GA4の本質を理解し、サイトパフォーマンス改善に役立てる重要指標

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こんにちは!株式会社インティメート・マージャーのデジタルマーケティング担当です。今回は、GA4の仕組みを深く理解し、サイトのパフォーマンス改善に欠かせない指標を特定する方法をお伝えします。この記事を読めば、あなたもGA4を使いこなし、効果的な施策につなげられるはずです。

GA4とは?UAとの違いを知ろう

まず、GA4(Google Analytics 4)とは何か、その本質を理解することが大切です。GA4は、従来のUA(Universal Analytics)とは異なる新しいアナリティクスプラットフォームです。主な違いは以下の通りです。

  • 分析軸:UAはセッション中心、GA4はユーザー中心
  • 計測方式:UAはページビュー単位、GA4はイベント単位

つまり、GA4ではユーザーの行動をより詳細に追跡し、ページの遷移を伴わないイベントも計測できるようになったのです。この変化を踏まえて、GA4のデータを解釈していく必要があります。

GA4で見るべき5つの重要指標

では、GA4で見るべき重要指標にはどのようなものがあるでしょうか。以下の5つに注目しましょう。

  1. ユーザー属性:ユーザーの国、言語、年代、性別、デバイスなどの情報
  2. 流入経路:自然検索、直接流入、リファラル、広告などの流入源
  3. セッション:訪問から離脱までの一連の行動
  4. ページのスクロール数:ページの90%までスクロールしたユーザー数
  5. クロスデバイスユーザー:複数のデバイスを使用するユーザーの割合

これらの指標を分析することで、ユーザーの属性や行動、サイトの課題が見えてきます。

指標の確認方法とポイント

それぞれの指標は、GA4のレポートから確認できます。

ユーザー属性

「レポート」→「ユーザー」→「ユーザー属性の詳細」で、ユーザーの属性を把握しましょう。

ターゲット像とのズレがないか、ユーザーに適したコンテンツになっているかをチェックします。

流入経路

「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で、流入経路を分析します。

自然検索からの流入を増やすためのSEO施策や、広告の効果検証などに役立てましょう。

セッション

「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」でセッション数を確認します。

UAとはセッションの定義が異なるので注意が必要です。

ページのスクロール数

「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」で、イベント名「scroll」を選択します。

スクロール率が低いページは、コンテンツの改善が必要かもしれません。

クロスデバイスユーザー

「レポート」→「ユーザー」→「クロスデバイス」で、デバイス間を移動するユーザーの割合を把握します。

シームレスな顧客体験を提供できているか確認しましょう。

イベント計測の重要性

GA4では、イベント計測がデータ収集の中心となります。ページの遷移を伴わないユーザー行動も追跡できるため、より詳細な分析が可能です。

例えば、動画の再生回数、フォームの入力状況、商品のクリック数など、ページビューでは見えなかったユーザーの関心や課題を知ることができます。

イベント計測を効果的に行うには、計測すべき行動を明確にし、適切にイベントを設定することが大切です。GA4の柔軟なイベント設定機能を活用し、サイトの目的に沿ったデータ収集を行いましょう。

データ探索で深い分析を

GA4には、「データ探索」という強力な分析ツールがあります。レポートでは得られない、より詳細で柔軟な分析が可能です。

例えば、特定のページへの流入経路とスクロール率の関係を調べたり、ユーザー属性ごとのコンバージョン率を比較したりできます。データ探索を使いこなすことで、サイトの課題をより深く理解し、効果的な施策立案につなげられるでしょう。

コンバージョン設定で成果を可視化

サイトのパフォーマンス改善には、コンバージョン(目標達成)の設定が欠かせません。GA4でコンバージョンを設定するには、まずイベントを作成し、それをコンバージョンとして登録します。

例えば、問い合わせフォームの送信をコンバージョンとして設定すれば、問い合わせ数の増減や、問い合わせにつながる流入経路などを分析できます。コンバージョン設定により、施策の成果を可視化し、PDCAサイクルを回していくことが可能になります。

まとめ:GA4を活用し、サイト改善につなげよう

GA4は、ユーザー中心のデータ分析を可能にする強力なツールです。本記事で紹介した5つの重要指標を押さえ、イベント計測やデータ探索を活用することで、サイトの課題を明らかにし、効果的な施策立案につなげていきましょう。

データに基づく意思決定で、サイトのパフォーマンスを最大化しましょう。