クッキーレス対応の必須技術!コンバージョンAPI(CAPI)の仕組みと活用法

Cookie規制・プライバシー関連
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こんにちは。株式会社インティメート・マージャーのデジタルマーケティング担当です。今回は、クッキーレス時代に向けて注目されているコンバージョンAPI(CAPI)について、その仕組みと活用法を詳しく解説していきます。

コンバージョンAPIとは?

コンバージョンAPI(Conversion API、略してCAPI)とは、Webサイトやアプリ上でのユーザーアクションをサーバー側から直接広告プラットフォームに送信する仕組みのことです。従来のブラウザ側でのトラッキング(クッキーを使用)とは異なり、サーバー間での直接的なデータ送信が可能となります。

CAPIを利用することで、クッキーに依存せずにユーザーのコンバージョンデータを取得し、広告の効果測定や最適化を行うことができます。これは、プライバシー保護の観点から第三者クッキーの利用が制限される中で、デジタルマーケティングの精度を維持するための重要な技術となっています。

CAPIの仕組み

CAPIは、以下のような流れで動作します。

  1. ユーザーがWebサイトやアプリ上でコンバージョンにつながるアクション(購入、申込み、登録など)を行う。
  2. サーバー側でそのアクションを検知し、必要な情報(ユーザーID、イベント名、価値など)を収集する。
  3. 収集した情報を、APIを通じて広告プラットフォーム(Google、Facebook、Twitterなど)に送信する。
  4. 広告プラットフォームは受け取ったデータを元に、広告の効果測定や最適化を行う。

このように、CAPIではブラウザを介さずにサーバー間でデータをやり取りするため、クッキーの制限に影響されることなくコンバージョンデータを取得することができます。

CAPIを活用するメリット

CAPIを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

1. クッキーレス環境での効果測定が可能

第三者クッキーが利用できない環境でも、CAPIを使えばコンバージョンデータを取得し、広告の効果測定を行うことができます。これにより、クッキーレス時代においてもデジタルマーケティングの精度を維持することが可能となります。

2. データの精度と網羅性の向上

ブラウザ側のトラッキングでは、広告ブロッカーやブラウザの設定によってデータが欠損する可能性がありました。一方、CAPIではサーバー側からデータを直接送信するため、より正確かつ網羅的なデータ収集が可能です。

3. クロスデバイス測定の実現

ユーザーが複数のデバイスを使い分ける中で、従来のクッキーベースのトラッキングでは正確なクロスデバイス測定が困難でした。CAPIを活用することで、サーバー側でユーザーIDを紐付けることができ、より正確なクロスデバイス測定が可能となります。

4. 柔軟なデータ連携

CAPIは、自社サイトやアプリだけでなく、オフラインでの購買データなども広告プラットフォームに送信することができます。これにより、オンラインとオフラインを横断したデータ連携が可能となり、マーケティング施策の最適化に役立てることができます。

CAPIの活用事例

では、実際にCAPIを活用している企業の事例を見てみましょう。

事例1:ECサイトでのコンバージョン測定

あるECサイトでは、CAPIを導入することで、クッキーレス環境でも購入に至るユーザー行動を正確に測定することができました。これにより、広告の効果検証や配信最適化がより精度高く行えるようになり、広告費用対効果(ROAS)の向上につながりました。

事例2:アプリ内課金の効果測定

ゲームアプリを提供する企業では、アプリ内課金のデータをCAPIで広告プラットフォームに送信することで、広告経由の課金者数や課金額を正確に把握できるようになりました。これを元に、より効果の高い広告配信や、ユーザーセグメントに応じた施策の最適化を行うことができました。

事例3:オンライン×オフラインのデータ連携

小売業を営む企業では、CAPIを活用してオンラインでの広告接触とオフラインでの購買データを紐付けることで、広告の店舗誘導効果を測定することができました。この結果を元に、店舗ごとの広告配分や、オンラインとオフラインを横断したユーザー体験の最適化に取り組んでいます。

CAPIを導入する際の留意点

CAPIを導入する際には、以下のような点に留意が必要です。

1. サーバー側の開発対応

CAPIを利用するには、サーバー側でコンバージョンデータを収集し、APIを通じて広告プラットフォームに送信する必要があります。そのため、開発チームとの連携を密に取り、必要な実装を行う必要があります。

2. データのプライバシー管理

CAPIで送信するデータには、個人情報が含まれる場合があります。そのため、適切なプライバシーポリシーを策定し、ユーザーの同意を得るなど、データの取り扱いには十分な注意が必要です。

3. 広告プラットフォームとの連携

CAPIを活用するには、各広告プラットフォームが提供するAPIとの連携が必要となります。それぞれのプラットフォームで求められる仕様や設定方法を理解し、適切に実装する必要があります。

まとめ

コンバージョンAPI(CAPI)は、クッキーレス時代におけるデジタルマーケティングの必須技術として注目されています。サーバー間でのダイレクトなデータ送信により、クッキーに依存せずにコンバージョンデータを取得し、広告の効果測定や最適化を行うことができます。

CAPIを活用することで、データの精度と網羅性の向上、クロスデバイス測定の実現、柔軟なデータ連携など、様々なメリットが得られます。一方で、導入には開発対応やプライバシー管理など、一定の準備が必要となります。

クッキーレス時代を見据え、自社のデジタルマーケティング戦略にCAPIをどう組み込んでいくか。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。