「SEO記事の流入は増えている。それなのに、社名で検索される回数はなかなか増えない」。
「広告を配信しているが、停止すると顧客との接点も消えてしまう」。
「商談で競合と比較される段階になって、初めて自社を知ったと言われる」。
BtoBマーケティングでは、このような違和感が起こります。
検索順位、広告クリック、記事PVなど、それぞれの施策KPIは改善している。それでも顧客の頭の中に企業名・サービス名が残っていなければ、比較検討時に自社から探してもらう状態にはなりません。
そこで重要になるのが指名検索です。
指名検索とは、企業名、サービス名、商品名など、特定のブランドを意識して行われる検索を指す実務上の呼び方です。
Google Search Consoleでも現在、ブランド名、その表記ゆれ・スペルミス、ブランド固有の商品・サービスなどに関連する検索を「ブランドクエリ」として分類する機能が提供されています。2026年3月11日の更新で、要件を満たす対象サイトへブランドクエリフィルタが提供されています。検索はSEOだけで直接作るものではありません。
顧客が記事を読み、広告を見て、セミナーへ参加し、第三者の評価を確認し、「この課題についてもう一度あの企業を調べてみよう」と思った結果として生まれる検索でもあります。
IMデジタルマーケティングニュースの2026年6月時点のSEO戦略でも、ブランドSEOを単なる企業名検索対策ではなく、「指名検索+比較候補化」として展開し、指名検索、BtoB実務、KPI、LLMO連携を優先テーマとする方針を整理しています。
この記事では、指名検索を増やすためにSEO・広告・コンテンツをどのようにつなぐべきか、AI検索時代の変化まで含めて実務的に整理します。
要点サマリー
- 指名検索は、企業名・サービス名などを認識したユーザーがブランドを指定して行う検索です。
- 指名検索はSEOだけではなく、広告、コンテンツ、PR、セミナー、営業など複数の接点によって形成されます。
- 重要なのは「社名を覚えてもらう」だけでなく、「どの課題の選択肢として思い出されるか」を設計することです。
- 非指名SEOで課題との接点を作り、ブランド情報・比較情報・一次情報を通じて指名検索へつなげます。
- 2026年はSearch Consoleのブランドクエリフィルタを活用し、指名系の表示回数・クリック・CTRなどを以前より把握しやすくなっています。
- 指名検索とは?
- 指名検索と非指名検索の違い
- なぜBtoBマーケティングで指名検索が重要なのか
- 指名検索を増やすには「検索される前」を設計する
- 指名検索を増やす方法|SEO・広告・コンテンツの役割
- 方法1:非指名SEOで「課題とブランド」を接続する
- 方法2:「何の会社か」を一文で説明できる状態にする
- 方法3:広告をクリック獲得だけで評価しない
- 方法4:単発記事ではなく「テーマの面」を取る
- 方法5:固有名詞を増やす
- 方法6:比較段階で必要な情報を公開する
- 方法7:第三者からも同じ専門領域で語られる状態を作る
- 方法8:セミナーを「申込獲得」だけで終わらせない
- 方法9:営業・CSで聞かれる質問をコンテンツに戻す
- AI検索時代に指名検索が重要になる理由
- AI検索対応と指名検索SEOを分断しない
- 指名検索を増やす施策をファネル別に整理する
- 指名検索を増やすSEOコンテンツの作り方
- 指名検索数をどう測る?
- 「指名検索の割合」だけで評価しない
- Google Trendsは補助指標として使う
- 指名検索KPIのおすすめ設計
- 指名検索を増やす施策の実行ステップ
- 指名検索を増やす施策でよくある失敗
- 明日から使える指名検索チェックリスト
- まとめ:指名検索はSEOの結果ではなく「思い出される理由」を作った結果
- 指名検索に関するよくある質問
指名検索とは?
指名検索とは、ユーザーが特定の企業・ブランド・サービスなどを意識したうえで行う検索です。
たとえば、次のような検索が考えられます。
- 企業名
- サービス名
- 企業名+サービス
- 企業名+評判
- 企業名+料金
- 企業名+事例
- 企業名+競合サービス名
- サービス名+使い方
- 独自イベント名・調査名・コンテンツ名
単純な社名検索だけを見るのではなく、「すでに自社・サービスを認識していることが読み取れる検索群」として捉えると実務に使いやすくなります。
指名検索と非指名検索の違い
| 項目 | 非指名検索 | 指名検索 |
|---|---|---|
| 検索例 | インテントデータとは | 企業名 インテントデータ |
| ブランド認知 | 認知していない場合がある | すでに何らかの認知がある |
| 主な目的 | 情報収集・課題理解 | 企業・サービスの確認 |
| 競合状態 | 多数の情報源と比較される | ブランドが候補に入っている |
| SEOの役割 | 新規接点を作る | 公式情報で検索需要を受け止める |
| マーケティング上の意味 | 課題と企業の接点 | 想起・比較候補化の結果 |
どちらか一方が重要なのではありません。
非指名検索で知ってもらい、指名検索される状態へ移行させることが一つの重要な流れです。
なぜBtoBマーケティングで指名検索が重要なのか
比較検討の前に「候補に入る」必要があるから
BtoB企業は、商品機能だけを比較されているわけではありません。
比較に入る前に、そもそも候補企業として思い出してもらえるかという段階があります。
IMデジタルマーケティングニュースのブランドSEO戦略でも、指名検索だけを見るのではなく、AI検索を含めて「比較候補として選ばれる情報設計」を強化することを重要方針としています。
顧客が3社を比較する場面で、自社名を知らなければ、商品力を説明する機会そのものを得られない可能性があります。
検索以外の接点を検索行動へつなげられるから
顧客はSEO記事だけで企業を知るわけではありません。
- 広告
- SNS
- 動画
- ウェビナー
- 展示会
- 営業担当者
- 第三者記事
- 口コミ・紹介
などを通じて企業を知り、その後Googleで会社名を確認する場合があります。
過去セミナーでも、広告接触だけで購買・行動を完結させるのではなく、その後SNSやブラウザ検索など別の接点で情報を確かめる動きが議論されていました。
つまり、指名検索は検索チャネルだけのKPIではなく、他チャネルで形成された認知が検索行動へ現れた一つのシグナルとして見ることができます。
営業前にブランド理解を作れるから
BtoBでは、初回商談で初めて企業の存在を説明するのと、「名前は知っている」「記事を読んだことがある」という状態から商談するのでは会話の出発点が変わります。
IMデジタルマーケティングニュースのAI検索戦略でも、検索施策を単なる流入獲得ではなく、比較資料、FAQ、ブランド想起、営業前の理解まで含む情報基盤として設計する考え方を採用しています。
指名検索を増やすには「検索される前」を設計する
「指名検索を増やす」という言葉だけを見ると、自社名をSEO記事へ増やしたり、指名キーワードの順位を上げたりする施策を想像するかもしれません。
しかし、自社名を知らない人は自社名を検索できません。
そのため、指名検索を増やすには、検索される前の接点を設計します。
課題との接点
↓
自社ブランドを知る
↓
専門領域・違いを理解する
↓
別の接点でも接触する
↓
比較候補として思い出す
↓
企業名・サービス名を検索する
↓
事例・料金・比較情報を確認する
↓
問い合わせ・セミナー・商談へ進む
この一連の流れを作ることが、指名検索戦略です。
指名検索を増やす方法|SEO・広告・コンテンツの役割
| 施策 | 主な役割 | 指名検索へのつながり |
|---|---|---|
| SEO | 顧客課題との最初の接点を作る | 非指名検索から企業を知ってもらう |
| コンテンツ | 専門性・独自性・考え方を伝える | 企業名を記憶する理由を作る |
| 広告 | 対象顧客との接触機会を増やす | ブランド想起を補強する |
| セミナー | テーマを深く理解してもらう | 企業・担当者への信頼を作る |
| PR・第三者発信 | 自社以外から情報を届ける | ブランドの信頼・認知を補強する |
| 営業 | 個別課題とブランド価値を接続する | 再検索・社内共有へつなげる |
方法1:非指名SEOで「課題とブランド」を接続する
指名検索を増やしたいからといって、指名キーワードの記事ばかり作る必要はありません。
むしろ重要なのは、自社をまだ知らない顧客が検索する課題キーワードで接点を作ることです。
たとえば、企業が「インテントデータ」という領域でブランドを構築したい場合、次のように検索意図を広げます。
- インテントデータとは
- インテントデータ 取得方法
- インテントデータ 営業活用
- インテントデータ 個人情報
- インテントデータ 購入
- インテントデータ CRM
この質問群へ継続的に答えることで、「このテーマを調べると何度もこのメディアを見る」という状態を作ります。
Googleも、検索で評価されるコンテンツについて、他サイトの情報を単に言い換えるのではなく、独自の分析や情報、一次経験など、利用者に実質的な価値を提供することを推奨しています。でブランドを記憶してもらうポイント
- 同じ専門テーマを継続的に扱う
- 独自調査・セミナー・実務データを入れる
- 記事ごとに主張を変えすぎない
- 運営企業・著者・専門領域を明確にする
- 関連記事をトピッククラスターとしてつなぐ
- 課題解説だけで終わらず比較・導入へ接続する
方法2:「何の会社か」を一文で説明できる状態にする
企業名を知ってもらっても、「何をしている企業かわからない」状態では、課題発生時に思い出されにくくなります。
そこで重要になるのが、ブランドと課題の接続です。
| 弱い状態 | 改善する方向 |
|---|---|
| ○○株式会社 | ○○の課題に強い○○株式会社 |
| AIを提供しています | ○○業務のAI活用を支援する企業 |
| データ企業 | ○○の顧客理解にデータを活用する企業 |
キャッチコピーを作るだけではありません。
広告、企業サイト、記事、セミナー、営業資料などで「どの課題の選択肢なのか」を一貫させます。
IMデジタルマーケティングニュースのAI検索関連資料でも、ブランドSEOは単純にブランド名検索を増やすものではなく、「課題・用途・比較軸で指名される文脈を作る」と整理しています。
方法3:広告をクリック獲得だけで評価しない
広告運用ではCTR、CVR、CPAなど短期的な指標が重要です。
一方、すべての広告接触がその場のCVにつながるとは限りません。
認知段階の広告では、次の役割も考えます。
- ブランド名を知ってもらう
- 自社と課題カテゴリを結び付ける
- 専門テーマを覚えてもらう
- 後日の検索・比較の候補に入る
- 記事・セミナーなど次の接点へつなぐ
過去セミナーでは、自社側が考える「売りポイント」を強く押し出すだけのクリエイティブでは、すでにニーズが顕在化している層へ偏りやすいという現場課題も紹介されています。市場・顧客・競合の3つの視点で訴求を設計する重要性が示されていました。
広告とSEOでメッセージを揃える
たとえば広告では「営業のタイミングをデータで捉える」と伝えているのに、検索すると企業サイトで「データプラットフォーム」としか説明していなければ、広告と検索体験がつながりません。
広告で使った課題・価値を、SEO記事、LP、サービスページ、FAQでも説明できるようにします。
方法4:単発記事ではなく「テーマの面」を取る
指名検索を増やすためには、「この記事が1位」という単発成果だけではなく、特定テーマに関する複数の質問へ継続的に答えることが重要です。
たとえば「AI検索」をブランドテーマとするなら、
- AI検索とは
- AI検索とSEOの違い
- AI検索とLLMO
- AI検索とAEO
- AI検索のKPI
- AI検索とブランドSEO
- AI検索のBtoB活用
- AI検索の事例・チェックリスト
などを一つのクラスターとして設計します。
IMデジタルマーケティングニュースの現在の戦略でも、AI検索を上位ピラーとし、LLMO、AEO、ブランドSEOなどのスポーク記事へ回遊させ、単発のトレンド記事量産より検索意図別の高品質な記事群を優先する方針です。
方法5:固有名詞を増やす
企業名以外にも、「検索できる固有資産」を作る方法があります。
- 独自調査名
- レポート名
- ウェビナーシリーズ名
- 独自のフレームワーク
- チェックリスト名
- 定期連載
- 専門家・担当者による発信
たとえば、単に「AI検索セミナー」ではなく、継続的に同じシリーズ名や考え方を使うことで、企業名以外の指名検索を作る余地が生まれます。
ただし、新しい用語を無理に作ることが目的ではありません。
顧客にとって再度探す価値がある情報へ、覚えられる名前を付けるという考え方です。
方法6:比較段階で必要な情報を公開する
企業名を検索されたとしても、公式サイトに会社概要とサービス紹介しかなければ、比較検討を進められません。
指名検索後に読まれる情報まで用意します。
| 指名検索例 | 用意したい情報 |
|---|---|
| 企業名+サービス | サービス概要 |
| 企業名+料金 | 料金・費用の考え方 |
| 企業名+事例 | 導入事例 |
| 企業名+評判 | 第三者評価・事例・FAQ |
| サービス名+比較 | 違い・向くケース・向かないケース |
| 企業名+セミナー | イベント・開催レポート |
BtoBでは検索からすぐ問い合わせへ進むとは限りません。比較条件、導入の向き・不向き、費用、体制、社内説明など複数の不安を解いたうえで検討が進みます。IMデジタルマーケティングニュース内のAI検索実務資料でも、比較ページやFAQ、相談前情報などの中間導線を充実させる重要性を整理しています。
方法7:第三者からも同じ専門領域で語られる状態を作る
自社サイトだけで「専門企業です」と繰り返しても、それだけでブランドの信頼が形成されるとは限りません。
外部での接点も重要です。
- 業界メディア
- 共催セミナー
- 専門家からの言及
- 導入企業の事例
- SNS
- 外部イベント
- 調査データの引用
重要なのは露出数だけではなく、「どのテーマの企業として言及されているか」です。
IMデジタルマーケティングニュースのブランドSEO戦略でも、第三者言及、PR、外部評価をブランドSEOの独立テーマとして強化する方針を置いています。
方法8:セミナーを「申込獲得」だけで終わらせない
ウェビナーやセミナーは、リード獲得施策として扱われがちです。
しかし、ブランド形成の観点では、
- 専門領域を知ってもらう
- 企業の考え方を理解してもらう
- 登壇内容を記事へ再利用する
- 開催レポートを検索資産にする
- 関連記事から次のセミナーへつなぐ
といった役割があります。
開催当日の申込数だけを見るのではなく、セミナー内容を記事、動画、FAQなどへ再編集し、検索可能な情報として残すことが指名検索のきっかけを増やします。
方法9:営業・CSで聞かれる質問をコンテンツに戻す
指名検索を増やすためのヒントは、Search Consoleだけにあるわけではありません。
営業やカスタマーサクセスには、顧客が比較時に気にしている質問が蓄積されています。
- 競合と何が違うのか
- どの企業に向いているのか
- 導入には何が必要か
- どこまで支援してもらえるのか
- 費用はどのように考えるのか
- 自社でも使えるのか
これらをFAQ、比較記事、事例へ戻します。
過去セミナーでも、BtoBのマーケティングと営業が、Web、広告、ウェビナーなどの共通チャネルと顧客行動データを通じて連携し、認知から比較・購買までを一気通貫で考える必要性が整理されています。
AI検索時代に指名検索が重要になる理由
2026年の検索では、ユーザーが検索結果を一つずつ確認するだけではなく、AIへ自然文で質問し、情報や比較候補を整理してもらう行動が広がっています。
GoogleはAI Modeについて、複雑な比較や追加探索が必要な質問を処理し、複数の関連検索を同時に行う「query fan-out」を用いて、回答と関連Webサイトを提示すると説明しています。leは2026年6月、生成AI検索によって従来とは異なる質問が増えており、ブランド、パブリッシャー、クリエイターに新しい接点が生まれていると説明しています。が最初から企業名を入力するとは限りません。
たとえば、
「BtoB企業が購買意欲の高い企業を見つける方法は?」
「○○に強い会社を比較して」
とAIへ聞き、その回答で初めて企業を知り、その後会社名を検索する流れも考えられます。
そのためAI検索時代の指名検索戦略では、「AIに指名検索を増やしてもらう」のではなく、検索・AI・外部コンテンツなど複数接点で専門領域を理解してもらい、結果としてブランドを思い出せる状態を作ることが重要です。
AI検索対応と指名検索SEOを分断しない
Googleは、AI OverviewsやAI Modeに表示されるための特別なSEO要件はなく、通常のSEOのベストプラクティス、役立つ・信頼できるコンテンツが引き続き基本だと説明しています。I向けに特殊な文章を量産するよりも、
- 何の会社か明確にする
- 課題・カテゴリと企業を結び付ける
- 独自情報を発信する
- 比較・FAQ・事例を充実させる
- 記事間を内部リンクでつなぐ
- 第三者にも理解される一貫した説明を持つ
ことが、SEO、ブランドSEO、AI検索対応に共通する基盤になります。
指名検索を増やす施策をファネル別に整理する
| 段階 | 顧客の状態 | 施策 | 目指す変化 |
|---|---|---|---|
| 認知 | 企業を知らない | 広告、SEO、SNS、PR | 存在を知る |
| 課題理解 | 問題を調べる | 課題記事、調査、動画 | 課題と企業を関連付ける |
| 情報収集 | 解決方法を調べる | 解説記事、ウェビナー | 専門企業として理解する |
| 比較 | 選択肢を比較する | 比較、事例、第三者評価 | 比較候補に残る |
| 指名検索 | 特定企業を確認する | 公式情報、FAQ、事例、料金 | 検討を前へ進める |
| 商談 | 導入可能性を検討する | 営業、資料、相談 | 意思決定を支援する |
指名検索を増やすSEOコンテンツの作り方
定義記事だけで終わらせない
「○○とは?」の記事だけでは、基礎理解で終わりやすくなります。
定義記事から、
- 違い
- 比較
- 始め方
- 選び方
- 注意点
- 事例
- KPI
へ内部リンクします。
一次情報を作る
- セミナー内容
- 独自調査
- 自社データ
- 実務ノウハウ
- 担当者の経験
- 顧客から頻繁に出る質問
など、他社が簡単に複製できない情報を増やします。
同じテーマを継続して発信する
毎月まったく違うトレンドへ飛びつくより、「自社が思い出されたいテーマ」を継続的に深掘りします。
検索後の導線を作る
記事末尾から問い合わせへ直行させるだけではなく、
- 比較記事
- 事例
- セミナー
- チェックリスト
- FAQ
など検討段階に合った次の情報を用意します。
指名検索数をどう測る?
2026年時点では、Search Consoleのブランドクエリ機能によって、以前より指名系検索を確認しやすくなっています。
Search Consoleのブランドクエリフィルタ
Google Search Consoleでは、ブランドクエリと非ブランドクエリを分け、表示回数、クリック、CTR、平均掲載順位などを確認できます。
Googleによると、ブランドクエリにはブランド名だけでなく、そのバリエーションやスペルミス、サイト固有の商品・サービスなども含まれ、AIを利用した内部システムによって分類されます。分類は完全ではなく、誤分類が生じる場合があります。
また、トップレベルのプロパティではない場合や、十分なクエリ・表示回数がないサイトでは利用できない場合があります。標
| 指標 | 見ること |
|---|---|
| ブランドクエリ表示回数 | 自社がブランド検索結果へ表示される機会 |
| ブランドクエリクリック数 | ブランド検索から公式サイトへ来た量 |
| ブランドCTR | 検索後に自社ページが選ばれているか |
| ブランド関連クエリ | 企業名と一緒に何が検索されているか |
| 非ブランド表示・クリック | 新規接点が広がっているか |
| 指名後のCV | 検索後に資料・セミナー・問い合わせへ進んだか |
「指名検索の割合」だけで評価しない
ブランド検索比率が上がったからといって、必ずブランドが成長しているとは限りません。
たとえば非指名検索が減れば、ブランド検索数が変わらなくても比率は上がります。
そのため、
- ブランド表示回数の絶対値
- ブランドクリック数の絶対値
- ブランド関連クエリの種類
- 非ブランド検索の推移
- 問い合わせ・商談
を組み合わせます。
Google Trendsは補助指標として使う
Google Trendsを使えば、企業名やサービス名の検索関心を期間・地域別に比較できます。最大5つの検索語グループを比較することも可能です。gle Trendsは検索ボリュームの絶対値ではなく、検索全体に占める割合を正規化し、0〜100で示した相対データです。また、検索量が少ない語句は0として表示されることがあります。
さらにGoogleは、Google TrendsのデータにはAI ModeやAI Overviews内で行われる内部検索は含まれないと説明しています。
そのため、BtoBのように検索母数が小さいブランドでは、Search ConsoleとGoogle Trendsを組み合わせて確認します。
指名検索KPIのおすすめ設計
| レイヤー | KPI |
|---|---|
| 接点 | 非指名検索表示、広告接触、記事閲覧、セミナー参加 |
| ブランド認知 | ブランド検索表示、ブランド検索関心 |
| ブランド理解 | 企業名+課題、企業名+事例などの検索 |
| 比較検討 | 事例・比較・サービスページ閲覧 |
| 反響 | 資料DL、セミナー遷移、問い合わせ |
| 営業 | 商談時の認知状況、受注・失注理由 |
IMデジタルマーケティングニュースのブランドSEO戦略でも、ブランドSEOについてSearch Console、GA4、指名検索、LP遷移などを組み合わせて評価する方針を置いています。
指名検索を増やす施策の実行ステップ
思い出されたいテーマを決める
まず「何の課題で指名されたいか」を一つから三つ程度に整理します。
現在のブランドクエリを確認する
Search Consoleで現在どのようなブランド関連検索があるか確認します。
非指名キーワードを整理する
その課題を持つ顧客がブランドを知らない状態で検索するキーワードを整理します。
コンテンツ群を設計する
定義、課題、比較、導入、事例、FAQをつなぎます。
広告とコンテンツの訴求を合わせる
広告で知った企業を検索した際、同じ価値・専門領域が確認できる状態にします。
外部での接点を増やす
セミナー、共催、調査、外部メディアなどを通じて、同じ専門テーマでの言及を増やします。
指名検索後のページを整える
企業名検索後に、事例、料金、比較、FAQなど必要な情報へ進めるようにします。
月次でブランド/非ブランドを比較する
Search Consoleで表示・クリックを比較します。
営業の声を確認する
「以前から知っていた」「記事を読んだ」「セミナーを見た」などの情報も確認します。
成果の出たテーマへ集中する
すべてのカテゴリで認知を狙うのではなく、ブランド検索や問い合わせにつながったテーマを深掘りします。
指名検索を増やす施策でよくある失敗
指名検索をSEO担当だけの仕事にする
指名検索は広告、PR、営業、イベントなど複数チャネルの影響を受けるため、SEOだけでは完結しません。
社名を記事へ大量に入れる
企業名を増やすだけではブランド想起の理由になりません。課題との関連性と独自情報を強化します。
認知広告だけで終わる
広告で企業名を知った後、検索して確認できる記事・事例・FAQを整えます。
トレンド記事を大量に作る
話題性だけを追うと「何に強い企業か」がぼやけます。ブランドテーマを決めて深掘りします。
ブランドと商品がつながっていない
ブランド認知を作っても、具体的なサービスとの関係が不明では問い合わせへ進みにくくなります。
自社発信だけでブランドを作ろうとする
外部記事、事例、共催、第三者発信も含めて接点を設計します。
指名検索数だけを成果にする
検索後に比較・問い合わせへ進んでいるかまで確認します。
ブランド検索比率だけを見る
非ブランド検索の減少によって比率が上がる場合もあるため、絶対値とセットで見ます。
AI検索での言及を保証しようとする
AI回答は質問・時点などによって変化します。AIでの言及だけを成果指標にせず、ブランド検索や商談への影響と合わせて確認します。
明日から使える指名検索チェックリスト
ブランド設計
- 何の課題で思い出されたいか決まっている
- 一文で「何の会社か」を説明できる
- 企業サイト・記事・広告・営業資料で説明が大きくぶれていない
- 競合との違いを説明できる
- 独自の一次情報がある
SEO・コンテンツ
- 非指名キーワードの記事がある
- 定義だけでなく比較・導入記事がある
- テーマごとにハブ記事がある
- 関連記事を内部リンクで接続している
- 営業のFAQを記事へ反映している
- 事例・実績ページがある
広告
- クリック・CV以外の目的も整理している
- 広告とWebサイトで訴求が一致している
- ブランド名と専門テーマをセットで伝えている
- 広告後に検索されても情報を確認できる
外部接点
- 共催・イベントなど外部接点がある
- 第三者から自社の専門領域が言及されている
- 独自調査や資料を外部から引用できる形で公開している
- セミナーを記事・動画へ再利用している
検索後の体験
- ブランド検索結果で公式サイトを見つけやすい
- サービス概要へ進める
- 事例を確認できる
- 料金・導入条件の考え方がわかる
- FAQがある
- セミナー・資料・問い合わせへの適切なCTAがある
計測
- ブランドクエリの表示回数を確認している
- ブランドクエリのクリックを確認している
- ブランド/非ブランドを分けている
- 企業名+課題などの複合検索を確認している
- Google Trendsは相対指標として利用している
- 問い合わせ・商談で認知経路を確認している
まとめ:指名検索はSEOの結果ではなく「思い出される理由」を作った結果
指名検索を増やすために、企業名で1位を取るだけでは十分ではありません。
そもそも企業名を知らなければ検索してもらえないからです。
まずSEO、広告、SNS、セミナーなどを通じて顧客の課題と接点を作ります。
そこで、「この会社は何の領域に強いのか」を理解してもらいます。
その後、比較記事、事例、第三者評価などを通じて、選択肢の一つとして記憶してもらいます。
そして顧客が再びその課題について考えたとき、「そういえばあの企業があった」と名前を検索する。
この流れが指名検索です。
2026年は、検索の入口も変わっています。
GoogleのAI Modeでは、複雑な質問や比較を一度に行えるため、ユーザーがブランド名を知らない状態からAIを通じて候補企業を知る可能性があります。gleは、AI検索に表示されるためだけの特殊なSEOを求めておらず、役立つ情報、信頼性、内部リンク、テキストで理解できる重要情報など、従来のSEOの基本が引き続き重要だと説明しています。EO、広告、コンテンツ、ブランドSEO、LLMOを別々の施策として考えすぎる必要はありません。
IMデジタルマーケティングニュースの現在の戦略でも、検索施策を「流入獲得」だけではなく、「質問に答える→比較される→指名される→問い合わせ・商談へ進む」という情報設計として捉えています。
まずは、自社がどの課題について指名されたいのかを一つ決めてください。
次に、その課題を検索する非指名キーワード、広告訴求、記事、比較情報、セミナー、営業資料を並べてみます。
そのすべてで同じブランド価値を説明できているか確認します。
そしてSearch Consoleで、ブランド検索が少しずつ変化しているかを継続的に追います。
指名検索を増やすとは、検索テクニックで社名を入力させることではありません。顧客が課題に直面したとき、思い出して調べたくなる理由を、複数の接点で積み上げることです。
SEO流入だけでなく「比較候補として思い出される」マーケティングへ見直したい方へ
インティメート・マージャーでは、AI検索、LLMO、ブランドSEO、BtoBマーケティング、データ活用などをテーマとしたセミナー・ウェビナー情報を掲載しています。
「検索順位は上がっているが指名検索につながらない」「AI検索時代に自社が比較候補へ入る情報設計を見直したい」という方は、最新のセミナー情報や開催レポートをご確認ください。
指名検索に関するよくある質問
指名検索とは何ですか?
企業名、商品名、サービス名など、特定のブランドを認識したうえで行う検索です。企業名単体だけでなく、「企業名+料金」「サービス名+事例」などの複合検索も指名検索として分析できます。
指名検索を増やすには何をすればよいですか?
非指名SEO、広告、コンテンツ、セミナー、第三者発信などを通じ、「どの課題に強い企業なのか」を継続的に伝えることが基本です。企業名を知ってもらうだけでなく、課題とブランドを結び付けます。
SEOだけで指名検索を増やせますか?
SEOは重要な接点ですが、SEOだけで完結するとは限りません。広告、SNS、PR、営業、イベントなどの接触がブランド認知を作り、その後の検索につながる場合もあります。
指名検索とブランドSEOの違いは何ですか?
指名検索は企業・サービスを指定して検索する行動です。ブランドSEOは、指名検索を受け止めるだけでなく、課題・用途・比較軸でブランドを想起・比較候補化しやすくする情報設計として扱えます。
指名検索数はSearch Consoleで確認できますか?
対象サイトではブランドクエリフィルタを使い、ブランド系検索の表示回数・クリック・CTR・平均掲載順位を確認できます。ただし分類には誤りが生じる場合があり、利用できないプロパティもあります。
Google Trendsで指名検索数を測れますか?
Google Trendsは検索数の絶対値ではなく、検索関心を0〜100に正規化した相対データです。BtoBなど検索量の少ないブランドでは0になる場合もあるため、Search Consoleなどと組み合わせて使います。
AI検索が増えると指名検索は不要になりますか?
不要になるとは言えません。AIが比較候補を整理した後、企業の公式情報、事例、料金などを確認するためにブランドを検索することも考えられます。AIでの言及、指名検索、比較ページ閲覧、問い合わせなどを組み合わせて評価することが重要です。

「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。


