「機能も価格も競合に負けていない。それなのに、比較検討に入ると選ばれにくい」。
「広告で商品の強みを伝えているのに、会社名やサービス名を覚えてもらえている感覚がない」。
「検索流入は増えているが、指名検索や問い合わせにはつながらない」。
BtoBマーケティングでは、このような違和感が起きることがあります。
原因の一つとして考えられるのが、商品訴求はできていても、ブランド訴求が設計されていないことです。
商品訴求は、機能、価格、性能、導入効果など「その商品・サービスを選ぶ理由」を伝えるものです。
一方、ブランド訴求は、「この課題ならこの企業」「この領域ならこのサービス」と思い出してもらい、比較候補として信頼してもらうための情報発信です。
IMデジタルマーケティングニュースが蓄積してきた過去セミナーでも、競合に比べて知名度が低い状態では、顧客が比較検討段階まで進んでから商品優位性だけを伝えても、十分に評価されにくいケースがあるという現場感が語られていました。
つまり、比較表に並んだ後だけで勝負するのではなく、「そもそも候補として思い出してもらえるか」から設計する必要があるということです。
さらにAI検索が広がる中では、人間だけではなく、AIが「この課題ならどの企業が候補か」を整理して回答する場面も増えています。
ブランド訴求は、広告のイメージ表現だけを指すものではありません。
Webサイト、記事、FAQ、比較情報、営業資料、セミナー、外部発信までを通じて、「自社は何者で、誰のどの課題に強く、他社と何が違い、なぜ信頼できるのか」を一貫して伝えることが重要です。
要点サマリー
- ブランド訴求は「この課題ならこの企業」と想起・信頼してもらうための訴求です。
- 商品訴求は「この商品で何ができ、なぜ選ぶべきか」を具体的に説明する訴求です。
- BtoBではブランド訴求と商品訴求のどちらか一方ではなく、検討段階に応じて組み合わせることが重要です。
- ブランド訴求は広告だけでなく、SEO、記事、LP、セミナー、営業資料、第三者言及などを通じて形成されます。
- 成果は指名検索、比較候補化、ブランド関連クエリ、問い合わせ、営業現場での認知などを複数の指標で確認します。
- ブランド訴求とは?
- 商品訴求とは?
- ブランド訴求と商品訴求の違い
- BtoBでブランド訴求が必要な理由
- ブランド訴求は「抽象的なイメージ広告」ではない
- ブランド訴求と商品訴求はファネルで使い分ける
- ブランド訴求を作る3つのレイヤー
- ブランド訴求はチャネルを横断して一貫させる
- 商品訴求に偏っている企業で起こりやすいこと
- ブランド訴求に偏りすぎても成果につながらない
- ブランド訴求とコンテンツマーケティング
- ブランド訴求と指名検索の関係
- AI検索時代は「何の会社として理解されるか」が重要になる
- BtoBのブランド訴求を作る実務ステップ
- ブランド訴求で失敗しやすいポイント
- 実務チェックリスト
- まとめ:ブランド訴求は「商品を売る前に、候補に入る理由を作る」
- ブランド訴求に関するよくある質問
ブランド訴求とは?
ブランド訴求とは、企業や商品・サービスについて、単なる機能や価格ではなく、「どのような存在として覚えてほしいか」「どのような課題のときに思い出してほしいか」を伝えるマーケティング上の訴求です。
たとえばBtoB企業であれば、次のような状態を目指します。
- 「データ活用の相談ならこの企業」と思い出される
- 「この領域に詳しい企業」と認識される
- 比較時に候補企業として名前が挙がる
- 営業担当者から紹介された際に「聞いたことがある」と感じてもらえる
- 社内稟議で説明しやすい企業として認識される
- 検索やAIへ相談した際に関連企業として認識される
ブランド訴求は、企業ロゴを大きく見せることや、抽象的なイメージ広告を配信することだけではありません。
「どの課題に強いのか」「どのような顧客に向いているのか」「何を大切にしているのか」「他の選択肢と何が違うのか」を継続的に伝えることもブランド訴求です。
商品訴求とは?
商品訴求とは、商品・サービスそのものの機能、性能、価格、導入効果、利用方法などを伝え、「なぜこの商品を選ぶべきか」を説明する訴求です。
たとえば次のような情報が商品訴求に当たります。
- どのような機能があるか
- 何ができるか
- 価格はいくらか
- どのような企業に向いているか
- どのシステムと連携できるか
- 導入までにどの程度の準備が必要か
- 競合商品と何が違うか
- 実績や事例はあるか
商品訴求は、すでに課題や解決策を認識し、具体的な選択肢を比較している人にとって重要です。
ブランド訴求と商品訴求の違い
| 比較項目 | ブランド訴求 | 商品訴求 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 想起・認知・信頼・比較候補化 | 商品理解・比較・導入判断 |
| 伝えること | 自社は何者か、何に強いか、なぜ信頼できるか | 商品で何ができるか、なぜ優れているか |
| 中心となる問い | 「なぜこの企業なのか」 | 「なぜこの商品なのか」 |
| 対象 | 潜在層から比較検討層まで広い | 課題認識・比較検討が進んだ層 |
| 主な情報 | 専門領域、思想、一次情報、実績、第三者評価 | 機能、価格、導入条件、事例、仕様 |
| 主なコンテンツ | 調査、セミナー、専門記事、PR、ブランド広告 | 商品ページ、比較表、料金、導入事例、デモ |
| 代表的なKPI | 指名検索、ブランド関連検索、想起、比較候補化 | 商品ページ閲覧、資料請求、商談、CV |
簡単に整理すると、ブランド訴求は「Why us」、商品訴求は「Why this product」を説明するものです。
ただし、実務では完全に分離する必要はありません。
「データ活用に強い企業」というブランド訴求と、「企業データを○○の業務へ活用できる」という商品訴求が接続することで、顧客は企業と商品の関係を理解しやすくなります。
BtoBでブランド訴求が必要な理由
比較表に載る前に候補から外れることがある
BtoBマーケティングでは、「機能が一番優れていれば選ばれる」とは限りません。
商品を比較する以前に、「検討候補として名前が挙がるか」という段階があります。
過去セミナーでも、知名度が競合より低い企業が、競合サービスを具体的に比較している顧客だけを狙っても、すでに競合側へ気持ちが傾いている場合があるという議論がありました。
この場合、比較検討段階だけで商品スペックを訴求するより、一段階前から課題やカテゴリと自社ブランドを結び付ける必要があります。
商品差が小さいほど「誰から買うか」が重要になる
市場が成熟すると、競合間の機能差が縮まることがあります。
価格、機能、連携先などが似てくると、最終判断には次のような要素も影響します。
- この会社なら任せられそうか
- 専門性があるか
- 長く支援してもらえそうか
- 担当者以外にも説明しやすいか
- 導入実績や第三者評価があるか
- 情報発信の内容に一貫性があるか
商品訴求が「違い」を説明するのに対し、ブランド訴求は「安心して候補に残せる理由」を補います。
BtoBでは社内説明まで含めて選ばれる必要がある
BtoB商材では、Webサイトを見た担当者だけで購入を決められない場合があります。
上司、経営、情報システム、法務、購買など、複数の関係者へ説明する必要があります。
そのとき、「この会社は○○領域に強い」「この分野で継続的に情報発信している」と説明できることは、社内で候補を残す材料になります。
ブランド訴求は「抽象的なイメージ広告」ではない
ブランド訴求という言葉から、「認知広告」「有名タレント」「企業イメージ」といった施策を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらもブランド形成の手段になり得ます。
ただしBtoBでは、もっと実務的に整理できます。
| ブランドとして伝える情報 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 専門領域 | どの課題・カテゴリを得意としているか |
| 対象顧客 | どのような企業・担当者に向いているか |
| 提供価値 | 顧客のどのような状態を変えるのか |
| 独自性 | 競合とは何が違うのか |
| 信頼 | 実績、一次情報、事例、専門性 |
| 思想 | どのような考え方で顧客課題へ向き合うか |
| 一貫性 | 広告・Web・営業で同じ価値を説明しているか |
「データの会社です」「AIに強い会社です」と伝えるだけでは、ブランド訴求として十分とは限りません。
「どの課題について、どのような考え方で、何を提供できる企業なのか」まで具体化します。
ブランド訴求と商品訴求はファネルで使い分ける
| 顧客の状態 | ブランド訴求 | 商品訴求 |
|---|---|---|
| 課題をまだ明確に認識していない | 強い | 弱い |
| 課題について情報収集している | 強い | 徐々に追加 |
| 解決策を探している | ブランド+商品 | ブランド+商品 |
| 複数商品を比較している | 信頼・差別化 | 機能・価格・導入条件 |
| 社内稟議・最終判断 | 安心・実績・継続性 | 費用・条件・具体的成果 |
| 導入後 | ブランド体験・関係性 | 活用・サポート・追加機能 |
認知段階では「商品機能を細かく説明する」より、「この会社は何の課題を解決する企業なのか」を理解してもらうことを優先します。
比較段階に入ったら、具体的な商品情報を増やします。
最終判断では、商品条件とブランドへの信頼の両方が必要になります。
ブランド訴求を作る3つのレイヤー
課題・カテゴリとの接続
最初に、「どの課題で思い出してもらいたいか」を決めます。
たとえば「AIに強い企業」だけでは広すぎます。
- 営業のAI活用
- データを使った顧客理解
- AI検索への対応
- 広告運用の高度化
このように、顧客の具体的な課題や利用場面まで下げるとブランドの輪郭が明確になります。
ブランドとしての価値
次に、なぜ自社がその課題へ取り組むのかを整理します。
- どのようなデータ・知見を持っているか
- どのような経験を蓄積しているか
- 他社とは異なる考え方は何か
- 何を重視して顧客へ提供するか
商品・証拠との接続
ブランドメッセージだけで終わらせず、「それを実現する具体的な商品・サービス・事例」へつなげます。
たとえば次のような構造です。
| レイヤー | メッセージ例 |
|---|---|
| 課題 | BtoB営業では、見込み企業へ連絡するタイミングがわからない |
| ブランド | 顧客データを使い、企業の状態を理解することを得意とする |
| 商品 | 企業の関心変化を分析し、営業判断を支援するデータ・仕組みを提供する |
| 証拠 | 一次情報、活用事例、専門記事、セミナーなどで裏付ける |
ブランド訴求はチャネルを横断して一貫させる
ブランドは一つの広告で作られるものではありません。
読者は検索、AI、SNS、広告、記事、セミナー、営業との会話など、複数の接点で企業を理解します。
| 接点 | ブランド訴求で確認すること |
|---|---|
| 広告 | 誰のどの課題に強い企業か伝わるか |
| 企業サイト | 自社の専門領域と提供価値が明確か |
| 商品ページ | ブランド価値と商品価値が接続しているか |
| SEO記事 | 専門テーマについて継続的な知見があるか |
| セミナー | 企業としての専門性や考え方が伝わるか |
| 営業資料 | Webサイトと同じ価値を説明しているか |
| 営業担当 | 顧客へ同じブランド価値を説明できるか |
| 外部メディア・第三者 | 自社が伝えたい専門領域と一致しているか |
過去セミナーでも、AI検索で企業を調べたときに、企業自身が発信したい内容とWeb上で理解されている内容が一致していない問題が議論されていました。
広告では「データの会社」、Webサイトでは「AIの会社」、営業資料では「広告支援会社」と説明していると、顧客だけでなく検索・AIにとっても企業像が曖昧になります。
すべての媒体で同じ文章を使う必要はありません。
媒体ごとの表現は変えても、誰の何を解決する企業なのかという中心メッセージは揃えることが重要です。
商品訴求に偏っている企業で起こりやすいこと
価格比較に巻き込まれる
機能・スペックだけで比較されると、顧客は数字で比較しやすくなります。
その結果、差が小さい場合は価格が大きな判断材料になりやすくなります。
新商品を出すたびにゼロから認知が必要になる
個別商品だけを訴求している場合、新しい商品やサービスを追加するたびに、その商品の価値を一から説明する必要があります。
一方、「この企業はこの課題に強い」という理解があれば、新しい商品も既存ブランドの延長として理解されやすくなります。
コンテンツが商品説明だけになる
自社商品の説明ばかりになると、まだ商品を探していない潜在層との接点が作りにくくなります。
課題、業界変化、顧客の疑問、比較軸などを扱うことがブランド訴求につながります。
ブランド訴求に偏りすぎても成果につながらない
反対に、「ブランドが大事だから」と抽象的なメッセージだけを伝えても、BtoBでは購入判断を進めにくくなります。
- 何の商品を提供しているかわからない
- どの課題を解決できるかわからない
- 価格や導入条件がわからない
- 他社と何が違うかわからない
- 自社に向いているかわからない
ブランド訴求と商品訴求は対立関係ではありません。
ブランド訴求で候補に入り、商品訴求で比較を前に進めるという役割分担で考えると整理しやすくなります。
ブランド訴求とコンテンツマーケティング
BtoBでは、記事やセミナーもブランド訴求の重要な接点です。
次のようにコンテンツを役割別に整理できます。
| コンテンツ | 主な役割 | ブランドへの効果 |
|---|---|---|
| 課題解決記事 | 顧客の悩みを言語化する | 課題領域との関連を作る |
| 用語解説 | テーマの基礎を説明する | 専門領域の認知を作る |
| 比較記事 | 選択肢・判断基準を整理する | 比較検討時の信頼を作る |
| 調査・一次情報 | 独自データや現場知見を提供する | 専門性・独自性を示す |
| セミナー | テーマを深く説明する | 人・組織としての専門性を示す |
| 事例 | 実際の活用方法を示す | ブランド訴求を証明する |
| 商品ページ | 具体的な解決策を説明する | 商品訴求へ接続する |
課題解決記事から比較記事、比較記事から事例、事例から商品ページへと内部リンクを設計することで、ブランド理解と商品理解を段階的に進められます。
ブランド訴求と指名検索の関係
ブランド訴求の成果を確認する指標の一つが、企業名やサービス名を含む指名検索です。
過去セミナーでも、AI検索・ブランド施策の評価を考える中で、指名検索の増減をブランド価値の変化を見る指標の一つとして使う考え方が議論されていました。
ただし、指名検索だけでブランド価値すべてを測定できるわけではありません。
次の指標を組み合わせて確認します。
| 指標 | 確認すること |
|---|---|
| 指名検索の表示回数 | 企業・サービス名で検索される機会が増えているか |
| 指名検索クリック | 自社公式情報へ到達しているか |
| ブランド+課題クエリ | 自社と専門領域が結び付いているか |
| 直接流入 | 企業名・URLを認識して訪問する動きがあるか |
| 第三者言及 | 自社以外の場所で専門領域と共に紹介されているか |
| 問い合わせ内容 | 「以前から知っていた」など認知が確認できるか |
| 営業現場 | 初回接触時に認知されているか |
AI検索時代は「何の会社として理解されるか」が重要になる
生成AIによる検索では、「○○というサービスを10社挙げて」といった検索だけでなく、「このような課題を解決できる企業を教えて」「A社とB社はどう違う」といった自然文で比較する場面があります。
このとき、自社情報が商品ページだけに閉じていると、「どのような課題に強い企業なのか」という文脈を読み取りにくくなる可能性があります。
ブランド訴求の観点では、次の情報をWeb上で明確にしておくことが重要です。
- 自社の専門領域
- 解決する顧客課題
- 対象企業・担当者
- 他の選択肢との違い
- 導入に向いているケース
- 向いていないケース
- 一次情報・独自データ
- 事例・FAQ
- 企業としての考え方
これは「AI向けだけに特別な文章を書く」という話ではありません。
人が企業を理解・比較しやすい情報を明確にすることが、検索やAIにとっても企業の文脈を把握しやすい情報設計につながります。
BtoBのブランド訴求を作る実務ステップ
思い出されたい課題を決める
「何の会社として覚えてほしいか」を一文で整理します。
業界名だけではなく、顧客課題まで含めることがポイントです。
現在どのように認識されているか確認する
- 検索結果
- Search Consoleの検索クエリ
- AI検索での企業説明
- SNSや外部記事
- 営業時に顧客から言われる言葉
- 問い合わせ理由
「伝えたいブランド」と「実際に認識されているブランド」の差を確認します。
競合との違いを商品機能以外でも整理する
| 比較軸 | 確認する質問 |
|---|---|
| 対象顧客 | どの企業・担当者を特に支援できるか |
| 専門領域 | どの課題への知見が深いか |
| データ・技術 | どのような独自資産があるか |
| 支援方法 | どのような進め方を重視するか |
| 情報発信 | どのテーマを継続的に発信しているか |
| 実績・証拠 | 何によって信頼性を説明できるか |
中心メッセージを決める
ブランドメッセージは、短いキャッチコピーだけである必要はありません。
少なくとも次の3点を社内で共通化します。
- 誰の課題を解決する企業か
- どの領域に強い企業か
- なぜ自社がそれを提供できるのか
商品との接続を整理する
ブランドの専門領域と、実際の商品・サービスの関係を整理します。
ブランドメッセージと商品説明が離れすぎないようにします。
チャネルごとの表現へ展開する
- Webサイト
- 広告
- SEO記事
- SNS
- セミナー
- プレスリリース
- 営業資料
- 商談トーク
文章をそのままコピーするのではなく、中心となる意味を共通化します。
KPIを決めて検証する
短期的なCVだけでなく、指名検索、ブランド関連クエリ、問い合わせ品質なども確認します。
ブランド訴求で失敗しやすいポイント
「革新的」「信頼」「挑戦」だけで終わる
抽象語だけでは、競合との違いや顧客との関連が伝わりません。「誰の何を変えるのか」まで具体化します。
ブランドと商品の説明がつながっていない
ブランドでは「伴走」を強調しているのに、商品ページが機能一覧だけでは、価値が伝わりにくくなります。
部門ごとに違う会社として説明する
マーケティング、営業、広報で中心メッセージを共有します。
競合との差を機能だけで作る
顧客、課題、専門性、支援方法、データ、思想なども比較します。
認知施策だけで完結させる
ブランド広告から記事、比較情報、商品ページまで接続します。
商品訴求を弱めすぎる
ブランド認知があっても具体的な商品・導入条件が理解できなければ、比較検討は進みません。
指名検索だけを成果にする
ブランド関連検索、第三者言及、問い合わせ、商談時の認知なども組み合わせます。
AI検索だけに向けた特別な文章を量産する
AI向けのキーワード量産ではなく、人が企業を理解・比較できる一次情報と明確な説明を優先します。
実務チェックリスト
ブランドの定義
- 自社が何の会社か一文で説明できる
- 強みではなく、顧客に提供する価値を説明できる
- 思い出されたい課題が決まっている
- 対象企業・担当者が明確になっている
- 競合との違いを機能以外でも説明できる
商品との接続
- ブランドメッセージと商品価値がつながっている
- 商品ページでも企業としての強みを説明している
- 商品訴求だけで価格競争になっていない
- ブランド訴求だけで商品内容が不明になっていない
- 事例やデータでブランドメッセージを裏付けている
チャネル
- 企業サイトと営業資料の説明が一致している
- 広告とLPで訴求軸が一致している
- 記事で専門領域を継続的に発信している
- セミナーと商品説明が接続している
- 外部メディアでの紹介内容を把握している
検索・AI
- 自社名の検索結果を定期的に確認している
- ブランド関連検索クエリを確認している
- 主要なAI検索で自社がどう説明されるか確認している
- 自社の課題領域で比較候補に入るか確認している
- 誤った説明が出る場合、Web上の情報不足を確認している
KPI
- 指名検索を確認している
- ブランド+課題の検索を確認している
- 比較・事例記事への回遊を確認している
- セミナー・資料への遷移を確認している
- 問い合わせ時の認知経路を確認している
- 営業からブランド認知に関するフィードバックを得ている
まとめ:ブランド訴求は「商品を売る前に、候補に入る理由を作る」
ブランド訴求と商品訴求は、どちらか一方を選ぶものではありません。
商品訴求は、「この商品で何ができるのか」「競合と何が違うのか」を具体的に説明します。
ブランド訴求は、「この課題ならなぜこの企業を候補にすべきなのか」を理解してもらうためのものです。
BtoBでは、商品を比較する段階より前から企業への認知や信頼が形成されています。
だからこそ、比較検討段階だけで機能や価格を伝えるのではなく、顧客が課題を認識する段階から、自社の専門領域や考え方を発信する必要があります。
また、AI検索が普及する中では、人が検索結果から一社ずつ探すだけでなく、AIに候補や違いを整理してもらう情報探索も増えています。
この変化の中でも基本は変わりません。
「誰のどの課題に強いのか」「他の選択肢と何が違うのか」「なぜ信頼できるのか」を、自社サイトだけでなく記事、セミナー、営業資料、外部発信を通じて一貫して伝えることです。
ブランド訴求の成果は、すぐに一つのCVへ表れるとは限りません。
指名検索、比較候補化、問い合わせ時の認知、営業現場での反応などを確認しながら、商品訴求と組み合わせて改善してください。
ブランド訴求とは、商品を説明する代わりの施策ではなく、商品を説明したときに「この会社なら検討したい」と思ってもらうための土台です。
ブランド訴求・AI検索・コンテンツ設計を見直したい方へ
インティメート・マージャーでは、AI検索、LLMO、ブランドSEO、データ活用、BtoBマーケティングなどをテーマとしたセミナー・ウェビナー情報を掲載しています。
「商品説明はできているが、自社の強みが伝わらない」「検索やAIで比較候補に入る情報設計を見直したい」という方は、最新のセミナー情報や開催レポートをご確認ください。
ブランド訴求に関するよくある質問
ブランド訴求とは何ですか?
ブランド訴求とは、企業やサービスについて「何の課題に強いのか」「どのような価値を提供するのか」「なぜ信頼できるのか」を伝え、認知・想起・比較候補化につなげる訴求です。
ブランド訴求と商品訴求の違いは何ですか?
ブランド訴求は「なぜこの企業を候補にすべきか」を伝え、商品訴求は「なぜこの商品を選ぶべきか」を伝えます。実務では、顧客の検討段階に応じて両方を組み合わせます。
BtoBでもブランド訴求は必要ですか?
BtoBでも重要です。複数の選択肢から企業を比較する際には、機能や価格だけでなく、専門性、実績、信頼、社内説明のしやすさなども判断材料になります。
ブランド訴求では何を発信すればよいですか?
顧客課題、専門領域、対象企業、独自性、考え方、一次情報、事例、第三者評価などを整理します。抽象的な企業理念だけではなく、顧客にとっての意味まで具体化することが重要です。
ブランド訴求は広告だけで行うものですか?
広告だけではありません。Webサイト、SEO記事、SNS、セミナー、営業資料、事例、外部メディアなど、顧客が企業を知るすべての接点で形成されます。
ブランド訴求の成果はどう測りますか?
指名検索、ブランド関連クエリ、直接流入、第三者言及、比較記事への回遊、問い合わせ内容、営業時の認知などを組み合わせて確認します。単一の指標だけで評価しないことが重要です。
AI検索時代にブランド訴求はどう変わりますか?
基本的な考え方は変わりませんが、人だけでなくAIにも企業の専門領域や違いを正しく理解できる情報設計が重要になります。一次情報、比較情報、FAQ、事例などをわかりやすく整理し、一貫して発信します。

「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。


