Microsoft広告、拡張コンバージョンのメリットとデメリット

car parked in front of building Microsoft広告
Photo by Matthew Manuel on Unsplash

Microsoft広告とは

Microsoft広告(旧Bing Ads)は、国内ではまだまだ知名度が低いかもしれませんが、米国ではGoogleと並ぶ大手検索エンジン広告の一つです。検索エンジン広告とは、特定のキーワードが検索された際の検索結果画面上に広告を表示する形式の広告で、SEO対策と並ぶWebマーケティングの主要な手段の一つと言えます。条件付きで無料で利用できるAdWordsとは異なり、Microsoft広告は費用がかかりますが、高いコンバージョン率が期待できるため、コストパフォーマンスは非常に高いと言われています。

拡張コンバージョンとそのメリット

Microsoft広告には、”拡張コンバージョン”という特徴的な機能があります。これは、広告をクリックしたユーザーがその後どの程度広告主の商品やサービスに興味を持ってアクティビティを行ったかを把握するための機能で、ユーザーが商品をカートに入れた、会員登録を行った、問い合わせメールを送ったなど、さまざまなフォームのアクションをトラッキング可能です。これにより、広告のクリック数だけでなく、具体的な成果も把握できるため、広告の効果の測定がより具体的に、より詳細に行えます。広告の最適化も、具体的な成果に基づいて行うことができるため、効率的な広告運用が可能になるのが大きなメリットです。

拡張コンバージョンのデメリット

しかし、一方で拡張コンバージョンを利用する際のデメリットも存在します。その主なものとしては、「抽象的なコンバージョンの定義が難しい」「膨大なデータ管理が必要」の2点が挙げられます。例えば、「商品に興味がある」という抽象的なコンバージョンの定義は、各企業のビジネスモデル、ターゲットユーザー、商品の特性などにより異なるため、一律の基準を設けるのは難しいと言えます。また、拡張コンバージョンを行うためには、ユーザーのアクティビティを詳細にトラッキングする必要がありますが、これには大量のデータを管理することが求められ、それにかかるコストや時間、専門知識などが問題となる場合もあります。そのため、拡張コンバージョンは大きなメリットを持ちつつも、デメリットも理解した上で適切な運用が求められます。

適切な運用とその方法

これらのメリットとデメリットを踏まえた上で、適切な拡張コンバージョンの運用方法について考えてみましょう。まずは、自社のビジネスモデルや商品、ターゲットに合わせて適切なコンバージョンの定義を設け、その定義に基づいてデータを管理することが必要です。また、データの取得や管理には専門的な知識やスキルが求められますので、IT担当者とマーケティング担当者が連携し、共同で取り組むことが推奨されます。具体的な成果を基に広告運用を最適化するためには、データ分析や運用の専門知識が必要となりますが、Microsoft広告自体が提供している各種ツールやリソースを活用すれば、それらのハードルを下げることも可能です。