「検索順位はほとんど変わっていないのに、CTRだけが下がっている」「表示回数は増えているのに、以前ほどクリックされない」。Search Consoleを見ながら、このような違和感を持っているSEO担当者もいるのではないでしょうか。
AI Overviewsが検索結果へ組み込まれたことで、検索画面上でユーザーが得られる情報量は増えています。そのため、従来と同じ順位でも、クリック率が同じになるとは限りません。
結論から言えば、複数の外部調査では、AI Overviewsが表示される検索ではWebサイトへのクリックが減る傾向が確認されています。ただし、「AI Overviewsが表示されれば自社CTRが一律に○%低下する」と考えることはできません。
検索意図、順位、クエリ、業界、SERP構成、AI Overview内での掲載有無などによって影響は変わるためです。
さらにGoogleは、AI Overviewsを含む検索結果からWebサイトへクリックしたユーザーについて、サイト上でより長く滞在する傾向があると説明しています。つまり、クリックの「量」と訪問後の「質」を分けて評価する必要があります。
インティメート・マージャーのコンテンツ運用でも、AI検索時代の評価を「どれだけ来たか」だけではなく、「何を理解したか」「比較に進んだか」「指名検索や問い合わせへつながったか」まで広げる方針を採っています。
- 複数の外部調査では、AI Overviewsが表示される検索でクリックが減少する傾向が確認されています。
- ただし、調査方法や対象が異なるため「CTRが必ず○%下がる」と自社サイトへそのまま当てはめることはできません。
- 2026年8月時点のSearch Console生成AI専用レポートでは、AI Overviews・AI Modeの「インプレッション」は確認できますが、専用のクリック数・CTRは提供されていません。
- 順位が変わらずCTRだけ下がった場合、AI OverviewsだけでなくSERP構成、検索意図、タイトル、クエリ構成も切り分けます。
- 今後はCTRだけでなく、流入後のエンゲージメント、比較記事閲覧、指名検索、セミナー遷移、問い合わせまで評価します。
- AI OverviewsでCTRは本当に下がるのか?
- なぜAI Overviewsが表示されるとクリックされにくくなる可能性があるのか
- IMデジタルマーケティングニュースの実データから見ても「CTRだけでは判断できない」
- 2026年8月現在、Search ConsoleでAI OverviewsのCTRだけを確認できるのか
- Search ConsoleのCTRを見るときは「インプレッションの数え方」にも注意する
- 順位が同じなのにCTRが下がったときの原因を切り分ける
- AI Overviews時代のSEO成果は5段階で測る
- 従来SEOとAI Overviews時代のKPIを比較
- 実践|AI OverviewsによるCTR変化を分析する6ステップ
- CTRが下がったら、すぐタイトルを変更するべきか
- 「CTR改善」より「クリックする理由」を作る
- AI Overviews時代の効果測定チェックリスト
- まとめ|AI Overviews時代は「CTRが下がったか」より「なぜ下がり、何が残ったか」を見る
- AI OverviewsとCTRに関するFAQ
AI OverviewsでCTRは本当に下がるのか?
まず、現在確認できる外部調査を整理します。
米国の行動データでは、AI概要表示時のWebクリックが少なかった
米国の調査機関による2025年の分析では、GoogleでAI生成の概要が表示された検索では、ユーザーが通常の検索結果をクリックした割合は8%でした。AI概要が表示されなかった検索では15%でした。また、AI概要内で引用されているリンク自体がクリックされたのは、AI概要が表示された訪問の約1%でした。
ただし、この調査はCTRを検索順位別に測定したものではありません。
米国成人900人のブラウジング行動を2025年3月に分析したものであり、「AI Overviewsが表示されたすべてのキーワードのCTRが半減する」という意味ではありません。
SEOデータ分析では、1位ページのCTR低下も報告されている
別のSEO業界調査では、30万キーワードを対象に2025年12月のデスクトップSearch Consoleデータを分析した結果、AI Overviewが表示された情報検索系キーワードにおける1位ページの平均CTRが約1.6%となり、AI Overviewがなかった場合の推定値約3.7%と比較して約58%低かったと報告されています。
こちらも注意が必要です。
対象は情報検索系キーワードを中心としたSEOツール提供企業の分析であり、BtoB、EC、指名検索、比較検索などすべての検索に同じ数値を適用できるわけではありません。また、観測データによる比較であり、個々のサイトのCTR低下原因を直接証明するものではありません。
Googleは「クリック後の質が高い」と説明している
一方、Googleは公式ドキュメントで、AI Overviewsを含む検索結果ページからWebサイトへクリックしたユーザーは、より長くサイトへ滞在する傾向があると説明しています。
つまり、現時点の情報を整理すると、
| 見る観点 | 確認されていること | 実務での解釈 |
|---|---|---|
| クリック量 | 独立調査ではAI概要表示時のクリック減少傾向が報告されている | CTR低下の可能性を考慮する |
| クリック後の質 | GoogleはAI Overviews経由のクリックで滞在が長い傾向を説明 | クリック数だけで成果判断しない |
| 自社への影響 | 業種・クエリ・順位等で異なる | 自社Search Console・GA4で検証する |
「CTR低下=SEO成果悪化」と即断しないことが、AI Overviews時代の効果測定では重要です。
なぜAI Overviewsが表示されるとクリックされにくくなる可能性があるのか
理由の一つは、ユーザーが検索結果ページ上で疑問の一部を解決できることです。
たとえば「AEOとは何ですか」という検索で、定義だけを知りたいユーザーであれば、AI Overview内の説明だけで目的を達成する場合があります。
一方、
- 自社ではどう導入するのか
- SEOと何が違うのか
- BtoB企業では何を直すべきか
- 導入事例はあるか
- 失敗する原因は何か
まで知りたいユーザーは、さらにWebページを確認する可能性があります。
つまり、検索結果上で完結しやすい「単純な事実・定義」と、クリックして詳細を読む必要がある「比較・判断・一次情報」では、AI OverviewsによるCTRへの影響が同じとは限りません。
IMデジタルマーケティングニュースの実データから見ても「CTRだけでは判断できない」
ここで、インティメート・マージャーが実際に運用しているIMデジタルマーケティングニュースのSearch Consoleデータを見てみます。
2026年6月の集計では、AI検索記事群のうちSearch Consoleのエクスポート上に掲載された3記事で、合計216表示・3クリック、CTR約1.39%でした。
一方、AEO記事群でSearch Console掲載が確認されたGoogle AI Overviews関連記事は、9表示・1クリック、CTR約11.11%でした。
| 2026年6月データ | 表示回数 | クリック | CTR |
|---|---|---|---|
| AI検索記事群・SC掲載3記事 | 216 | 3 | 約1.39% |
| AI Overviews関連記事 | 9 | 1 | 約11.11% |
この数字だけを見ると、「AI Overviews記事のCTRの方が高い」と見えます。
しかし、それは適切な結論ではありません。
AI検索記事群では平均掲載順位や検索クエリ、表示回数が異なり、AI Overviews関連記事もわずか9表示です。また、これらは通常のSearch Consoleページデータであり、AI Overviews内だけの表示・クリックを抽出した数値ではありません。
IMデジタルマーケティングニュースの実データから得られる示唆は「AI OverviewsでCTRが上がった・下がった」ではなく、「CTRは順位・クエリ・母数・検索体験を分けずに比較すると誤解しやすい」という点です。
実際、IMデジタルマーケティングニュースのSEO戦略でも、Search ConsoleのCTRだけではなく、記事から関連記事、ウェビナー、問い合わせまでを接続して評価する方向へKPIを広げています。
2026年8月現在、Search ConsoleでAI OverviewsのCTRだけを確認できるのか
2026年8月時点では、Search Consoleの生成AI専用レポートだけで「AI Overviews専用CTR」を直接確認することはできません。
Googleは2026年6月3日、AI OverviewsやAI Modeなど生成AI検索機能におけるサイトの可視性を確認する「Generative AI performance report」をSearch Consoleへ導入しました。現在は一部サイトへの段階的な提供です。
この専用レポートで確認できる中心指標はインプレッションです。
- 生成AI機能でのインプレッション
- 表示されたページ
- 国
- デバイス
- 日付
が確認できます。
一方、現在のGoogle公式ヘルプでは、専用レポートにクリック数やCTRは掲載されていません。また、AI OverviewsとAI Modeを個別に切り分けるディメンションも案内されていません。
通常のSearch Console Performanceレポートでは、AI Overviews・AI Modeを含むGoogle検索からのクリックや表示が「Web」検索タイプへ含まれています。
このため、現在は次のように整理するとわかりやすくなります。
| 確認したいこと | Search Consoleでの確認方法 |
|---|---|
| Google検索全体のCTR | 通常のPerformanceレポート |
| 生成AI検索での表示回数 | Generative AI performance report |
| AI Overviewsだけのクリック数 | 専用レポートでは直接確認できない |
| AI OverviewsだけのCTR | 専用レポートでは直接算出できない |
| AI OverviewsとAI Modeの個別比較 | 現在の専用レポートでは機能別ディメンションなし |
Search ConsoleのCTRを見るときは「インプレッションの数え方」にも注意する
CTRは「クリック÷インプレッション」で計算されます。Google Search Consoleでもこの定義です。
ただし、AI Overviewsでは通常の青いリンクと表示方法が異なるため、インプレッションのカウント方法も理解しておく必要があります。
Googleによると、AI Overview内のリンクは、そのリンクがスクロールまたは展開によって表示された場合にインプレッションとしてカウントされます。また、AI Overview全体は検索結果上の一つの掲載位置として扱われ、内部のリンクには同じ掲載位置が割り当てられます。
つまり、平均掲載順位が「1」だからといって、従来のオーガニック検索1位とまったく同じ視認性・クリック機会だとは限りません。
Google自身も、Search Consoleの平均掲載順位は検索結果の形式によって意味が異なる複雑な指標であり、絶対値だけで単純に判断しないことを推奨しています。
順位が同じなのにCTRが下がったときの原因を切り分ける
「順位は変わっていないからAI Overviewsが原因」とすぐ判断するのは避けます。
| Search Consoleの変化 | 考えられる原因 | 確認すること |
|---|---|---|
| 順位ほぼ同じ・CTR低下 | AI Overviews、SERP変化、タイトル競争力低下 | 対象クエリの実SERP、タイトル、生成AI露出 |
| 表示増・クリック横ばい | 低CTRクエリへの露出拡大、AI検索での表示増 | 新規クエリ、ページ別表示、生成AIレポート |
| 順位低下・CTR低下 | 検索順位の悪化 | 競合・コンテンツ・技術SEO |
| 順位改善・CTR横ばい | SERP上で回答完結、検索意図とのズレ | AI Overview、強調表示、ユーザー意図 |
| クリック減・CV率改善 | 低意図クリックが減り、高意図流入が残っている可能性 | GA4、資料DL、問い合わせ、商談化 |
| 非指名CTR低下・指名検索増 | 検索前のブランド認知・AI上での想起変化の可能性 | 指名検索、ブランドクエリ、直接流入 |
特に重要なのが、クリック数だけが減っているのか、それとも事業成果まで減っているのかを分けることです。
AI Overviews時代のSEO成果は5段階で測る
IMデジタルマーケティングニュースでは、AI検索時代の評価設計を「流入量だけでなく、理解・比較・指名・意思決定まで見る」方向へ広げています。
AI Overviewsの影響を測る場合も、次の5段階で整理すると判断しやすくなります。
第1段階 検索露出
- 検索表示回数
- 平均掲載順位
- 表示クエリ
- 生成AI機能でのインプレッション
まず「検索されなくなった」のか、「表示はされているがクリックされなくなった」のかを分けます。
第2段階 クリック
- クリック数
- CTR
- ページ別CTR
- クエリ別CTR
- 指名・非指名別CTR
サイト全体CTRではなく、同じ検索意図・同じ順位帯で比較します。
第3段階 流入品質
- エンゲージメント率
- 平均エンゲージメント時間
- 関連記事閲覧
- FAQ閲覧
- サービスページ遷移
Google自身も、AI Overviewsを含む検索結果からのクリックについてサイト滞在が長い傾向を示しており、Search Consoleだけでなくアクセス解析でコンバージョンや滞在も確認するよう案内しています。
第4段階 比較・ブランド行動
- 指名検索
- 再訪問
- 比較記事閲覧
- 事例閲覧
- 資料閲覧
AI検索上で事前理解が進む場合、ユーザーが最初から企業名やサービス名を検索する行動へ移る可能性もあります。
そのため、「非指名SEOクリックが減った」だけでSEOの価値を判断せず、指名検索や比較行動も同時に確認します。
第5段階 事業成果
- 資料ダウンロード
- セミナー申込
- 問い合わせ
- 商談化
- 問い合わせ内容
- 商談前の理解度
特にBtoBでは、10クリック増えたかどうかより、比較検討が進んだ状態の問い合わせが増えたかの方が重要になる場合があります。
従来SEOとAI Overviews時代のKPIを比較
| 評価対象 | 従来SEOで重視しやすいKPI | AI Overviews時代に追加したいKPI |
|---|---|---|
| 可視性 | 順位、表示回数 | 生成AI機能でのインプレッション |
| クリック | クリック、CTR | 検索意図別・順位帯別CTR |
| 訪問 | セッション、PV | エンゲージメント、関連記事遷移 |
| 理解 | 測定しないことが多い | FAQ、比較、事例閲覧 |
| ブランド | 指名検索を補助指標にする | 指名検索・ブランド関連クエリを重要指標化 |
| 成果 | CV | セミナー、問い合わせ、商談化、問い合わせ品質 |
CTRを捨てるのではありません。CTRを「成果そのもの」から「検索行動を診断する一つの指標」へ位置づけ直すことがポイントです。
実践|AI OverviewsによるCTR変化を分析する6ステップ
STEP 1 対象記事とクエリを固定する
サイト全体CTRから判断せず、主要記事10~20本程度を対象にします。
さらに、
- 定義系
- 比較系
- 導入系
- 指名系
- サービスに近い高意図系
に分けます。
STEP 2 順位・表示・CTRを同時に見る
CTRだけを前年比較しません。
同時に、
- 平均掲載順位
- 表示回数
- クリック数
- CTR
を比較します。
順位が5位から12位へ下がってCTRも下がっているなら、まず順位変化を疑います。
一方、順位と表示がほぼ変わらずCTRだけ下がっているなら、SERPの変化を詳しく確認します。
STEP 3 AI Overviewsが出るクエリを分ける
Search Consoleの専用生成AIレポートではクエリ単位やAI Overviews単体のCTRを直接確認できません。
そのため、重要な対策クエリについては、実際の検索画面や外部SEOツールなどを使い、AI Overviewが表示される検索と表示されない検索を分けて記録します。
ただし検索結果はユーザー・日時・地域によって変化する可能性があるため、単発確認ではなく定点観測します。
STEP 4 生成AIインプレッションを確認する
Search ConsoleでGenerative AI performance reportを利用できる場合は、生成AI検索における表示回数と対象ページを確認します。
たとえば、
通常検索の表示回数は横ばいだが、生成AIインプレッションが増えている
のであれば、「検索で見られなくなった」のではなく、「検索結果内での露出のされ方が変化している」可能性があります。
STEP 5 GA4でクリック後の質を見る
Search Consoleでクリック減が確認されたら、アクセス解析で次を確認します。
- エンゲージメント率
- 平均エンゲージメント時間
- サービスページ遷移率
- 事例閲覧率
- セミナーページ遷移
- CV率
クリック数が減っていても、CV率や比較ページへの遷移が改善しているのであれば、単純な「SEO悪化」とは言えません。
STEP 6 問い合わせ・商談まで接続する
BtoBでは最終的に、
- 問い合わせ件数
- 問い合わせ内容
- 商談化率
- 対象企業との適合度
- 商談前にどこまで理解されているか
まで確認します。
IMデジタルマーケティングニュースのマーケティング設計でも、流入数・CV数だけでなく、理解、比較、問い合わせ品質、商談前提までKPIをつなげる考え方を採っています。
CTRが下がったら、すぐタイトルを変更するべきか
CTRが下がったという理由だけで、すぐタイトルを変更することはおすすめできません。
まず原因を切り分けます。
- 順位低下なのか
- 検索需要が変化したのか
- 表示クエリが広がったのか
- AI OverviewsなどSERPが変化したのか
- タイトルが検索意図とずれているのか
- 競合タイトルの訴求が強くなったのか
たとえば表示回数が大幅に増え、これまで表示されなかった低順位・低意図クエリにも出るようになれば、ページのCTRは自然に下がる場合があります。
この状態でタイトルだけを変更すると、原因と施策が一致しません。
「CTR改善」より「クリックする理由」を作る
AI Overviewsによって単純な定義が検索結果内で確認できるのであれば、Webページ側には「続きを読みたい理由」が必要になります。
たとえば、
一般論だけの記事
- ○○とは何か
- メリット
- デメリット
- まとめ
クリック後に価値がある記事
- ○○とは何か
- 他の手法との違い
- 自社に向いている条件
- 実際の導入手順
- 自社データ・検証結果
- 失敗したケース
- 現場担当者の判断基準
- チェックリスト
という違いです。
Googleも2026年7月更新の生成AI検索向け公式ガイドで、一般的な情報の再編集ではなく、独自の経験・専門性・一次情報を含む価値あるコンテンツを重視するよう案内しています。
CTRをテクニックだけで上げるのではなく、検索結果上の概要では得られない判断材料をWebページ側へ持つことが長期的には重要です。
AI Overviews時代の効果測定チェックリスト
- 順位:CTR低下と同時に掲載順位が落ちていないか確認する。
- 表示:表示回数が増えた結果、低CTRクエリが増えていないか確認する。
- クエリ:定義・比較・導入・指名など検索意図別に分ける。
- AI Overviews:主要クエリでAI Overviewが出るか定点観測する。
- 生成AI露出:利用可能ならSearch Consoleの生成AIレポートを確認する。
- CTR:サイト平均ではなく、ページ・クエリ・順位帯で比較する。
- タイトル:検索意図に対する価値がタイトルから伝わるか確認する。
- 独自性:AI Overviewだけでは得られない一次情報が記事にあるか確認する。
- 比較情報:向き不向き、違い、条件、注意点を整理する。
- 回遊:関連記事、事例、サービスページへの遷移を見る。
- 流入品質:エンゲージメント時間・率を確認する。
- 指名検索:ブランド名・サービス名での検索変化を見る。
- セミナー:記事からセミナーページへの遷移を確認する。
- 問い合わせ:件数だけでなく問い合わせ内容・適合度を見る。
- 商談:SEO記事が商談前理解に貢献しているか営業側にも確認する。
まとめ|AI Overviews時代は「CTRが下がったか」より「なぜ下がり、何が残ったか」を見る
AI Overviewsによって検索結果上でユーザーが得られる情報量が増えたことで、従来と同じ掲載順位でもCTRが変化する可能性があります。
実際、複数の独立調査ではAI概要が表示された検索でWebサイトへのクリックが少なくなる傾向が確認されています。
しかし、ここから「SEO流入は減るからSEOの価値も下がる」と結論づけるのは早計です。
GoogleはAI Overviewsを含む検索結果からのクリックについて、より長くサイトへ滞在する傾向を説明しています。
また、2026年にはSearch Consoleにも生成AI機能のインプレッションを確認する専用レポートが追加され、SEO担当者が「検索順位・クリック」だけではなく、生成AI検索での可視性を確認できる環境も整い始めています。
これから確認したいのは、
- 検索結果には表示されているか
- 生成AI検索でも露出しているか
- クリック数・CTRはどう変化したか
- クリックしたユーザーは何を読んでいるか
- 比較・事例・サービスページへ進んでいるか
- 指名検索や再訪につながっているか
- セミナー・問い合わせ・商談につながっているか
という一連の流れです。
インティメート・マージャーのコンテンツ運用でも、SEOを「検索順位と流入を増やす施策」だけではなく、「質問に答え、比較され、指名され、意思決定につなげる情報資産」として評価する方向へ広げています。
AI Overviews時代のSEO効果測定では、CTRを見なくなるのではありません。CTRの前後にある「露出」と「意思決定」を一緒に見ることが重要です。
AI検索、SEO、AEO、LLMO、データ活用をどのようにKPIへ落とし込むべきか、具体的な実践事例をさらに確認したい方は、IMデジタルマーケティングニュースのセミナー・ウェビナー情報もご活用ください。
AI・データ活用・デジタルマーケティングの最新セミナーを見る
AI OverviewsとCTRに関するFAQ
AI Overviewsが表示されるとCTRは下がりますか?
複数の外部調査ではクリックが減少する傾向が確認されています。ただし、対象キーワード、順位、検索意図などによって影響は異なります。「AI Overviewsが出ればCTRが必ず○%下がる」と一律には判断できません。
AI OverviewsだけのCTRをSearch Consoleで確認できますか?
2026年8月時点では、生成AI専用レポートで確認できる中心指標はインプレッションです。AI Overviewsだけのクリック数やCTRを直接確認する専用指標は公式ヘルプ上では提供されていません。
AI Overviewsでの表示は通常のSearch Consoleにも含まれますか?
はい。AI OverviewsやAI ModeなどGoogle検索のAI機能で発生した表示・クリックは、通常のSearch Console Performanceレポートの「Web」検索タイプにも含まれています。
順位が変わっていないのにCTRが下がったらAI Overviewsが原因ですか?
可能性の一つではありますが、断定はできません。SERP構成、タイトル、検索意図、表示クエリの変化なども確認してください。対象クエリでAI Overviewsが表示されるかを定点観測すると原因を切り分けやすくなります。
CTRが下がったらタイトルを変更した方がよいですか?
CTR低下だけを理由に変更するのは避けた方がよいでしょう。順位、表示回数、クエリ構成、SERP変化を確認し、タイトルと検索意図のずれが原因と判断できる場合に改善します。
CTRが下がっていてもSEO成果が出ている場合はありますか?
あります。クリック数が減っても、流入後のエンゲージメント、CV率、指名検索、セミナー遷移、問い合わせ品質などが改善している場合があります。SEO成果はCTR単独ではなく複数指標で評価してください。
BtoB企業では何をSEOの最終KPIにすべきですか?
検索表示・CTRは重要な中間指標ですが、最終的には資料DL、セミナー申込、問い合わせ、商談化など事業成果へ接続することが重要です。あわせて、比較記事閲覧、指名検索、再訪問など、意思決定が進んでいることを示す補助指標も設定すると評価しやすくなります。

「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。

