Google AIアップデート5選+α(2025年版)

AI関連
著者について
  1. イントロダクション:AIアップデートを「追えていない人」ほど危険になってきた
  2. Google AIアップデート・トップ5の選定基準
  3. 第5位:NotebookLMがスプレッドシート&画像対応で「実務ツール」へ進化
    1. 何が変わったのか
    2. ビジネス現場で何がうれしいのか
    3. 画像ソース対応でできること
    4. 使いこなしのポイント
  4. 第4位:Gemini Deep Researchの「社内ナレッジ対応」— ただし使い方にコツあり
    1. Deep Researchの対応範囲が大幅拡張
    2. とはいえ、何でも“丸投げ”すればいいわけではない
    3. ビジネスでの具体的な活用例
  5. 第3位:GoogleフォームにGemini搭載—「Help me create」でフォーム設計の常識が変わる
    1. フォーム作成の“めんどうさ”からの解放
    2. なぜフォーム領域とAIの相性がいいのか
    3. 現場での利用シーン
  6. 第2位:Gemini Canvas → Googleスライド直接エクスポートで「資料作成前提」が変わる
    1. Canvasでプレゼンを“生成してから編集する”時代に
    2. 何がうれしいのか(特に資料作成が多い人ほど効く)
    3. 現時点での注意点
  7. 第1位:Nano Banana Proによる“画像生成の質的転換”— ビジュアル制作の前提が崩れる
    1. Nano Banana Proとは何か
    2. ビジネスでの「破壊力」
    3. NotebookLMやOpalとの組み合わせが真価を発揮
  8. 【番外編①】Google Workspace Flows:AIネイティブな業務自動化プラットフォーム
    1. Power AutomateやZapierとの違い
    2. 具体的にできることのイメージ
  9. 【番外編②】Opal:カードをつなぐだけでAIアプリを作れる“AIミニアプリ工場”
    1. Opalとは?
    2. インターフェースの特徴
    3. ビジネスユーザーが作れる実用ミニアプリの例
  10. ここからどう始めるか:3ステップで「自分の仕事をAI仕様にする」
    1. ステップ1:自分の仕事を「リサーチ」「資料」「フォーム」「自動化」に分解する
    2. ステップ2:領域ごとに「1ツールだけ」導入してみる
    3. ステップ3:OpalやFlowsで「自分専用のAIワークフロー」を組み始める
  11. 結論:ツールのアップデートより「自分の仕事のアップデート」が問われている

イントロダクション:AIアップデートを「追えていない人」ほど危険になってきた

2025年の終盤にかけて、Googleは怒涛の勢いでAI関連アップデートを投入しました。
NotebookLM、Gemini、Nano Banana Pro、Google Workspace Flows、Opal…。名前だけは聞いたことがあっても、

  • 実際にどこまでできるようになったのか

  • 自分の業務にどう効くのか

  • どの機能から試すべきなのか

まで整理できているビジネスパーソンは、まだ少数派ではないでしょうか。

一方で、これらのアップデートは「単なる便利機能」ではなく、

  • 調査リサーチ

  • 資料作成

  • フォームやアンケートの設計

  • 画像・クリエイティブ制作

  • 業務フローの自動化

といった“仕事の型そのもの”を変えてしまうポテンシャルを持っています。

本記事では、2025年末時点で業務インパクトが特に大きいと考えられるGoogle AIアップデートを、筆者独自の視点でランキング形式に整理しました。
最後に、ランキングに入れなかったものの「今後の働き方を決定的に変えうる」番外編も紹介します。

読み終わる頃には、「どの機能から業務に組み込むか」が具体的にイメージできるはずです。


Google AIアップデート・トップ5の選定基準

今回のランキングは、以下の3つの観点から総合的に評価しています。

  1. 業務プロセスへのインパクト

    • どれだけ手作業を削減できるか

    • 従来は専門スキルが必要だった作業を、どこまで一般化できるか

  2. すぐに使える実用性

    • すでに多くのユーザーがアクセスできるか

    • UIや設定のハードルが低いか

  3. 近未来への拡張性

    • 今後のアップデートで、どこまで自動化・高度化しうるか

    • 他のGoogleサービスとの連携ポテンシャル

そのうえで、現時点(2025年末)で仕事のやり方を「今すぐ変えられる」5つをピックアップしました。


第5位:NotebookLMがスプレッドシート&画像対応で「実務ツール」へ進化

何が変わったのか

AIリサーチツールとして進化を続けるNotebookLMは、ついに以下のファイル形式に対応しました。

  • Google スプレッドシート(Sheets)

  • Google Drive上の各種ファイル(Docs / PDF / Word など)

  • URL

  • 画像ファイル

従来は「PDFかテキストに変換してからアップする」という一手間が必要でしたが、
今はスプレッドシートや画像をそのまま“ソース”として読み込ませ、要約・比較・観察ポイントの抽出まで一気通貫で行えます。

ビジネス現場で何がうれしいのか

特にインパクトが大きいのは、スプレッドシート対応です。

  • 売上・広告指標・在庫などのKPIシートを読み込ませ、

    • 「この3ヶ月で異常値が出ている指標はどこか」

    • 「季節性とキャンペーン要因をざっくり分解して」
      といった“問い”に対して、AIに一次分析を丸投げできる

  • アンケート結果の一覧表から、

    • 自由記述の傾向

    • セグメントごとの差分
      を自然言語でサマリしてもらう

  • 複数のシートにまたがるデータを「NotebookLM側」で横断的に読み合わせる
    (例:広告レポート+売上データ+キャンペーン管理表)

これまではアナリストやマーケターが自分でピボットテーブルやグラフを作りこむ必要があった「一次分析」の相当部分が、自動的にこなせるようになります。

画像ソース対応でできること

画像対応も、地味ながら効いてきます。

  • 店頭の棚割りの写真から、「競合商品の露出状況」をざっくり把握

  • ホワイトボードに手書きしたアイデアを撮影し、NotebookLMに整理させる

  • イベントポスターやバナーをまとめてアップし、「訴求パターン」の傾向を分析

「画像をいったんPDFに変換して…」という無駄なステップが不要になったことで、
“とりあえず全部放り込んでから考える”リサーチスタイルを取りやすくなりました。

使いこなしのポイント

  • ソースは「雑多に」入れるのではなく、プロジェクト単位で整理したノートを作る

  • スプレッドシートは、列名・シート名を意味のある日本語にしておく

  • NotebookLMに聞くときは、

    • 「何を知りたいか」(目的)

    • 「どのソースを優先して見るべきか」
      をセットで指示すると精度が上がります。


第4位:Gemini Deep Researchの「社内ナレッジ対応」— ただし使い方にコツあり

Deep Researchの対応範囲が大幅拡張

Geminiのリサーチ専用モードであるDeep Researchは、もともと公開Webを横断的に調べてレポート化する機能でした。
2025年11月のアップデートで、以下の社内データにも対応しています。

  • Gmail

  • Google Drive

  • Google Chat

  • NotebookLMとの連携(レポートをNotebookLMにインポート)

これにより、

「新製品Aの市場分析と、過去の社内検討資料・メール・チャットをまとめて整理して」

といった指示に対し、
外部情報+社内ナレッジをミックスしたレポートを、自動で生成できるようになりました。

とはいえ、何でも“丸投げ”すればいいわけではない

注意したいのは、**Deep Researchの「範囲」と「深さ」**です。

  • Web全体に対して実行した場合:

    • 多数のサイトをまたいで「網羅性の高い」レポートを作るのが得意

  • 自分のDriveやGmailに対して実行した場合:

    • 対象範囲は広いものの、「そのテーマに本当に必要なファイル」に限定できるとは限らない

実務上は、

  • 「とりあえず全体観を掴む」
    → Deep ResearchでWeb+社内データをざっくり俯瞰

  • 「重要なプロジェクトに絞って深掘り」
    → NotebookLMで、関連しそうなDriveファイルだけをソースとして選別し、
    その上でQ&Aや要約を繰り返す

という二段構えが現実的です。

ビジネスでの具体的な活用例

  • 新規事業の企画書を作る前に

    • Deep Researchで市場動向・競合情報・トレンド記事をまとめてもらう

    • 自社の過去提案資料や失注レポートも一緒に分析させる

  • 大型クライアント向けの提案準備

    • 相手企業名+自社が持つ資料(過去提案・議事録・メール)を指定して
      「このクライアント向けの提案で押さえるべき論点」を要約させる

Deep Researchは、「ゼロから調べる時間」を大幅に短縮するための“ファーストステップ”として活用するのが現実的です。


第3位:GoogleフォームにGemini搭載—「Help me create」でフォーム設計の常識が変わる

フォーム作成の“めんどうさ”からの解放

Googleフォームには、Geminiを使ってフォームの下書きを自動生成する
**「Help me create(フォームを作成して)」**機能が搭載されました。

  • 「経費精算フォームを作って」

  • 「社内勉強会の満足度アンケートを10問程度で作成して」

  • 「採用一次面談の評価シートをフォームで作りたい」

といった日本語プロンプトを入力するだけで、

  • 質問項目(テキスト/選択式/リッカートスケールなど)

  • 必須/任意の設定

  • ファイルアップロード欄(領収書など)

まで含めたフォームのたたき台を一瞬で生成してくれます。

なぜフォーム領域とAIの相性がいいのか

ドキュメントやスライドと違い、フォームは「文章の美しさ」よりも、

  • 質問設計(構造)

  • 抜け漏れのなさ

  • 回答しやすい分岐・形式

が重要です。

Geminiは、この「構造化された設計」を得意としているため、

  • 人がゼロから項目を考える

  • フォーマットをいちいち設定する

といった時間を、ほぼ丸ごと削ってくれます。chromeunboxed.com+1

現場での利用シーン

  • 人事・総務

    • 経費精算/出張申請/勤怠申請などの定型フォームのたたき台をAIで生成

  • マーケティング

    • セミナーアンケート、LPのユーザー調査、NPS調査フォームなどをプロンプトで一気に作成

  • 情報システム・情シス

    • 問い合わせ窓口フォーム、IT資産申請フォームなどの標準化

ポイントは、「100点のフォームをAIに作らせる」のではなく、
6〜7割のたたき台をAIが作り、最後のチューニングだけ人間が行うという割り切りです。


第2位:Gemini Canvas → Googleスライド直接エクスポートで「資料作成前提」が変わる

Canvasでプレゼンを“生成してから編集する”時代に

GeminiアプリのCanvas機能では、テキストプロンプトやアップロードした資料から
スライド構成・本文・簡易デザインまでまとめて生成し、そのままGoogleスライドにエクスポートできるようになりました。

手順は非常にシンプルです。

  1. Geminiを開き、Canvasを選択

  2. 「AIがマーケティングを変える理由を10枚のスライドで」といったプロンプト、
    あるいは既存の企画書・レポートをアップロード

  3. Canvas上でスライド案が生成される

  4. 「Export to Slides」をクリックして、Googleスライドに変換

これだけで、タイトル・見出し・箇条書き・簡易なビジュアルが揃ったスライドが完成します。

何がうれしいのか(特に資料作成が多い人ほど効く)

  • 叩き台スライドを作る時間が「ゼロ」に近づく

  • レイアウト調整や画像探しに悩む時間を大幅に削減

  • Googleスライドにエクスポート後は、

    • 既存テンプレートへの適用

    • ブランドカラーやフォントへの置き換え

    • 共同編集
      がそのまま行える

つまり、プレゼン作成のワークフローが

アイデア出し → 構成案作り → スライド作成 → 仕上げ

から

アイデア出し → Gemini Canvasでスライド生成 → 仕上げ

へと短縮されるイメージです。
「構成案+ラフデザイン」までAIで自動化できることがポイントです。

現時点での注意点

一部の環境では、エクスポート時にスライドが画像として埋め込まれ編集しにくいケースも報告されています。

そのため、

  • 重要なプレゼンでは「アウトラインだけ生成させ、レイアウトは自分で整える」

  • 逆に「社内共有用でスピード最優先」の場合は、ほぼそのまま使う

といった使い分けをすると現実的です。


第1位:Nano Banana Proによる“画像生成の質的転換”— ビジュアル制作の前提が崩れる

Nano Banana Proとは何か

Nano Banana Proは、Gemini 3 ProをベースにしたGoogleの高性能画像生成・編集モデルです。

従来版Nano Bananaの強み(キャラクター一貫性、部分編集、写真合成など)を維持しつつ、以下の点が大きく進化しました。

  • 多言語対応の高精度テキストレンダリング(日本語も含む)

  • 最大14枚までの画像を組み合わせた高度な合成

  • 最大5人までの人物の一貫性を保ったイメージ生成

  • 焦点・ライティング・カメラアングル・カラーグレーディングなど“スタジオ級”の制御

  • 2K/4Kクラスの高解像度出力

利用可能な場所も広く、

  • Geminiアプリ

  • Gemini API / Google AI Studio

  • 一部のクリエイティブツール連携(例:Google側の連携先としてPhotoshop等からも利用可能なケース)

など、ビジネス現場から開発現場まで幅広く統合が進んでいます。

ビジネスでの「破壊力」

Nano Banana Proが本当に「すべてを過去にする」インパクトを持つのは、
“そこそこのクオリティのビジュアル”ではなく、“プロ並みのクオリティ”を短時間で量産できる点です。

  • 日本語を含むイベントバナー・サムネイル・キャンペーンKV

  • キャラクターの一貫性を保ったマンガ風コンテンツ・解説スライド

  • データや図表をベースにしたインフォグラフィックス

  • ブランドトーンに合わせたイラスト・背景画像

これらが「デザイナーにラフを依頼 → 修正」というフローを通さず、

テキストプロンプト+簡単な調整

だけで量産できてしまう世界になります。

もちろん、ブランドガイドラインや細かな表現調整のために、
プロのデザイナーの仕事が不要になるわけではありません。

しかし、

  • 0→1のラフ制作

  • バリアント(パターン)の大量生成

  • 社内向け資料や検証用クリエイティブの量産

といった領域は、急速にAI主導に移行していくと考えられます。

NotebookLMやOpalとの組み合わせが真価を発揮

Nano Banana Proは、単独で使うよりも、

  • NotebookLMで整理したリサーチ結果をもとに、
    インフォグラフィックや図解スライドを生成する

  • Opalで「ブログ記事用サムネイルを毎回自動生成するミニアプリ」を組む

といった他のAIツールとの連携により、さらに価値が増します。


【番外編①】Google Workspace Flows:AIネイティブな業務自動化プラットフォーム

Power AutomateやZapierとの違い

Google Workspace Flowsは、GmailやDrive、DocsなどWorkspaceアプリを中心に、
ノーコードで業務フローを自動化できる新プラットフォームです。

よく比較されるのが、

  • Zapier:膨大な外部サービスをつなぐ「連携・ハブ型」

  • Microsoft Power Automate:RPAも含めた「エンタープライズ・プロセス型」

ですが、Flowsはそれらと少し思想が違います。

特徴的なのは、

「AI(Gemini)がフロー全体の“頭脳”になる」ことを前提に設計されている

という点です。

  • 人間が細かな分岐条件を書くのではなく、
    「こういうケースはこう処理して」と自然言語で方針を伝える

  • AIがメール内容やドキュメントの文脈を理解し、
    タスクの振り分けやステータス変更を自律的に行う

という世界観を目指しています。

具体的にできることのイメージ

  • 指定のラベルが付いたGmailをトリガーに

    • 内容を要約 →

    • 案件管理スプレッドシートに追記 →

    • 関係者にGoogle Chatで通知

  • Googleフォームの回答内容から

    • 緊急度の高いものを自動で判定

    • 担当者のカレンダーに対応タスクを登録

現時点では、従来型の「ワークフロー自動化ツール」と同じ使い方もできますが、
将来的には**「AIエージェントに業務フローを任せる」**ための中核基盤になりうる存在です。


【番外編②】Opal:カードをつなぐだけでAIアプリを作れる“AIミニアプリ工場”

Opalとは?

Opalは、Google Labsが提供するノーコードのAIアプリビルダーです。

  • 作りたいアプリの内容を自然言語で説明すると

  • Opalが必要なステップを推論し

  • カード(ノード)をつないだワークフローとして可視化

  • そのまま動く「ミニアプリ」として利用・共有できる

という、「AI時代のアプリ開発入門」的な立ち位置のツールです。

インターフェースの特徴

Opalの画面は、以下の4種類のノードで構成されます。

  1. ユーザー入力ノード(黄色)

  2. 生成ノード(青/GeminiやNano Banana Proなど各種モデルを利用)

  3. アセットノード(赤/固定のガイドラインや画像など)

  4. 出力ノード(緑/Webページ・Docs・Slides・Sheetsなど)

このカードをつなぎながら、

  • Webページの要約+画像生成+HTMLページ出力

  • YouTube動画の文字起こし+要約+学習用クイズ生成

  • ブログ記事生成+サムネイル生成+Google Docs保存

といった「AIワークフロー」を、プログラミングなしで作っていけます。

ビジネスユーザーが作れる実用ミニアプリの例

  • 「毎週の業界ニュースを3本ピックアップし、要約+スライド化してくれるアプリ」

  • 「社内勉強会の録画URLを入れると、要約+QAリスト+理解度チェックテストを生成するアプリ」

  • 「商品カタログ情報から、LP文案+バナー用コピー+サムネイル画像をまとめて出してくれるアプリ」

これらを個人レベルで組めるようになることは、
「AIスキル=プロンプトの書き方」から
「AIスキル=ワークフロー(アプリ)を設計できる力」へのシフトを意味します。


ここからどう始めるか:3ステップで「自分の仕事をAI仕様にする」

ここまで見てきたアップデートは、どれも強力ですが、
一度に全部を使いこなそうとすると確実に挫折します。

現実的には、次の3ステップで少しずつ仕事の型を変えていくのがよいでしょう。

ステップ1:自分の仕事を「リサーチ」「資料」「フォーム」「自動化」に分解する

まずは、1週間の業務をざっくり振り返り、

  • 情報収集・調査(リサーチ)

  • 社内外向けの資料作成(スライド・レポート)

  • フォーム・アンケート作成

  • 定型的な通知・転記・ステータス更新

にどれくらい時間を使っているか可視化します。

ステップ2:領域ごとに「1ツールだけ」導入してみる

次に、それぞれの領域に対して「1ツールだけ」試してみます。

  • リサーチ
    → NotebookLM + Deep Researchで、次の企画の下調べをAI主導に変えてみる

  • 資料作成
    → Gemini Canvasで、次回の社内共有会資料をまずAIに作らせてから仕上げる

  • フォーム
    → Googleフォームの「Help me create」で、次のアンケートをプロンプトから作る

  • 自動化
    → まずは単純なフロー(例:Gmail→Chat通知)をFlowsで組んでみる

「すべてをAI化する」のではなく、
目についた1つの業務にだけAIを差し込むのがコツです。

ステップ3:OpalやFlowsで「自分専用のAIワークフロー」を組み始める

最後に、OpalやWorkspace Flowsを使い、
「自分の仕事を一部でもいいのでアプリ化する」ことに挑戦してみてください。

  • 何度も書いているメール文面

  • 毎週作っているレポート

  • 定期的に行っているデータ整理

こうした“繰り返しの塊”を見つけて、

「この作業を、OpalかFlowsでミニアプリやフローにしてしまうとしたら?」

と逆算して考えると、AI時代のワークスタイルが一気に具体的になります。


結論:ツールのアップデートより「自分の仕事のアップデート」が問われている

2025年末にかけてのGoogleのAIアップデートは、

  • NotebookLMのマルチソース対応

  • Deep Researchの社内データ統合

  • GoogleフォームのGemini生成

  • Gemini Canvasからスライドへの直接エクスポート

  • Nano Banana Proによる高品質画像生成

  • そして、Workspace FlowsとOpalによるAIネイティブな自動化基盤

と、どれも“単なる機能追加”の域を超えたものばかりです。

重要なのは、

「どの機能がすごいか」を追い続けることではなく、
「自分の仕事のどの部分をAIに任せるか」を決めていくこと

です。

一気にすべてを変える必要はありません。
まずは、この記事で紹介したうちのどれか1つだけでも構いませんので、

  • 実際に操作してみる

  • 自分の業務データを流し込んでみる

  • 1つの仕事のやり方を“AI前提”に変えてみる

ところから始めてみてください。

その一歩が、数ヶ月後の「仕事の標準」を大きく変えているはずです。