クッキー規制時代のデジタルマーケティング戦略 – SEOとポストクッキーソリューションの重要性

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2024年3月5日に開催されたセミナーでは、株式会社インティメート・マージャー代表取締役の簗島亮次氏とブランディングテクノロジー株式会社の片山健氏が登壇し、クッキー規制下でのデジタルマーケティング戦略について議論が交わされました。

簗島氏は、「クッキー規制の影響で、特定のユーザー層にしかリーチできなくなり、中長期的な売上悪化のリスクがある」と指摘。そのような状況下で、SEOやポストクッキーソリューションの重要性が高まっていると述べました。

一方、片山氏は、「クッキー規制によってターゲティング精度が下がり、広告の成果が出にくくなっている」と現状を説明。SEOを中心とした集客施策の必要性を訴えました。

クッキー規制がデジタルマーケティングに与える影響

クッキー規制は、ターゲティングとトラッキングの2つの面で影響を及ぼします。ターゲティングでは、リターゲティングや拡張配信などが制限され、トラッキングでは、コンバージョンデータの取得が難しくなります。

簗島氏によると、Googleはクッキー規制の影響を段階的に拡大しており、今夏には35%のユーザーが影響を受けるとのこと。エンドユーザーにとっては、過去に訪問したサイトの広告が表示されなくなる一方で、ノンターゲティングの目立つ広告が増える可能性があります。

片山氏は、クッキー規制によってディスプレイ広告のCPAが18〜50%悪化するケースがあると指摘。コンバージョン数の減少により、最適化が難しくなり、成果も出にくくなる負の連鎖が起きていると述べました。

SEOとポストクッキーソリューションの重要性

クッキー規制下では、SEOとポストクッキーソリューションが重要な施策となります。SEOは、ターゲットとするキーワードを定めて上位表示を目指すことで、ターゲットにブレなくアプローチできます。また、ファーストパーティデータの取得にも有効です。

ポストクッキーソリューションでは、ファーストパーティデータをターゲティングに活用することが可能です。簗島氏は、インティメート・マージャーのIMUIDをクリテオと連携することで、ターゲティングのボリュームが1.23倍になり、パフォーマンスも維持できたと紹介しました。

片山氏は、「SEOとリスティング広告を両輪で行い、目的や目標に合わせて施策を組み合わせることが重要」と述べ、デジタルマーケティングにおける包括的なアプローチの必要性を訴えました。

まとめ

クッキー規制時代のデジタルマーケティングでは、SEOとポストクッキーソリューションが鍵を握ります。従来のGoogle・Facebook広告中心の戦略から、多様なメディアやアプローチを組み合わせた戦略への転換が求められています。

インティメート・マージャーとブランディングテクノロジーは、クッキー規制対策に関する豊富な知見とソリューションを有しています。デジタルマーケティング担当者の皆様は、ぜひ両社に相談し、自社に最適な戦略を立案されることをおすすめします。

クッキー規制は避けられない流れですが、適切な対策を講じることで、この変化をチャンスに変えることができるはずです。デジタルマーケティングの未来を見据え、柔軟に戦略を進化させていきましょう。