【2026年版】DV360の配信面一覧|国内で配信できる面とGoogle広告との違い

広告・アドテク

DV360(ディスプレイ&ビデオ 360)は「配信面が広いDSP」と紹介されることが多い一方で、国内でどの面に、どの買い方で配信できるのかは分かりにくいところがあります。

とくにYouTubeはGoogle広告でも配信できるため、「わざわざDV360を使う意味はどこにあるのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、DV360の配信面と取引方式を、公式ヘルプで確認できる内容をもとに整理しました。Google広告でYouTube配信を行う場合との違いや、目的別の選び方もまとめています。

この記事でわかること

  • DV360の主な配信面(国内SSPにつながるWeb・アプリ、YouTube、TVer・Netflixなどの動画配信サービス、radiko・Spotifyなどの音声メディア)
  • 公開オークション、非保証型の取引(PMP)、プログラマティック保証型取引、インスタント取引の違い
  • YouTube配信における、DV360とGoogle広告の違い
  • 目的別の配信面の選び方と、Google広告で十分と考えられるケース

結論:DV360の配信面は「どの面に」×「どう買うか」で整理する

先に答えから書きます。DV360で配信できる主な面と、その買い方は次のとおりです。

配信面 内容 主な買い方
Web・アプリ Googleの在庫に加え、fluct、Supership、MicroAd、AJAなど、DV360に対応する国内SSPにつながるサイト・アプリ 公開オークション、非保証型の取引(PMP)、プログラマティック保証型取引
YouTube インストリーム、バンパー、インフィード、ショート、マストヘッドなど オークション、インスタント取引
動画配信サービス TVer、Netflixなど TVerはマーケットプレイスで提供中の取引、Netflixはインスタント取引(非保証型)
音声 radiko、Spotifyなど radikoはマーケットプレイスで提供中の取引、Spotifyは公開オークション・非保証型の取引(PMP)

DV360ならではの価値は、Google以外のSSPの在庫まで1つの管理画面で買えることと、媒体社との取引や予約型の取引を使い分けられることにあります。

なお、DV360で実際に買える在庫は、有効にしているエクスチェンジや、媒体社が提供している取引によって変わります。ここに挙げた以外の動画配信サービスや音声メディアに配信したい場合は、マーケットプレイスで提供中の取引があるかを確認してください。

取引方式で、買える在庫と確実性が変わる

同じサイトの枠でも、誰でも参加できる公開オークションで買うのか、媒体社と個別に取引(ディール)を結んで買うのかで、価格の決まり方や配信の確実性が変わります。DV360で使える主な取引方式は次のとおりです。名称はDV360ヘルプの表記に合わせ、業界でよく使われる呼び方をかっこ内に併記しています。

取引方式 内容 向いているケース
公開オークション 有効にしたエクスチェンジの在庫に、リアルタイムで入札して買う 幅広くリーチしたい、獲得単価を見ながら調整したい
非保証型の固定取引(優先取引) 媒体社と決めた固定価格で、公開オークションより先に在庫を買える。配信数の保証はない 特定のメディアの在庫を、決まった価格で優先的に買いたい
非保証型のオークション(プライベートオークション) 媒体社が招待した買い手だけが参加できる、最低価格付きのオークション。配信数の保証はない 特定のメディアの在庫を、競争しながら買いたい
プログラマティック保証型取引 媒体社と交渉して、価格や配信数、期間を合意する取引。請求は契約したインプレッション数が対象 大型キャンペーンで、特定の面をまとめて押さえたい
インスタント取引 マーケットプレイスで条件を選び、配信量の予測を確認して自分で取引を作る。YouTubeのプログラマティック保証型取引や、Netflixの在庫もこの方式で買う YouTubeのマストヘッドなどの予約型メニューや、Netflixに配信したい

非保証型の固定取引と非保証型のオークションは、業界ではまとめて「PMP(プライベートマーケットプレイス)」と呼ばれることもあります。DV360ヘルプによると、非保証型の取引どうしでは、固定取引、非保証型のオークション、公開オークションの順に優先されます。非保証型のオークションで買い手がつかなかった在庫は、公開オークションに回る仕組みです。

1つの広告申込情報には、1つの取引だけを設定する
DV360ヘルプでは、1つの広告申込情報(ラインアイテム)に1つの取引だけを設定する運用が推奨されています。取引ごとの配信状況を切り分けやすくなり、配信が進まないときの原因も特定しやすくなります。

配信面ごとの特徴

ここからは、配信面ごとに、何ができて何に注意したいかを整理します。

Web・アプリ(国内SSP経由)

DV360らしさが最も出る面です。DV360ヘルプの対応エクスチェンジ一覧には、fluct、Supership、YieldOne(BidSwitch経由)、MicroAd、AJAなど、国内でなじみのあるSSPが掲載されています。これらを有効にすると、各SSPにつながるサイトやアプリの枠を、Googleの在庫とあわせて1つの管理画面から買い付けられます。

公開オークションだけで配信すると、意図しない面に配信が広がることもあります。特定のメディアに出したい場合は非保証型の取引(PMP)やプログラマティック保証型取引を使い、ブランドセーフティの設定や除外リストも配信開始前に整えておくと安心です。

YouTube

DV360では、「YouTubeとパートナー」の広告申込情報を使ってYouTubeに配信します。DV360ヘルプで案内されている主な形式は次のとおりです。

  • スキップ可能なインストリーム広告。5秒後にスキップできる動画広告です。
  • バンパー広告。6秒以内のスキップできない動画広告です。
  • スキップ不可のインストリーム広告。通常は7〜15秒で、インスタント取引では最大60秒まで使えます。
  • インフィード動画広告・ショート広告。検索結果や関連動画、ショート動画の合間に表示されます。
  • マストヘッド広告。YouTubeのトップページ上部に表示されます。DV360ではインスタント取引でのみ利用できます。

なお、広告枠ソースを有効にしている場合、YouTubeだけでなく、Googleのディスプレイネットワーク経由でパートナーのサイトやアプリにも動画広告が配信されます。YouTubeだけに出したい場合は、配信先の設定を確認しておきましょう。

テレビ画面のYouTube

DV360には、テレビ向けの「コネクテッドテレビ広告掲載オーダー」があります。その中で「YouTubeとパートナー(CTV)」の広告申込情報を使うと、スマートテレビなどのテレビ画面で視聴されているYouTubeに配信できます。入札は目標インプレッション単価(tCPM)で行います。

コネクテッドテレビ広告掲載オーダーでは、テレビ向けの設定があらかじめ組み込まれている代わりに、キーワードなど一部のターゲティングは使えません。

動画配信サービス(TVer・Netflix)

DV360では、YouTube以外の動画配信サービスにも配信できます。

TVerは、民放各局の番組を見逃し配信するサービスです。DV360から、番組内に流れる動画広告枠に配信できます。在庫や取引の条件は時期によって変わるため、配信前にマーケットプレイスで提供中の取引を確認してください。

Netflixは、インスタント取引で広告枠を買えます。DV360ヘルプでは、Netflixの地域ターゲティングの対象国に日本が含まれており、日本語のクリエイティブにも対応しています。ほかの在庫にはない条件があるので、配信前に次の点を確認しておきましょう。

  • 非保証型の取引のみ。配信数を保証する取引は使えません。
  • 最低予算は5,000米ドル相当。現地通貨での相当額が必要です。
  • 7日以上の実施が必要。開始日は、設定した日の翌日以降にします。
  • 一部の業種は配信できない。Netflixのポリシーにより、許可されない広告主・業種があります。

音声(radiko・Spotify)

音声広告は、通勤や家事、作業中など、画面を見ていない時間にも接触できる面です。DV360なら、YouTubeやWeb・アプリと同じ管理画面で、音声メディアへの配信も管理できます。

radikoは、2026年1月に番組間の音声広告枠をDSPから買えるようになりました。DV360からも配信できます。広告は15〜60秒の音声で、あわせてコンパニオンバナーが表示されます。

Spotifyは、2025年8月に日本で「Spotify Ad Exchange」の提供を始めました。Spotifyのログインユーザー向けの音声・動画・ディスプレイの広告枠を、DV360から買えます。取引方式は、公開オークションと非保証型の取引(PMP)に対応しています。

YouTube配信は、DV360とGoogle広告で何が違う?

YouTubeの主な広告形式(インストリーム、インフィード、バンパー、ショート、マストヘッド)は、どちらでも使えます。違いは次の3点です。

違い DV360 Google広告
①配信できる面 Googleの在庫+国内SSP、TVer、Netflix、radiko、Spotifyなど外部の在庫 Googleの広告ネットワークの在庫のみ
②使える取引 オークションに加え、非保証型の取引(PMP)、プログラマティック保証型取引、インスタント取引 オークションと、純広告(予約制)
③利用開始の条件 契約とアカウントの用意が必要 アカウントを作ればすぐに始められる

①配信できる面

Google広告で買えるのは、YouTubeやGoogleディスプレイネットワークなど、Googleの広告ネットワークの在庫です。DV360なら、これに加えて国内SSPにつながるサイト・アプリや、TVer・Netflixなどの動画配信サービス、radiko・Spotifyなどの音声メディアの在庫も同じ管理画面で買えます。YouTubeとほかの面への配信を、予算配分も含めて1か所で管理できます。

②使える取引

DV360では、媒体社と個別に結ぶ非保証型の取引(PMP)やプログラマティック保証型取引を使い、特定のメディアの在庫を指定して買えます。

YouTubeのマストヘッド広告は、どちらでも予約制で購入できます。CPMで買う場合は、DV360のインスタント取引と、Google広告の純広告のどちらでも購入できます。時間単価(CPH)で枠を100%押さえるタイプは、Googleの担当者経由でのみ購入できます。

③利用開始の条件

Google広告は、アカウントを作ればすぐに配信を始められます。DV360は、利用するための契約とアカウントの用意が必要です。代理店経由で使うのか、自社で契約するのかによって、手数料や運用体制も変わります。

目的別:どの配信面を選ぶか

配信面は、「何を達成したいか」から逆算して選ぶと迷いにくくなります。代表的な目的ごとに、検討したい面と買い方を整理しました。

目的 検討したい面 買い方の例
短期間で大きく認知を取りたい YouTube(マストヘッドなど) インスタント取引
テレビ番組の視聴者に接触したい TVer マーケットプレイスで提供中の取引
テレビ画面で接触したい テレビ画面のYouTube、Netflix YouTubeはオークション(コネクテッドテレビ広告掲載オーダーで設定)、Netflixはインスタント取引
画面を見ていない時間にも接触したい radiko、Spotify radikoはマーケットプレイスで提供中の取引、Spotifyは公開オークション・非保証型の取引(PMP)
信頼できるメディアにだけ出したい 国内の特定メディアのWeb・アプリ 非保証型の取引(PMP)、プログラマティック保証型取引
獲得を広げたい 国内SSPのWeb・アプリ、YouTube 公開オークション

Google広告だけで十分なケース

次のような条件に当てはまる場合は、DV360を使わず、Google広告だけで十分なことも多いと考えられます。

  • 配信面はYouTubeとGoogleのディスプレイ面で足りている
  • 特定のメディアを指定して買う予定がない
  • TVerやradikoなど、Google以外の動画配信サービスや音声メディアに配信する予定がない
  • 少額から始めて、獲得単価を見ながら調整したい

逆に、TVerやradikoなどGoogle以外の面にも配信したい、特定のメディアを押さえたいといった条件があれば、DV360の利用を検討する価値があるでしょう。DV360とGoogle広告の機能全体の比較は、Google広告とDV360の比較でも解説しています。

配信前に確認したいポイント

DV360は自由度が高い分、設定の抜け漏れがそのまま配信品質に影響します。配信を始める前に、次の順で確認しておくと安心です。

1. 利用環境を確認する(代理店経由か自社契約かで、手数料や運用体制が変わる)
2. 使いたい面のエクスチェンジが有効になっているかを確認する(マーケットプレイスでパブリッシャーやパッケージを見るにも、事前の有効化が必要)
3. 非保証型の取引(PMP)やプログラマティック保証型取引を使う場合は、取引の価格・期間と、広告申込情報との紐づけを確認する
4. 除外リストやコンテンツの除外設定、第三者による配信検証を、広告主の基準に合わせて設定する
5. どの面にどれだけ配信されたかを確認するレポートを用意する(第三者検証でレポートを取る場合は、匿名の在庫を除外しておく)

ターゲティングの設定については、DV360のターゲティング機能と広告配信媒体をフル活用する方法もあわせて参考にしてください。

よくある質問

Q. DV360とGoogle広告で、YouTubeの広告形式に違いはありますか

インストリーム、インフィード、バンパー、ショート、マストヘッドといった主な形式は、どちらでも利用できます。違いは、配信できる面、使える取引、利用開始の条件の3点です。

Q. YouTubeのマストヘッド広告は、DV360でしか買えませんか

Google広告でも購入できます。CPMのマストヘッドは、Google広告の純広告とDV360のインスタント取引のどちらでも購入できます。時間単価で枠を押さえるタイプは、Googleの担当者経由での購入です。

Q. 動画配信サービスや音声メディアにも配信できますか

配信できます。動画配信サービスではTVerとNetflix、音声メディアではradikoとSpotifyに、DV360から配信できます。Netflixはインスタント取引(非保証型のみ)で、最低予算5,000米ドル相当、7日以上の実施が条件です。在庫や取引の条件は時期によって変わるため、配信前にDV360のマーケットプレイスで提供中の取引を確認するか、担当の代理店に問い合わせてください。

まとめ

DV360では、YouTubeやテレビ画面のYouTubeに加えて、国内SSPにつながるサイト・アプリ、TVer・Netflixなどの動画配信サービス、radiko・Spotifyなどの音声メディアまで、1つの管理画面で買い付けられます。取引方式によって買える在庫や確実性が変わるため、「どの面に」と「どう買うか」をセットで考えるのがポイントです。

YouTubeについては、主な広告形式はGoogle広告と共通で、違いは配信できる面、使える取引、利用開始の条件の3点です。まずは「どの目的で、どの面を、どの確実性で買いたいか」を整理し、Google広告で足りるのか、DV360が必要なのかを判断してみてください。

DV360・Google広告の運用について、お気軽にご相談ください

  • DV360を使うべきかGoogle広告で十分か、判断の材料がほしい
  • 特定のメディアに配信したいが、取引の選び方を相談したい
  • YouTubeとTVer・radikoなどを組み合わせた配信設計について意見を聞きたい

DV360の配信面選びに限らず、Google広告やYouTube広告の運用全般について
「ちょっと相談してみたい」という方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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※本記事の内容は、2026年10月時点のディスプレイ&ビデオ 360ヘルプ・Google広告ヘルプの公開情報と、各社の公開情報をもとにしています。
配信面の提供状況や機能は変更されることがあるため、最新の情報はディスプレイ&ビデオ 360 ヘルプをご確認ください。

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