ポストクッキー時代のデジタルマーケティング戦略

セミナーブログ

登壇者紹介

本セミナーには、デジタルマーケティングの第一線で活躍する2名の専門家をお招きしました。

  • 株式会社インティメート・マージャー代表取締役 簗島 亮次氏
  • DoubleVerify Japan株式会社 代表取締役 粟津原 玲氏

ポストクッキー時代に向けたデジタルマーケティングの変化

2024年にはサードパーティクッキーが廃止され、これまでのデジタルマーケティング手法は大きく変化することが予想されます。ターゲティング方法や広告効果測定の指標など、あらゆる面で最適化が求められる時代の到来です。

こうした中で、デジタルマーケターは視野を広げ、様々な媒体や配信方法、指標を組み合わせて活用していく必要があります。特定の媒体だけに頼るのではなく、オープンウェブ上のリーチにも目を向けることが重要になってきます。

ブランドセーフティとパフォーマンスの両立

ブランドセーフティ(ブランド毀損リスクの排除)とパフォーマンス(広告効果の最大化)は、一見相反するように思えますが、実は両立が可能です。DoubleVerifyのソリューションを活用することで、ブランドにとって好ましくない掲載面を除外しつつ、適切な面に配信を最適化することができます。

これにより、無駄なコストを削減しながら、ブランドイメージの保護と広告効果の向上を同時に実現できるのです。

新しい広告効果測定の指標「アテンション」

サードパーティクッキーの廃止により、従来の広告効果測定が困難になる中、新たな指標として注目されているのが「アテンション」です。DoubleVerifyでは、ブランドセーフティを担保しつつ、広告の露出や接触の質を測定する独自の「アテンションスコア」を提供しています。

アテンションは、ブランディングや認知向上などのアッパーファネル施策と相関が高いことが分かっています。コンバージョンが直接測定できない場合でも、アテンションを用いることで間接的に広告効果を可視化できるのです。

AIを活用した入札最適化

DoubleVerifyが提供する入札最適化ソリューション「Scibids」は、AIを用いてアテンションスコアが高くなるインプレッションに配信を最適化します。これにより、DSPの入札アルゴリズムとは異なるアプローチで、より効率的なキャンペーン配信が可能になります。

AIによる自動最適化は非常に有用ですが、一方で説明責任の問題もあります。完全にAIに任せきりにするのではなく、人間の戦略的判断とAIの効率性を適切に組み合わせることが肝要です。データを理解し、AIをコントロールしながら活用していくことが求められるでしょう。

まとめ

ポストクッキー時代のデジタルマーケティングでは、ブランドセーフティとパフォーマンスを両立させつつ、新しい指標や技術を積極的に取り入れていくことが重要です。オープンウェブへのリーチ拡大、アテンションの活用、AIによる最適化など、様々なアプローチを組み合わせることで、購買ファネル全体の最適化を実現できるでしょう。

インティメート・マージャーとDoubleVerifyは、これからのデジタルマーケティングに欠かせないパートナーとして、皆様の成功をサポートしてまいります。ぜひ一緒に、ポストクッキー時代に向けた準備を進めていきましょう。