GA4の「コンバージョン」が「キーイベント」に変更された理由と変更点の解説

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概要:ユニバーサルアナリティクス終了にともなうGA4への移行

Googleのユニバーサルアナリティクスが2024年7月に終了することが発表され、Googleアナリティクス4(以下GA4)への移行が急務となっています。その中で、GA4の「コンバージョン」が「キーイベント」に名前変更された理由とその変更点を深堀します。GA4の導入に伴う大きな変更の理解に、この解説が役立てばと思います。

なぜ「コンバージョン」から「キーイベント」に変更されたか

それではまず、なぜGA4では「コンバージョン」が「キーイベント」に変更されたのでしょうか。それは、ユーザーの行動をより詳細に把握し、その上でより具体的な分析・改善が行えるようにするためです。「コンバージョン」という概念は既存の事前設定された行動(例えば、商品購入やリード獲得など)のみを重要な行動として捉えがちですが、「キーイベント」ではユーザーのさまざまな行動パターンを捉えることが可能になります。特に、オンラインでのユーザー行動が多様化する今日において、この変化はマーケティング活動における重要な進化と言えるでしょう。

「キーイベント」の特性とその利点

次に、「キーイベント」の特性と、その利点について説明します。「キーイベント」はユーザーがサイト内で行った行動を具体的なイベントと捉え、それぞれのイベントを詳細に解析することが可能です。具体的には、例えば「商品ページの閲覧」「カートへの入れ込み」「購入完了」などの行動をそれぞれ「キーイベント」として捉え、分析することができます。このように具体的なイベントごとの分析が可能になることで、ユーザー一人一人の行動を深掘りして理解することができ、より適切な改善策を策定することが可能となります。また、「キーイベント」は自動的に追加されるものからカスタムで追加するものまで、設定可能な範囲が広がっており、ユーザー行動の細分化、個別化ができるのが特徴です。

「キーイベント」導入に伴うデジタルマーケティングへの影響

最後に、「キーイベント」導入に伴うデジタルマーケティングへの影響について述べます。「キーイベント」はコンバージョンに限定せず、訪問者が行ったさまざまなアクションを分析対象とするため、訪問者の行動をより深く理解することができます。そのため、個々の訪問者へより適切なアプローチを行うことが可能となり、最終的には広告のパフォーマンス向上に繋がります。また、多種多様なユーザー行動を「キーイベント」で捉えることができるため、従来のマーケティング手法だけでなく、新たなマーケティング手法の開発も期待できます。このような理由から、「キーイベント」の導入はデジタルマーケティングにとって新たな時代を切り開く可能性を持っていると言えるでしょう。

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