ポストクッキー時代のウェブマーケティング最適化とは?データ活用の重要性
2023年2月、Googleは当初予定していたサードパーティクッキーの規制を延期すると発表しました。しかし、プライバシー保護の観点から、クッキーに頼らないウェブマーケティング手法の確立は急務と言えるでしょう。そこで今回は、株式会社インティメート・マージャー代表取締役の簗島亮次氏と、株式会社アイトリガー デジタルマーケティング部 Penglue事業/教育事業 担当部長の栗原弘和氏をお招きし、ポストクッキー時代のウェブマーケティング最適化について議論していただきました。
ポストクッキー時代のウェブマーケティングの現状
簗島氏は、現在のウェブマーケティングの状況について次のように語ります。
サードパーティクッキーが使えるブラウザの割合は4割ほどに減ってきており、残りの4割も今後使えなくなっていく可能性があります。クッキーが使えない環境でのデジタルマーケティングを主眼に置く必要があるでしょう。ただ、現時点ではiOSとWindowsの領域でクッキーが使えず、Androidでは使えるという状況です。ターゲットによって、どのソリューションを使うべきか見極めることが重要になります。(簗島氏)
つまり、クッキーが使える・使えないで二極化が進む中、マーケティング担当者は、自社の商材やターゲットに合わせて適切な手法を選択していく必要があるのです。
ファーストパーティデータの活用がカギ
ポストクッキー時代を生き抜くためには、自社で取得したファーストパーティデータの活用が不可欠です。簗島氏は、インティメート・マージャーのソリューションについて次のように説明します。
弊社のIMUIDを活用することで、クッキーが使えないブラウザへのリーチを広げることができます。また、オンラインとオフラインを統合したターゲティングや、高度な計測にも対応可能です。最近では、DMPのデータと生成AIを組み合わせた顧客理解にも活用いただいています。
ファーストパーティデータを最大限に活かすことで、クッキーに依存しない精度の高いマーケティングが実現できるのです。
CRMの重要性とLINEの活用
栗原氏は、ポストクッキー時代のウェブマーケティングにおけるCRMの重要性を指摘します。
弊社のPenglueは、サイトの離脱ユーザーをLINEに誘導し、コンバージョンにつなげるソリューションです。LINEの会話データを分析し、ユーザーごとに最適なシナリオを提供することで、効果的なCRMが可能になります。(栗原氏)
自社サイトに来訪したユーザーをしっかりと顧客化していくことが、ポストクッキー時代のウェブマーケティングでは重要なのです。
まとめ
ポストクッキー時代のウェブマーケティングでは、自社で取得したファーストパーティデータの活用とCRMが鍵を握ります。インティメート・マージャーやアイトリガーが提供するソリューションを上手く活用しながら、自社に合った施策を見出していくことが求められるでしょう。
クッキー規制の行方はまだ不透明ですが、プライバシー保護の流れは変わりません。今こそ、ポストクッキーを見据えたウェブマーケティング最適化に取り組むべき時なのです。