドを知る前のユーザー」が見えなくなります。
Google Search ConsoleのBranded queriesフィルターは、検索をBrandedとNon-brandedへ分けて分析できます。Googleは、この分類によって、すでにブランドを知るユーザーと、最初から自社サイトを訪問する意図を持たず新たにコンテンツを発見したユーザーのトラフィックを比較しやすくなると説明しています。
| 変化 | ブランド検索 | 非ブランド検索 | 実務上の見方 |
|---|---|---|---|
| パターン1 | 増加 | 増加 | 新規接点とブランド想起の双方が伸びている可能性 |
| パターン2 | 増加 | 横ばい | PR・広告・イベントなど認知施策の影響を検証 |
| パターン3 | 横ばい | 増加 | SEO接点は伸びたがブランド想起への接続に改善余地 |
| パターン4 | 減少 | 増加 | 新規流入は増えてもブランドを覚える理由が弱い可能性 |
| パターン5 | 減少 | 減少 | 検索需要・SEO・認知施策を広く確認 |
ブランドSEOでは「Brandedを増やす」と「Non-brandedからBrandedへ進む理由を作る」をセットで考えます。
「ブランド検索率」は補助KPIとして使える
月次レポートでは、ブランドクリック数そのものだけでなく、検索流入全体に占める構成を見ると変化を捉えやすくなります。
たとえば、自社独自の管理指標として、
ブランドクリック比率=ブランド検索クリック÷Google検索クリック全体
のような指標を置く方法があります。
ただし、これはGoogleが公式に定義する「ブランドSEO KPI」ではありません。
自社の検索流入構造を比較するための管理指標として利用します。
また、比率だけが上がっていても、非ブランド流入が大幅に減った結果かもしれません。
必ず実数と比率をセットで確認します。
指名キーワードは4種類に分けてKPI化する
すべてのブランド検索をまとめると、ユーザーがなぜ検索しているのかわからなくなります。
| 分類 | 検索例 | KPIとして見る意味 |
|---|---|---|
| 純粋指名 | 企業名・サービス名 | ブランド自体の想起 |
| 指名+情報 | 企業名+会社概要・ログインなど | 既存認知層の情報探索 |
| 指名+専門テーマ | 企業名+AI検索など | 企業と専門領域の結びつき |
| 指名+比較検討 | 企業名+事例・料金・評判・比較など | 購買検討の深まり |
ブランドSEOでは、特に「ブランド+専門テーマ」「ブランド+比較検討」を分けて見ることが有効です。
IMデジタルマーケティングニュースのブランド設計資料でも、ブランドSEOはブランド名検索だけではなく、課題・用途・比較軸で想起される状態を作る施策として整理されています。
GoogleのBranded分類だけでKPIを固定しない
Search ConsoleのBranded queriesフィルターは便利ですが、Googleはこの分類を正規表現ではなく内部のAI支援システムで行っていると説明しています。
ブランド名の各言語表記、誤字、固有製品・サービスなども考慮する一方、文脈的な分類であるため一部のクエリが誤分類される可能性があります。
そのため、経営報告や年間KPIなど「同じ定義を固定して比較する」場合は、自社側でもブランド辞書を持つことをおすすめします。
- 正式社名
- 一般的な略称
- 主要サービス名
- 英字・カナ表記
- 頻出する表記揺れ
などを定義します。
Search Consoleには正規表現によるQueryフィルターもあり、複数のブランド表記をまとめて抽出できます。Googleもブランド名の複数表記を正規表現でまとめる利用例を公式に紹介しています。
GA4では「指名検索後に何をしたか」を測る
Search Consoleが強いのは検索結果上の行動です。
一方、GA4ではサイト訪問後の行動を確認します。
GA4とSearch Consoleをリンクすると、Google Organic Search QueriesやGoogle organic search trafficといったSearch Console連携レポートを利用できます。QueryレポートではSearch Console由来の検索クエリと関連指標を確認できます。
ただし、Search ConsoleのクエリとGA4の行動指標を好きな組み合わせで直接掛け合わせられるわけではありません。
そのため実務では、
- Search Console:どの検索で来たか
- GA4:来た後に何をしたか
と役割を分けて分析します。
ブランドSEOでGA4に設定したいKPI
GA4では、ビジネス上重要な行動をKey eventとして設定できます。GoogleはKey eventを「ビジネスの成功にとって特に重要な行動を測るイベント」と定義しています。
BtoB企業のブランドSEOであれば、たとえば次のような行動を確認します。
| ユーザー行動 | GA4で見る候補 | 意味 |
|---|---|---|
| サービス理解 | サービスページ閲覧 | ブランドから具体的な事業理解へ進んだ |
| 比較検討 | 事例・比較・FAQ閲覧 | 検討材料を確認している |
| 関心深化 | 資料ページ・セミナーページ遷移 | より深い情報を求めている |
| 重要行動 | 資料DL・セミナー申込 | 見込み顧客として行動した |
| 問い合わせ | 問い合わせ完了 | 具体的な接点へ進んだ |
すべてをKey eventにする必要はありません。
特に事業上重要な行動をKey eventとし、その前段階の比較・事例閲覧などは補助指標として扱うと整理しやすくなります。
指名検索KPIとGA4をどう接続する?
月次では、次のように並べます。
| 段階 | ツール | KPI |
|---|---|---|
| 新規発見 | Search Console | Non-branded表示・クリック |
| ブランド想起 | Search Console | Branded表示・クリック |
| サイト訪問 | GA4 | Organic Searchセッション |
| 比較 | GA4 | 事例・比較・FAQ閲覧 |
| 中間行動 | GA4 | セミナー・資料ページ遷移 |
| 重要行動 | GA4 | Key events |
| 事業成果 | CRM・営業管理 | 問い合わせ品質・商談化 |
この設計なら、
「指名検索は増えたが問い合わせは増えていない」
「非ブランドSEOは伸びているが指名検索へつながらない」
といった問題を段階別に発見できます。
指名検索KPIの目標値はどう決める?
「ブランド検索を前年比○%増やす」といった一律の正解はありません。
ブランド規模、業界、商材、季節性、広告量、PR施策などで水準が大きく異なるためです。
最初は外部ベンチマークより、自社の過去実績を基準にします。
まず3~6か月の基準値を作る
少なくとも、
- ブランド表示回数
- ブランドクリック
- ブランドCTR
- Non-branded表示・クリック
- 資料DL
- セミナー遷移
- 問い合わせ
を同じ定義で記録します。
前月比だけでなく前年同月比を見る
BtoB商材でもイベント、予算期、キャンペーンなどによる季節差があり得ます。
前月比に加えて前年同月比や直近3か月平均を確認します。
施策単位の目標とブランドKPIを分ける
たとえば、SEO記事の目標を「ブランド検索+10%」と直接設定すると、記事以外の広告・PR・営業活動の影響を分離しにくくなります。
そのため、
- SEO:Non-branded表示・比較ページ遷移
- PR:露出・ブランド検索変化
- ウェビナー:申込・再訪・ブランド検索変化
- ブランドSEO全体:Branded表示・クリック+事業成果
のように役割ごとに分けます。
「指名検索が増えた=施策が成功」と断定してはいけない
指名検索は、SEO、PR、広告、イベント、営業、SNSなど複数の接点から影響を受ける可能性があります。
たとえばウェビナー開催後にブランド検索が増えたとしても、それだけで「ウェビナーが原因」と断定することはできません。
実務では、
- 施策実施前4週間
- 施策期間
- 施策後4週間
- 前年同時期
- 同期間のNon-branded検索
などを並べ、仮説として検証します。
KPIは因果関係を自動的に証明するものではなく、次の判断をしやすくするための観測指標です。
AI検索時代は指名検索KPIだけで十分?
十分ではありません。
AI検索では、Webサイトをクリックする前に情報の理解や比較が進む場面があるため、ブランド検索だけでは検索接点全体を把握しにくくなります。
Googleは2026年6月3日、AI OverviewsやAI Modeなど生成AI機能におけるサイトのインプレッションを確認するGenerative AI performance reportをSearch Consoleへ追加しました。確認できる主な情報は、インプレッション、ページ、国、デバイス、日付です。提供は一部サイトから段階的に行われています。
ブランドSEOの補助KPIとして、
- 生成AI検索でのインプレッション
- 生成AI検索で表示されるページ
- ブランド検索
- Non-branded検索
を並べると、検索接点の変化を捉えやすくなります。
ただし、生成AIインプレッション増加とブランド検索増加の因果関係をSearch Consoleだけで証明することはできません。
2026年はGA4の「AI Assistant」チャネルも補助KPIにできる
Google Analyticsでは2026年5月13日から、AIアシスタント経由のサイト流入を「AI Assistant」チャネルとして分析できる機能が追加されています。
認識されたAIアシスタントからの参照流入は、mediumが「ai-assistant」、Default Channel Groupでは「AI Assistant」に分類されます。Googleは、この機能によってAI経由のクリックや流入をOrganic Searchなど従来チャネルと比較できると説明しています。
ブランドSEOでは、
- Google Non-branded検索
- Google Branded検索
- Google生成AIインプレッション
- AI Assistant経由セッション
- 問い合わせ・Key event
を別々の指標として持つと、AI検索時代の接点変化を追いやすくなります。
ただし「AI Assistant流入が増えた=ブランドSEO成功」という単純な評価にはしないことが重要です。
ブランドSEOのKPIツリー例
| レベル | 指標 | 役割 |
|---|---|---|
| KGI | 問い合わせ・商談・対象顧客との接点 | 事業成果 |
| 主要KPI | ブランド検索表示・クリック | ブランド想起 |
| 主要KPI | 資料DL・セミナー申込・問い合わせKey event | 意思決定 |
| 中間KPI | Non-branded検索表示・クリック | 新規発見 |
| 中間KPI | 比較・事例・FAQ閲覧 | 比較検討 |
| 補助KPI | 生成AIインプレッション | AI検索上の可視性 |
| 補助KPI | AI Assistant流入 | AIアシスタント経由のサイト接点 |
| 診断指標 | CTR・平均掲載順位 | 検索結果上の問題切り分け |
ここで重要なのは、CTRや平均掲載順位を最終成果へ置かないことです。
これらは「なぜブランドクリックが変化したのか」を診断するための指標として使います。
ブランドSEOの月次レポートはこの8項目から始める
KPIを増やしすぎると運用が続きません。
まず次の8項目を固定すると、ブランドSEOの流れを確認しやすくなります。
| KPI | 前月 | 当月 | 前年同月 | 見ること |
|---|---|---|---|---|
| Non-branded表示 | 入力 | 入力 | 入力 | 新規検索接点 |
| Non-brandedクリック | 入力 | 入力 | 入力 | SEO流入 |
| Branded表示 | 入力 | 入力 | 入力 | ブランド検索需要 |
| Brandedクリック | 入力 | 入力 | 入力 | 指名流入 |
| ブランド+専門テーマ | 入力 | 入力 | 入力 | 専門領域との関連 |
| 比較・事例ページ閲覧 | 入力 | 入力 | 入力 | 検討進行 |
| セミナー・資料Key event | 入力 | 入力 | 入力 | 中間成果 |
| 問い合わせ | 入力 | 入力 | 入力 | 事業成果 |
生成AI関連の計測が利用できる場合は、別枠で生成AIインプレッションとAI Assistant流入を追加します。Search Consoleの生成AIレポートは2026年6月時点で一部サイト向けの提供であり、利用可否はプロパティごとに確認が必要です。
指名検索KPIの結果から改善施策を決める
Non-brandedは増えたがBrandedが増えない
SEOで新規接点は増えているものの、ブランド想起へ接続できていない可能性を検証します。
- 企業と専門テーマの関係が記事内で伝わっているか
- 一次情報があるか
- 記事から事例・サービスへ進めるか
- PR・ウェビナーとSEOのテーマがそろっているか
を確認します。
Brandedは増えたが問い合わせが増えない
認知は進んでいても、比較時の情報やCTAに改善余地がある可能性を検証します。
- 事例
- 比較
- 導入条件
- 向き不向き
- FAQ
- セミナー・資料など中間CTA
を見直します。
Branded表示は増えたがクリックが増えない
CTRと平均掲載順位を確認します。
指名検索で公式ページが適切に表示されているか、古いページが表示されていないか、検索意図に合うタイトル・ページになっているかを確認します。
BrandedもNon-brandedも減少している
ブランドSEOだけの問題と決めつけず、検索需要、サイト全体のSEO、施策量、季節性などを広く確認します。
IMデジタルマーケティングニュースのデータから見ても「KPIを一つに絞らない」ことが重要
2026年6月のIMデジタルマーケティングニュースのブランドSEO記事群では、対象11記事のうちSearch Consoleのページ上位1,000件エクスポートで掲載確認できた記事は1記事で、1クリック・3表示・平均掲載順位18でした。
ただし、この数値は「ブランドSEOというテーマの記事ページの検索パフォーマンス」であり、インティメート・マージャー自体のブランド検索数を示すものではありません。
ここを混同すると、
「ブランドSEO記事が3回表示された」
ことを、
「ブランド名が3回検索された」
と誤って解釈してしまいます。
| データ | 意味 |
|---|---|
| ブランドSEO記事のページデータ | ブランドSEOというテーマの記事が検索で表示されたか |
| Branded queries | 自社ブランド・サービスを指定した検索で表示されたか |
| GA4行動データ | 検索後にユーザーがサイトで何をしたか |
| 問い合わせ・営業データ | 最終的な事業接点へ進んだか |
プロジェクト内のSEO戦略でも、ブランドSEO KPIの記事について「Search Console/GA4/指名検索/LP遷移を表に整理する」方針が明示されています。
一つの数字ですべてを説明しようとしないこと自体が、ブランドSEOの効果測定では重要です。
指名検索KPIの実務チェックリスト
- KGI:ブランドSEOの最終成果を問い合わせ・商談など事業成果と接続したか。
- ブランド定義:企業名・略称・サービス名・表記揺れを整理したか。
- Branded:ブランド表示・クリックを月次で確認しているか。
- Non-branded:新規検索接点もブランド検索と並べているか。
- CTR:成果ではなくクリック変化の診断指標として使っているか。
- 順位:ブランド検索で公式情報が適切に見つかるか確認しているか。
- 検索分類:純粋指名・テーマ指名・比較指名を分けているか。
- 比較:事例・比較・FAQなど検討行動をGA4で確認しているか。
- Key event:資料DL・セミナー・問い合わせなど重要行動を設定しているか。
- 期間:前月比だけでなく前年同月・3か月平均を見ているか。
- 施策:SEO・PR・広告・ウェビナーの実施時期を記録しているか。
- AI露出:利用可能なら生成AIインプレッションを確認しているか。
- AI流入:GA4のAI Assistantチャネルを補助指標として確認しているか。
- 問い合わせ:件数だけでなく内容や対象顧客との適合も確認しているか。
- 改善:KPIが下がったとき、どの段階を改善するか決められる状態になっているか。
まとめ|指名検索は「ブランドが思い出されたか」を測るKPIとして使う
指名検索は、ブランドSEOの成果を測る重要な指標です。
しかし、
「ブランド検索が増えた=ブランドSEO成功」
と単純化するのは避けた方がよいでしょう。
本当に確認したいのは、
- 非指名検索で新しいユーザーに発見されたか
- 企業・サービスが比較候補として思い出されたか
- ブランド名で再検索されたか
- 事例・比較・FAQまで確認されたか
- セミナー・資料・問い合わせへ進んだか
という一連の流れです。
Google Search Consoleでは、2026年現在、条件を満たすサイトでBranded / Non-brandedを分け、表示・クリック・CTR・平均掲載順位を比較できます。
GA4ではサイト訪問後の行動やKey eventを確認でき、2026年5月からはAIアシスタントからの流入もAI Assistantチャネルとして確認できるようになっています。
さらにSearch Consoleでは、AI OverviewsやAI Modeなど生成AI検索上のインプレッションを確認する専用レポートも一部サイト向けに提供されています。
つまり、AI検索時代のブランドSEOでは、
非指名で発見される→ブランドとして想起される→指名検索される→比較される→意思決定される
という流れを複数のKPIで追う必要があります。
IMデジタルマーケティングニュースのコンテンツ戦略でも、単発記事の量産ではなく、質問に答え、比較され、指名され、問い合わせや商談の意思決定につながる情報設計を重視しています。
指名検索はゴールではありません。「ブランドが比較候補として思い出された」ことを測る重要な中間KPIとして位置づけ、その先の事業成果までつなげることがポイントです。
SEO、ブランドSEO、AI検索、Search Console、GA4をどのように組み合わせて自社のKPIを設計すべきか、具体的な事例や実践方法をさらに知りたい方は、IMデジタルマーケティングニュースのセミナー・ウェビナー情報もご活用ください。
AI・データ活用・デジタルマーケティングの最新セミナーを見る
指名検索のKPIに関するFAQ
指名検索はブランドSEOのKPIにできますか?
はい。ブランドやサービスを思い出して検索されたことを示す重要な中間KPIとして利用できます。ただし、ブランド検索だけでなく、非ブランド検索、比較ページ閲覧、資料DL、問い合わせまで組み合わせて評価することをおすすめします。
指名検索のKPIでは表示回数とクリック数のどちらを見るべきですか?
両方確認します。表示回数はブランド検索で自社サイトが表示された規模、クリックは実際にサイトへ来た数を示します。CTRと平均掲載順位もあわせて見ることで、需要変化と検索結果上の問題を分けやすくなります。
ブランド検索はSearch Consoleで確認できますか?
条件を満たすサイトではBranded queriesフィルターを利用できます。Branded / Non-branded別にインプレッション、クリック、CTR、平均掲載順位を確認できます。分類はGoogleのAI支援システムによるため、誤分類の可能性がある点には注意してください。
指名検索の目標値は何%増に設定すればよいですか?
一律の基準はありません。まず自社の3~6か月程度の実績や前年同月を基準にし、PR・広告・イベントなど季節要因も確認しながら目標を設定する方が実務的です。
指名検索が増えればブランドSEOは成功ですか?
指名検索増加は重要ですが、それだけでは十分ではありません。ブランド検索後に事例・サービス・比較情報が閲覧され、セミナー・資料DL・問い合わせなど次の行動へ進んでいるかも確認してください。
GA4では指名検索を直接確認できますか?
ブランド/非ブランドの分類はSearch Consoleを中心に確認する方がわかりやすいでしょう。GA4とSearch ConsoleをリンクするとSearch ConsoleのQueriesレポートなどを利用できますが、GA4の主な役割はサイト訪問後の行動・Key eventを分析することです。
AI検索時代も指名検索KPIは重要ですか?
重要です。ただし、それだけではAI検索上の接点を把握できません。生成AIインプレッションやAI Assistant経由流入などを補助指標として加え、非指名検索・ブランド検索・問い合わせまで一連の流れで分析します。

「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。


