Google広告のAI Max(AI最大化設定)とは、検索キャンペーンの検索語句とのマッチングや広告文、ランディングページをGoogleのAIで最適化するための機能群です。新しいキャンペーンタイプではなく、既存の検索広告を強化する設定です。
「AI Maxとは何か」「P-MAX(Performance Max)と何が違うのか」「AI Maxを有効にすると、どこまで広告運用が自動化されるのか」と疑問を持つ広告担当者もいるのではないでしょうか。
Google広告では、検索ユーザーの意図を捉える方法が、登録キーワードだけでなく、広告素材やWebサイトの情報を利用したAIによるマッチングへと広がっています。
AI Maxは、この変化に対応して検索広告を強化する機能です。一方で、検索語句の拡張による意図しない配信、AIが生成する広告文の正確性、最終ページURLの拡張による遷移先の変化には注意が必要です。
本記事では、Google公式情報と既存記事の解説内容をもとに、AI Maxの仕組み、主な機能、P-MAXとの違い、導入方法、効果測定、2026年の最新動向を実務向けに整理します。
独立したキャンペーンタイプではありません。
検索語句・広告文・URLを最適化します。
配信範囲とキャンペーン構造が異なります。
- Google広告のAI Maxとは?仕組みをわかりやすく解説
- AI Maxでできること|主な機能と設定項目
- AI MaxとP-MAXの違いとは?従来の検索広告とも比較
- AI Maxの導入メリットとGoogle公式の成果事例
- AI Maxの設定方法|検索キャンペーンで有効化する手順
- AI Max導入前の注意点|設定ミスと自動化のリスク
- 【2026年版】AI Maxの最新動向と旧機能からの移行
- AI Maxの効果測定方法|検索語句・広告素材・LPをどう分析する?
- BtoB企業はAI Maxをどう活用する?検索意図とデータ活用の視点
- AI Max導入前チェックリスト
- Google広告のAI Maxに関するよくある質問
- まとめ|AI Maxは検索広告を強化するAI機能群
- 参考情報|Google公式発表・ヘルプ
Google広告のAI Maxとは?仕組みをわかりやすく解説
AI Maxは検索キャンペーンの最適化レイヤー
AI Maxは、Googleが2025年5月に発表した検索広告向けのAI機能群です。
Googleは、AI Maxを検索キャンペーンのターゲティングとクリエイティブを強化する仕組みとして説明しています。
従来の検索広告では、広告主が登録したキーワードや広告文、ランディングページを中心に配信を設計します。
AI Maxでは、これらの情報に加えてGoogleのAIを活用し、より関連性の高い検索語句を見つけたり、検索意図に合う広告文や遷移先を選んだりします。
ただし、広告主が設定するキーワードや広告素材が不要になるわけではありません。既存の設定やWebサイトの情報も、AIが関連性を判断するための重要な材料になります。
AI Maxの基本は「検索語句とのマッチング」と「アセットの最適化」
既存のキーワード、広告素材、URLなどを参考に、関連する新しい検索語句への配信機会を広げる機能です。
検索意図に合わせた広告見出し・説明文の生成や、関連性の高いWebページへの誘導を行います。
この2つが連携することで、従来のキーワード設定だけでは接触しにくかった検索ニーズに対応しながら、広告からランディングページまでの関連性を高めることを目指します。
AI Maxで広告が表示されるまでの流れ
キーワード、広告文、LP、URLなど
既存キーワード以外の検索意図も評価
検索内容に応じたテキストを選定・生成
設定に応じて関連性の高いURLへ誘導
実際の広告掲載には、入札戦略、広告ランク、ターゲティング、予算、広告の関連性などの条件も影響します。
そのため、AI Maxを有効にするだけで表示回数やコンバージョン数が必ず増えるわけではありません。
AI MaxとGoogleのAI検索は同じもの?
AI Maxは、Google検索キャンペーンの広告運用を最適化する機能です。
一方、AI OverviewsやAI Modeは、Google検索におけるAIを活用した検索体験です。
AI Maxを有効にすれば、AI OverviewsやAI Modeに必ず広告が表示されるという意味ではありません。広告掲載面の利用条件は、検索キャンペーンの対応状況やGoogleの提供仕様によって異なります。
「AI Maxによる広告の最適化」と「AI検索における情報表示」は分けて理解しましょう。
AI Maxでできること|主な機能と設定項目
AI Maxの主要機能一覧
| 機能 | 何ができるか | 主な設定単位 |
|---|---|---|
| 検索語句とのマッチング | 既存のキーワード以外の関連検索へ配信機会を広げる | 広告グループ単位でオン・オフ可能 |
| テキストのカスタマイズ | 検索に関連する広告見出しや説明文をAIで生成する | キャンペーン |
| 最終ページURLの拡張 | 検索意図に合わせて関連性の高い遷移先を選ぶ | キャンペーン |
| 関心対象地域 | 検索している地域への関心を考慮する | 広告グループ |
| ブランドの関連付け | 指定したブランドに関する検索を対象にする | キャンペーン・広告グループ |
| ブランドの除外 | 指定ブランドに関する検索を除外する | キャンペーン |
| URLの追加 | 広告グループの動的な遷移先候補を指定する | 広告グループ |
| URLの除外 | 遷移先に選びたくないページを除外する | キャンペーン |
| レポート機能 | 検索語句、広告文、ランディングページなどの成果を確認する | 各種レポート |
検索語句とのマッチング|登録キーワード以外の検索需要を捉える
検索語句とのマッチングは、AI Maxを構成する中心的な機能です。
Googleは、インテントに関連する新たな検索語句を捉えるために、部分一致の仕組みや、キーワードレス技術を利用すると説明しています。
キーワードレス技術とは、登録されたキーワードだけに依存せず、広告素材やランディングページなどの情報から広告との関連性を判断する技術です。
例えば、旅行サービスの広告で「海辺のホテル」を中心に設定している場合、ユーザーが「週末に海の近くで過ごせる宿」と検索した際にも、関連性があると判断されれば広告の候補となる可能性があります。
ただし、これは仕組みを説明する例であり、その検索語句への掲載を保証するものではありません。
検索語句とのマッチングは、キャンペーン全体でAI Maxを有効にした後、広告グループごとにオフにすることも可能です。
テキストのカスタマイズ|広告見出し・説明文を生成する
テキストのカスタマイズは、広告主が作成した広告文やランディングページ、登録キーワードなどを利用して、関連性の高い広告見出し・説明文を生成する機能です。
以前は「自動作成アセット(Automatically Created Assets:ACA)」として提供されていた機能が、AI Maxの中で管理されるようになっています。
広告主が登録したレスポンシブ検索広告のアセットと、Googleが生成するアセットを組み合わせて利用します。
ただし、AIが生成した広告文が必ずしも自社の広告表現や法務基準に適合するとは限りません。
そのため、生成されたアセットの内容や成果を継続的に確認する必要があります。
最終ページURLの拡張|検索意図に応じて遷移先を選ぶ
最終ページURLの拡張は、広告主が設定したURL以外にも、検索意図に関連性の高い自社サイト内のページを遷移先として選択する機能です。
例えば、企業のサービス総合ページを広告の遷移先に設定している場合でも、検索内容によっては、より具体的なサービスページへ誘導される可能性があります。
検索ユーザーが求める情報へ直接アクセスしやすくなる一方、意図しないページが選ばれるリスクもあります。
Google公式ヘルプでは、最終ページURLの拡張を利用するには、テキストのカスタマイズを有効にする必要があると説明されています。
また、最終ページURLの拡張で別のURLが選ばれた場合は、レスポンシブ検索広告(RSA)の固定アセットが尊重されません。特定の広告見出しを必ず表示したい場合は、URL拡張とURLの追加設定を慎重に扱う必要があります。
ブランド設定|関連付けと除外の違い
AI Maxでは、ブランドに関する配信条件を設定できます。
ブランドの関連付けは、特定のブランドに関連する検索を対象とするための設定です。
ブランドの除外は、指定したブランドに関連する検索への配信を避けるための設定です。
2026年10月時点のGoogle公式ヘルプでは、ブランドの関連付けはキャンペーンまたは広告グループ単位、ブランドの除外はキャンペーン単位で利用できると案内されています。
広告グループに設定したブランドの関連付けは、その広告グループにおいてキャンペーンの関連付け設定より優先されます。
URLの追加・除外で自動化の範囲を調整する
AI Maxには、関連するページを指定するURLの追加と、遷移先から外すURLの除外が用意されています。
URLの除外は、採用ページ、終了したキャンペーンページ、資料請求の完了ページなど、広告の遷移先として適さないページを除外する際に役立ちます。
ただし、URLの追加と最終ページURLの拡張を同時に利用すると、指定したURL以外も遷移先として選ばれる場合があります。
特定のLPのみへ誘導したい場合は、設定の組み合わせを確認することが重要です。
AI MaxとP-MAXの違いとは?従来の検索広告とも比較
AI Max・従来の検索キャンペーン・P-MAXの比較表
| 比較項目 | AI Maxを有効にした検索広告 | 通常の検索広告 | P-MAX |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 検索キャンペーンの機能群 | 検索キャンペーン | 独立したキャンペーンタイプ |
| 主な配信範囲 | 検索キャンペーンの配信対象 | 検索キャンペーンの配信対象 | 検索・YouTube・ディスプレイなど複数チャネル |
| 検索語句とのマッチング | AIによる拡張・キーワードレス技術 | 設定したキーワードとマッチタイプが中心 | 検索テーマなどを含むAIによる最適化 |
| 広告文 | テキストのカスタマイズを利用可能 | 広告主が設定するRSAなどが中心 | アセットをAIで組み合わせ・最適化 |
| 遷移先URL | 最終ページURLの拡張を利用可能 | 原則として設定URLを利用 | 対応する最終URL拡張を利用可能 |
| 管理方法 | 検索キャンペーン設定内で管理 | 検索キャンペーン内で管理 | P-MAXキャンペーンとして管理 |
| 主な活用場面 | 既存検索広告の拡張・改善 | 検索ニーズへの対応 | 複数チャネルを使った成果最大化 |
通常の検索広告でも、部分一致や自動入札などGoogleのAI機能は利用されています。
したがって、「AI Maxなし=AIを使っていない検索広告」ではありません。
AI Maxの特徴は、検索語句とのマッチングやアセットの最適化を一体的に管理できる点にあります。
AI Maxが向いているケース
AI Maxは、既存の検索キャンペーンを維持しながら、より多様な検索意図に対応したい場合に検討できます。
特に、完全一致・フレーズ一致を中心に運用しており、関連する検索ニーズを十分に捉えられていない可能性がある場合は、検証する意味があります。
ただし、予算やコンバージョン計測の条件によって成果が変わるため、まず既存キャンペーンの状態を確認しましょう。
P-MAXが向いているケース
P-MAXは、検索だけでなく、YouTubeやディスプレイなど複数のGoogle広告チャネルを組み合わせて成果を最大化したい場合に検討できます。
商品フィードを利用するECや、複数の接点からコンバージョン獲得を目指す施策などが活用例です。
ただし、P-MAXがすべての企業に適しているわけではありません。
利用できるクリエイティブやフィード、成果計測の設計、広告目標などを踏まえた判断が必要です。
AI MaxとP-MAXを併用すると競合する?
AI Maxを有効にした検索キャンペーンとP-MAXが、同じ検索に対して広告掲載候補になる場合があります。
どちらが優先されるかは、完全一致キーワードとの一致、検索テーマやキーワードの一致、広告グループの関連性、広告ランクなどの優先順位ルールによって判断されます。
例えば、検索語句と同一の有効な完全一致キーワードが検索キャンペーンにある場合は、その検索キャンペーンが優先されるルールがあります。
一方、同じ優先順位の候補が複数ある場合は、広告ランクが関係します。
- 検索キャンペーンとP-MAXの役割が重複していないか
- 指名検索と一般検索をどう評価するか
- コンバージョンの重複計測がないか
- 検索語句やランディングページの傾向に変化がないか
- キャンペーンごとの広告費と成果をどう比較するか
AI Maxの導入メリットとGoogle公式の成果事例
既存キーワードで拾えていない検索需要を発見できる
検索広告のキーワード設計では、商品名やサービス名、検索ボリュームの大きい語句を中心に設定することがあります。
しかし、ユーザーが実際に入力する検索語句は多様です。商品名を知らずに課題を検索する場合もあります。
AI Maxでは、広告主が設定したキーワードやWebサイトの情報を参考に、関連する新しい検索需要への配信を拡張できます。
特に、比較検討の過程で多様な検索語句が使われるBtoB商材や、用途によって検索表現が変わる商品では、検証する価値があります。
広告文と検索意図の関連性を高められる
AI Maxのテキストカスタマイズでは、検索内容に合わせて広告見出しや説明文を生成できます。
広告担当者がすべての検索語句を想定して広告文を作成しなくても、関連する表現を補える可能性があります。
一方、生成された広告文に事実と異なる表現が含まれないよう、定期的な確認が必要です。
Googleが公表したAI Maxの成果数値
Googleは、2025年5月のAI Max発表時に、社内データをもとに次の成果を紹介しました。
| Google公表のデータ | 結果 | 条件・注意点 |
|---|---|---|
| AI Max導入全体 | コンバージョン数または価値が通常14%増 | 2025年のGoogle社内データ。同程度のCPA・ROAS、非小売広告主 |
| 完全一致・フレーズ一致中心のキャンペーン | 通常27%増 | 該当マッチタイプからの成果が大部分を占めるキャンペーン |
| 2026年のフル機能利用比較 | コンバージョン数または価値が平均7%増 | 検索語句とのマッチングのみの場合との比較。同程度のCPA・ROAS、非小売広告主 |
ここで重要なのは、2025年の14%・27%と、2026年の7%は比較条件が異なることです。
2026年の7%は、AI Maxのすべての機能を利用した場合と、検索語句とのマッチングのみを利用した場合の比較です。
2025年の数値と単純に加算したり、自社の広告でも同じ改善率が得られると解釈したりしないようにしましょう。
出典:Google「Unlock next-level performance with AI Max for Search campaigns」(2025年5月6日)および「We’re upgrading Dynamic Search Ads to AI Max」(2026年4月15日公開、6月11日更新)。いずれもGoogle公表の社内データです。
ロレアルの事例|コンバージョン率と獲得効率の改善
Googleが2025年5月に公表した事例では、ロレアルはAI Maxを利用し、新しい検索語句へのリーチを広げました。
その結果として、Googleはコンバージョン率が2倍、コンバージョン単価が31%低下したと報告しています。
これはGoogleが紹介した個別事例であり、他の広告主でも同様の成果が得られることを保証するものではありません。
MyConnectの事例|新しい検索語句からのリード獲得
オーストラリアの公共料金接続サービスMyConnectでは、AI Maxを利用した結果、リード数が16%増え、コンバージョン単価が13%低下したとGoogleが公表しています。
さらに、新しい検索語句からのコンバージョンが30%増加したと説明されています。
この事例は、すでに自動入札や部分一致を活用している広告主であっても、AI Maxによって新しい検索需要を発見できる可能性を示しています。
上記の成果はGoogleが公表した特定のテスト・企業事例です。IMの独自調査や国内広告主の平均値ではありません。
実際の成果は、商材、予算、検索需要、入札戦略、広告素材、コンバージョン計測などによって変わります。
AI Maxの設定方法|検索キャンペーンで有効化する手順
既存の検索キャンペーンでAI Maxを有効にする
Google広告の対象キャンペーンを開く
Google広告へログインし、「キャンペーン」から対象の検索キャンペーンを選択します。
キャンペーン設定を開く
対象キャンペーンの「設定」から、AI Max(AI最大化設定)の項目を選択します。
AI Maxを有効にする
AI Maxの設定を有効化します。検索語句とのマッチング、テキストのカスタマイズ、最終ページURLの拡張などの機能を確認します。
広告グループ別の設定を確認する
必要に応じて、広告グループごとの検索語句とのマッチング、関心対象地域、ブランドの関連付け、URLの追加などを設定します。
URL・ブランド・広告文の制御を確認する
URL除外、ブランド除外、固定した広告見出しの扱い、自動生成アセットの内容を確認します。
保存し、レポートで配信状況を確認する
設定保存後は、検索語句、広告素材、ランディングページ、コンバージョンなどの結果を継続的に確認します。
新しい検索キャンペーンではAI Maxが初期設定で選ばれる場合がある
Google公式の設定ガイドでは、新規検索キャンペーンの作成時にAI Maxがデフォルトで選択されると説明されています。
そのため、AI Maxを使用しない方針の広告主や、特定の機能だけを利用したい場合は、キャンペーン作成時の設定内容を確認することが重要です。
コンバージョンベースの自動入札を確認する
Googleは、AI Maxの検索語句とのマッチング、テキストのカスタマイズ、最終ページURLの拡張などを効果的に利用するために、コンバージョンベースのスマート自動入札を重視しています。
例えば、コンバージョン数の最大化やコンバージョン値の最大化といった入札戦略です。
手動CPCを利用している場合は、検索語句とのマッチングなど、AI Maxの主要機能が十分に機能しない場合があります。
導入前に入札戦略とコンバージョン計測を確認しましょう。
いきなり全面導入せず実験機能を活用する
Google広告には、AI Maxの効果を既存キャンペーンと比較する実験機能があります。
専用のAI Max実験では、一つの検索キャンペーン内でトラフィックと予算を分け、AI Maxを利用しないグループと利用するグループを比較できます。
これにより、複製したキャンペーン同士を比較する際の設定差や管理負担を抑えやすくなります。
ただし、利用できる設定や実験対象には条件があるため、実際の管理画面とGoogle公式ヘルプを確認してください。
AI Max導入前の注意点|設定ミスと自動化のリスク
関連性の低い検索語句への配信が発生する可能性
AI Maxは既存のキーワード以外へ配信対象を広げるため、広告主が想定していなかった検索語句に広告が表示される可能性があります。
新しい検索需要を発見できる一方、関連性の低い検索語句が増える場合は、広告費が効率的に利用されていない可能性もあります。
検索語句レポートを定期的に確認し、不要な検索語句については除外キーワードなどの設定を検討しましょう。
自動生成された広告文がブランド表現と一致しない可能性
テキストのカスタマイズでは、広告見出しや説明文が自動生成されます。
そのため、広告主が意図しない表現や、実際の提供条件と一致しない表現が生成される可能性があります。
特に、価格、割引、効果、提供地域、サービス内容などの記載は慎重に確認する必要があります。
Googleが提供するテキストガイドラインなどの対応機能を利用し、避けたい表現やトーンを設定する方法もあります。
LPが自動的に切り替わることで問い合わせ導線が変わる
最終ページURLの拡張を有効にすると、当初設定したLP以外へ広告クリックを誘導する場合があります。
情報提供を目的とした記事や、問い合わせ導線が弱いページへ遷移すると、コンバージョン率が変化する可能性があります。
そのため、URL拡張を利用する場合は、広告の遷移先候補となるページを事前に確認しましょう。
- 資料請求や問い合わせの完了ページ
- 古いサービス情報や終了済みキャンペーンのページ
- 採用情報など広告目的と異なるページ
- 料金・提供条件が未更新のページ
- フォームやCTAがないページ
- 法務確認が必要な訴求を含むページ
RSAの見出し固定が尊重されない場合がある
レスポンシブ検索広告(RSA)には、特定の見出しや説明文を固定する機能があります。
ただし、Google公式ヘルプでは、AI Maxで最終ページURLの拡張を利用し、別のURLが選ばれた場合、固定したアセットが尊重されないと案内しています。
URLの追加設定についても、同様の注意点があります。
法務確認済みの広告表現や、必ず表示する必要がある文言がある場合は、該当する自動化機能の利用可否を慎重に判断しましょう。
予算制限があると十分な効果を得られない場合がある
Google公式ヘルプでは、キャンペーンが予算によって制限されている場合、AI Maxを十分に活用できない可能性があると説明されています。
予算制限がある場合は、管理画面に通知が表示されることがあります。
そのため、AI Maxの成果を評価するときは、検索需要、予算、入札戦略、コンバージョンデータの状態をあわせて確認することが重要です。
計測テンプレートと動的URLの相性に注意
最終ページURLの拡張では、動的に遷移先URLが選ばれるため、既存のトラッキングテンプレートと組み合わせた際にエラーが発生する場合があります。
Googleは、特に「{lpurl}」を使ったトラッキング設定との整合性を確認するよう案内しています。
導入前に、動的に選ばれたURLでも正しくページが表示されるか、計測パラメータが引き継がれるかを確認しましょう。
【2026年版】AI Maxの最新動向と旧機能からの移行
AI Maxは2026年にベータ版を終了
Googleは2026年4月15日、AI Maxのベータ版終了と、旧機能からAI Maxへの移行方針を発表しました。
これは、AI Maxが一部のテスト利用にとどまらず、検索キャンペーンにおけるAI機能の主要な管理方法へ移行していることを示しています。
旧機能の自動移行スケジュール
| 対象機能 | 移行開始時期 | 広告担当者が確認すること |
|---|---|---|
| 自動作成アセット(ACA) | 2026年9月から | AI Max内でのテキストカスタマイズ設定 |
| キャンペーン単位の部分一致設定 | 2026年9月から | 検索語句とのマッチング設定 |
| 動的検索広告(DSA) | 2027年2月から | 広告グループ、動的ターゲット、URLルールの移行 |
DSAの移行時期は、Googleが2026年6月11日に発表内容を更新し、当初の予定から延期したものです。
そのため、2026年9月にすべてのDSAがAI Maxへ移行するとする古い情報には注意してください。
旧機能が自動移行された場合の確認項目
ACAなどからAI Maxへ移行する場合、Googleは従来の設定をできるだけ引き継ぐ仕組みを案内しています。
ただし、運用担当者は移行後の設定を確認する必要があります。
- AI Maxが有効になっているか
- 検索語句とのマッチング設定がどう引き継がれたか
- テキストのカスタマイズが有効か
- 最終ページURLの拡張が有効か
- ブランド設定やURL除外が保持されているか
- 配信状況やCPA・ROASに変化がないか
既存記事のAPI移行情報は2025年時点の内容として扱う
2025年に公開されたAI Maxの解説では、Google広告API v21への対応予定などが重要な論点でした。
しかし、APIのサポート範囲や非推奨フィールドは、バージョン更新によって変わります。
そのため、2025年時点の「v21リリース予定」を2026年現在の予定として掲載し続けることは適切ではありません。
APIやGoogle Ads Editorで広告アカウントを管理している企業は、利用中のバージョン、対応するフィールド、Googleの変更履歴を確認してください。
AI Maxの導入可否だけでなく、既存の検索キャンペーンで旧機能が自動移行されていないかを確認することが重要です。
特にACAや部分一致設定を利用していたキャンペーンでは、AI Maxの設定画面で現在の有効機能を確認しましょう。
AI Maxの効果測定方法|検索語句・広告素材・LPをどう分析する?
AI Maxで確認できる主なレポート
| レポート | 確認できること | 改善への活用 |
|---|---|---|
| 検索語句レポート | 配信に使用された検索語句、マッチタイプ、ソースなど | 新規検索需要と不要な検索語句を整理 |
| キーワードレポート | AI Maxによる成果への貢献 | 検索語句の拡張効果を確認 |
| 広告アセットレポート | 見出し・説明文などの実績 | 生成アセットの品質と成果を確認 |
| ランディングページレポート | 選択されたURL、ページ別の成果 | 意図しない遷移先や低成果ページを確認 |
| 実験レポート | AI Maxあり・なしの比較 | 導入効果を検証して継続判断 |
検索語句レポートで新しい検索需要を確認する
AI Maxでは、検索語句レポートにAI Max由来のマッチタイプやソース情報などが表示されます。
これにより、既存キーワード以外の検索語句がどの程度成果につながっているかを分析できます。
ただし、検索語句の拡張によってアクセスが増えた場合でも、コンバージョンや問い合わせの質が伴っているとは限りません。
クリック数だけでなく、CPA・ROASや商談化状況などの事業指標も確認しましょう。
AI Maxの効果を実験で検証する
AI Maxの導入効果を検証する場合は、Google広告のAI Max専用実験を利用する方法があります。
実験では、AI Maxを有効にしない条件と有効にした条件を比較し、コンバージョン数・コンバージョン値・費用対効果などを評価します。
一つのキャンペーン内でトラフィックを分割する方法があるため、既存キャンペーンをそのまま変更して前後比較するよりも、機能の影響を切り分けやすくなります。
ただし、実験には対象条件や設定上の制限があります。配信量、コンバージョン数、検証期間なども踏まえて判断しましょう。
どのKPIで評価すべき?
| 評価目的 | 主なKPI | 確認するポイント |
|---|---|---|
| リーチ拡大 | 表示回数、検索語句数 | 新しい関連検索へ接触できているか |
| 流入の獲得 | クリック数、CTR、CPC | 広告文の関連性が高まったか |
| コンバージョン獲得 | CV数、CVR、CPA | 新しい検索語句から成果が発生したか |
| 売上・価値の最大化 | コンバージョン値、ROAS | 広告費に見合う価値が発生したか |
| BtoBの商談獲得 | 有効リード率、商談化率 | 流入拡大が営業成果につながっているか |
BtoBマーケティングでは、コンバージョン数が増えていても、問い合わせの質が低下している場合があります。
そのため、広告管理画面だけでなく、GA4やCRMなどのデータを組み合わせることも重要です。
BtoB企業はAI Maxをどう活用する?検索意図とデータ活用の視点
サービス名以外の課題検索を捉える
BtoB企業の見込み顧客は、最初からサービス名や製品名を把握しているとは限りません。
例えば、データ活用サービスを検討する企業は、「データ分析ツール」だけでなく、「広告データを統合したい」「顧客の関心を把握したい」「営業リストの優先順位をつけたい」といった課題から情報収集を始める場合があります。
AI Maxでは、既存キーワード以外の関連検索へ配信機会を広げるため、こうした課題起点の検索需要に対応できる可能性があります。
ただし、幅広い検索語句へ配信できることと、自社の見込み顧客を正確に選別できることは同じではありません。
広告素材、LP、コンバージョン目標、除外設定などを組み合わせて管理する必要があります。
商材別にランディングページの役割を分ける
BtoBのWebサイトには、サービス紹介、導入事例、FAQ、コラム、セミナー情報など複数のページが存在します。
AI Maxで最終ページURLを拡張する場合、検索内容に応じて、これらのページの一部が広告の遷移先候補となることがあります。
そのため、問い合わせ獲得を目的としたキャンペーンでは、コンバージョン導線がない記事や、情報が古いページが選ばれないように設定することが重要です。
広告運用とコンテンツ改善を連携させる
AI Maxで新たに獲得できた検索語句は、SEO記事やFAQの改善にも活用できる場合があります。
例えば、検索語句レポートから、顧客がどのような表現で自社サービスに関連する課題を調べているのかを確認できます。
その情報をもとに、LPの見出し、比較表、FAQ、サービス説明の改善を検討できます。
ただし、広告の検索語句データとSEOの検索クエリは計測条件が異なるため、同じ数値として比較しないようにしましょう。
AI Maxはキーワード設定をAIに任せるだけの施策ではありません。
検索需要の拡張によって発見した顧客課題を、LP、コンテンツ、営業資料に反映することで、広告運用と顧客理解を連携させることができます。
特にBtoBでは、広告のCVだけでなく、商談化や有効リードの観点から評価することが重要です。
AI Max導入前チェックリスト
AI Maxを有効にする前に、以下の項目を確認しましょう。
キャンペーン・入札の確認
- 対象の検索キャンペーンを決めた
- コンバージョン目標が適切に設定されている
- スマート自動入札の利用状況を確認した
- 予算による配信制限を確認した
- 既存キャンペーンの成果を記録した
- AI Maxで利用する機能を決めた
- 検索語句のマッチング範囲を確認した
- P-MAXとの役割分担を確認した
広告素材・ランディングページの確認
- 広告文とLPの内容が一致している
- サービス・料金・提供条件が最新である
- 生成アセットを確認する担当者を決めた
- 広告文の固定が必要か確認した
- 最終ページURLの拡張の利用可否を判断した
- 広告に適さないURLを除外した
- 計測テンプレートの動作を確認した
- ブランド関連付け・除外設定を確認した
改善・効果測定の確認
- コンバージョン数・CPAなどの主KPIを決めた
- 検索語句レポートの確認方法を決めた
- 広告アセットの確認頻度を決めた
- 遷移先URLの成果を確認できる
- 導入前後の比較方法を決めた
- 必要に応じてAI Max実験を検討した
- 事業側で成果を判断する担当者を決めた
- 改善履歴を記録する方法を決めた
Google広告のAI Maxに関するよくある質問
AI Maxとは何ですか?
Google広告の検索キャンペーンにおいて、検索語句とのマッチング、広告見出し・説明文の最適化、最終ページURLの拡張などを行うAI機能群です。独立したキャンペーンタイプではありません。
AI MaxとP-MAXの違いは何ですか?
AI Maxは検索キャンペーンを強化する設定です。一方、P-MAXは検索、YouTube、ディスプレイなどGoogleの複数チャネルに配信する独立したキャンペーンタイプです。
AI Maxは無料で利用できますか?
AI Maxは検索キャンペーンで使用する最適化機能であり、別の広告キャンペーンを購入する仕組みではありません。ただし、実際の広告配信には通常のGoogle広告と同様に広告費が発生します。広告費は設定やオークション状況に応じて変動します。
AI Maxを有効にすると既存キーワードは不要になりますか?
不要にはなりません。AI Maxは既存キーワード、広告素材、URLなどを利用しながら関連検索への配信を拡張します。広告主はキーワードや除外設定の管理を継続する必要があります。
AI Maxでは広告文が自動生成されますか?
テキストのカスタマイズを有効にすると、既存の広告やランディングページなどをもとに、広告見出しや説明文を生成できます。生成された内容が正確であるか確認する必要があります。
AI Maxでランディングページは自動的に変わりますか?
最終ページURLの拡張を有効にしている場合、検索意図に関連する別のページが選ばれることがあります。特定のLPへ誘導したい場合は、URL拡張やURL追加・除外の設定を確認しましょう。
AI MaxとP-MAXを同時に利用できますか?
併用できます。ただし、同じ検索語句に対して広告候補が重なる場合があります。Googleのキーワード・検索テーマの優先順位ルールや広告ランクを踏まえ、キャンペーンの役割を整理しましょう。
AI Maxを使えばCPAは必ず下がりますか?
必ず下がるわけではありません。Googleは導入による改善事例を公表していますが、成果は商材、予算、検索需要、広告素材、入札、計測などの条件によって異なります。実験機能などを使い、自社の結果を検証することが重要です。
動的検索広告(DSA)は2026年にAI Maxへ移行しますか?
Googleは当初、2026年9月からの自動移行を案内していましたが、2026年6月11日の更新でDSAの移行開始を2027年2月へ延期しました。一方、ACAやキャンペーン単位の部分一致設定は2026年9月から自動移行対象となっています。
まとめ|AI Maxは検索広告を強化するAI機能群
本記事のポイントを整理します。
- AI Maxは独立したキャンペーンタイプではありません。
- 主要機能は検索語句とのマッチングとアセットの最適化です。
- テキストのカスタマイズでは広告見出し・説明文を生成できます。
- 最終ページURLの拡張では関連するページへ自動的に誘導する場合があります。
- AI MaxとP-MAXは配信範囲と管理構造が異なります。
- ブランド設定、URL設定、除外キーワードなどの制御が重要です。
- 2026年は旧機能からAI Maxへの移行が進んでいます。
- 導入効果はGoogle広告の実験やレポートで検証しましょう。
AI Maxを活用するうえで重要なのは、機能を有効にすること自体ではありません。
検索語句の拡張によってどのようなユーザーに接触し、どの広告文とランディングページが成果につながっているのかを確認することが重要です。
特にBtoB企業では、広告のコンバージョン数だけでなく、問い合わせの質や商談化率も含めて評価することが望ましいです。
まずは既存キャンペーンの成果と設定を確認し、AI Maxで何を改善したいのかを明確にしたうえで導入を検討しましょう。
利用できる機能、設定手順、配信条件、旧機能からの移行状況は変更される可能性があります。導入前にGoogle広告の公式ヘルプをご確認ください。
Google公式|AI Maxの詳細を見る →参考情報|Google公式発表・ヘルプ
本記事のAI Maxの仕様・事例・移行スケジュールは、Googleの公式発表および広告ヘルプを参照しています。
- Google広告ヘルプ|AI Max検索キャンペーンについて
AI Maxの定義と主要機能
- Google広告ヘルプ|AI Max検索キャンペーンの仕組み
検索語句とのマッチング、アセット最適化、ブランド・URL・レポート
- Google広告ヘルプ|AI Max検索キャンペーンの設定方法
新規・既存キャンペーンでの有効化、RSAの固定、URL・ブランド設定
- Google広告ヘルプ|AI Max検索キャンペーンのよくある質問
P-MAXとの違い、広告アセット、入札戦略など
- Google広告ヘルプ|AI Maxの実験について
AI Maxあり・なしの比較方法
- Google|Unlock next-level performance with AI Max for Search campaigns
2025年5月6日発表。導入効果、ロレアル、MyConnectの事例
- Google|We’re upgrading Dynamic Search Ads to AI Max
2026年4月15日発表、6月11日更新。旧機能の移行スケジュール
- Google広告ヘルプ|AI Max検索キャンペーンのレポート
検索語句・広告アセット・ランディングページの効果測定
本記事は2026年10月20日時点で確認できるGoogle公式情報と、2025年公開の既存記事内容をもとに編集しています。2025年および2026年に公表された改善率はGoogle社内データや個別事例であり、すべての広告主に同じ成果が生じることを保証するものではありません。機能の利用可否や表示名称はアカウント・キャンペーンの条件によって異なる場合があります。
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