クッキーレス時代の勝利の方程式 – コンテンツ、ターゲティング、データ活用

marketing

クッキーレス時代の勝利の方程式 – コンテンツ、ターゲティング、データ活用

今後、GoogleのChromeブラウザでサードパーティクッキーが規制されます。デジタルマーケティングの世界に大きな変革の波が訪れようとしています。この激動の時代を勝ち抜くためには何が必要なのか、コンテンツマーケティングターゲティング広告データ活用の3つの観点から、業界の第一人者たちが語り尽くします。

 

登壇者紹介

  • 株式会社インティメート・マージャー 代表取締役 簗島亮次氏
  • 株式会社デポノ 代表取締役 安達亮介氏
  • 株式会社マイクロアド プロダクト戦略部 ソリューション開発部 シニアマネージャー 松本宗明氏

簗島氏は、アドテクノロジー領域のDMP(データマネジメントプラットフォーム)を提供する会社の代表として、クッキーレス時代データ活用について豊富な知見を持っています。

クッキーレスの影響は徐々に出てきています。ECサイトの売上の3分の2がクッキーを使えないブラウザから来ていたりします。既存顧客へのアプローチも難しくなるので、対策が必要です。(簗島氏)

 

安達氏は、ビッグデータを活用したマーケティング支援を行う会社の代表で、コンテンツマーケティングの重要性を訴えています。

クッキーレス時代は、広告に頼らないマーケティング手法が重要になります。特にコンテンツマーケティングは、顧客との長期的な関係構築に欠かせません。ペルソナ設計とカスタマージャーニーマップを作り、適切なコンテンツを届けることが大切です。(安達氏)

 

松本氏は、ターゲティング広告を得意とするマイクロアドのプロダクト戦略を担当し、クッキーレス時代ターゲティング手法について解説しています。

弊社では200以上のデータパートナーと連携し、クッキーに代わる新しいターゲティング手法を開発しています。プライバシーサンドボックスや共通IDなど、プライバシーに配慮しつつ効果の出る施策をご提案できます。

※プライバシーサンドボックス…Googleが提唱するプライバシー保護の仕組み。
※共通ID…複数のサイトをまたいで同一ユーザーを識別するための新しい仕組み。

 

クッキーレス時代のマーケティングへの影響

クッキーレス時代の到来により、デジタル広告の効果測定や最適化が難しくなることが予想されます。また、オーディエンスデータの取得も制限されるため、これまで通りのターゲティング広告が打ちづらくなります。

クッキーレスの影響は媒体によって異なります。リスティング広告などの検索連動型広告への影響は比較的小さいが、ディスプレイ広告やSNS広告では精度の低下が避けられません。(簗島氏)

 

コンテンツマーケティングの重要性が高まります。自社メディアを通じて顧客との関係を築き、信頼を獲得することが、クッキーに依存しないマーケティングでは不可欠です。(安達氏)

 

プライバシーに配慮した新しいターゲティング手法への移行を促します。プライバシーサンドボックスや共通IDなどを活用し、オーディエンスの興味関心に合わせた広告配信を実現できます。(松本氏)

 

クッキーレス時代に有効なマーケティング戦略

それでは、クッキーレス時代を勝ち抜くためには、具体的にどのようなマーケティング戦略が有効なのでしょうか。登壇者たちは以下の3点を挙げました。

  1. コンテンツマーケティングの強化
  2. ファーストパーティデータの活用
  3. プライバシー保護と両立する新しいターゲティング手法の導入

1つ目のコンテンツマーケティングについて、自社メディアの重要性です。オウンドメディアを通じて顧客との接点を増やし、信頼関係を築くことが大切です。カスタマジャーニーマップを作成します。その上で、各フェーズに合わせた適切なコンテンツを制作・配信します。記事や動画、ウェビナーなど、多様なフォーマットを活用しましょう。(安達氏)

 

2つ目のファーストパーティデータ活用について、自社サイトの行動データを蓄積し、分析することを推奨します。サードパーティデータに頼らず、自社で収集したデータを基にマーケティング施策を立案すべきです。(簗島氏)

 

3つ目の新しいターゲティング手法について、プライバシーサンドボックスと共通IDを挙げました。プライバシーに配慮しつつ、オーディエンスのグループ化や興味関心に基づくターゲティングを実現できます。(松本氏)

連携して、共通IDソリューション「IMUID」を提供しています。これにより、クッキーに依存せずにユーザーをグルーピングし、オーディエンスの興味関心に合わせた広告配信が可能です。

 

まとめ

クッキーレス時代のマーケティングは、従来の手法から大きく変わることが予想されます。サードパーティデータへの依存を減らし、自社データの活用や、プライバシーに配慮した新しいターゲティング手法への移行が求められます。

特に、コンテンツマーケティングの重要性が高まると考えています。自社メディアを通じて顧客との長期的な関係を築き、信頼を獲得することが、クッキーレス時代マーケティングでは不可欠です。

本セミナーを通じて、デジタルマーケティングの最前線で活躍する3名の有識者から、貴重な知見を得ることができました。クッキーレス時代を勝ち抜くための方程式は、コンテンツターゲティングデータ活用の3要素から成ります。これからのマーケティングに求められるのは、この方程式を自社の状況に合わせて解いていく力です。

タイトルとURLをコピーしました