ポストクッキー時代のECサイト集客戦略
本セミナーには、株式会社インティメート・マージャー代表取締役の簗島亮次氏と、株式会社バンカブル代表取締役社長の髙瀬大輔氏のお二人にご登壇いただきました。
クッキー規制が広告効果に与える影響
簗島氏によると、「クッキー規制の影響でリターゲティング広告を中心に広告効果が下がっている企業が増えている」とのことです。特にiOSやWindowsのEdgeなどのブラウザではすでにクッキーが使えなくなっており、今後はChromeでも規制が強化される見通しです。
クッキーが使えないブラウザを利用するユーザーは若年層や高所得者層に多く、ECサイトにとって重要な顧客層であるため、ターゲティング精度の低下は売上にも影響を及ぼす可能性があります。
ポストクッキー時代の集客施策
簗島氏は、「クッキーに依存しない新たな集客手法として、自社の「IMUID」と呼ばれるソリューションを紹介しました。」これは、クッキーに代わってユーザーを識別する技術で、クッキーが利用できないブラウザでもターゲティング配信を可能にするものです。
また、「ECサイトの規模感やカテゴリーに合わせて、ディスプレイ広告やインフルエンサー施策、アフィリエイトなど、最適な集客施策をデータに基づいて提案している」と言います。
広告投資を最適化するためのポイント
髙瀬氏は、ECサイトが広告投資を最適化するためのポイントとして、以下の2点を挙げました。
- CPAとLTVのバランスを適切に設計すること
- キャッシュフローを考慮しながら広告予算を管理すること
髙瀬氏の会社であるバンカブルでは、ECサイトの広告費を立て替えるサービスを提供しており、キャッシュフローを圧迫せずに機動的な広告投資を可能にしています。
まとめ
ポストクッキー時代のECサイト集客では、クッキーに依存しない新たな施策の導入と、データに基づく適切な投資判断が求められます。自社に合った集客手法を選択し、CPAとLTVのバランスを意識しながら、機動的に広告投資を行っていくことが重要です。