TikTok広告のイベントAPIをサーバサイドGTMで導入する方法

a drawing of a face TikTok広告
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導入前の注意点: TikTok広告のイベントAPIとは何か

TikTok広告のイベントAPIは、TikTok広告の成果測定のためのツールです。ユーザー行動をリアルタイムで追跡し、データを集約して広告の成果を分析するためのAPI(Application Programming Interface)であり、そのデータを活用して広告の効率的な運用、最適化を目指すことが可能となります。しかし、このTikTok広告のイベントAPIの導入にはサーバーサイドGTM(Google Tag Manager)が必要となります。まずはサーバーサイドGTMについて理解しましょう。

サーバーサイドGTMの基本理解

サーバーサイドGTMとは、Googleが提供しているタグ管理ツールの一つで、サイト訪問者が行った特定の行動をトリガーとして、イベント情報をGoogle Analytics等の解析ツールに送信するためのものです。一方で、これまでのクライアントサイドのGTMとは異なり、サーバーサイドGTMはWebブラウザ上ではなくサーバー上で動作します。これにより、ユーザーの行動をより正確に追跡でき、またCookieのブロックやプライバシー保護の強化に対抗する形で、ユーザー追跡の安定化やデータの品質向上が期待できます。

TikTok広告のイベントAPIをサーバーサイドGTMで導入する手順

次に、TikTok広告のイベントAPIをサーバーサイドGTMで導入する手順について説明します。まずは、GTMの設定画面から新規タグを作成し、その設定を行います。タグのタイプは“サーバーサイド”を選択し、次にトリガーの設定を行います。この設定により、特定のユーザー行動にリアルタイムで反応することが可能となります。次に、TikTokの広告アカウント上でイベントAPIの準備作業を進めます。作業内容は、イベントモデルの作成、イベント送信IDの設定、イベントAPIのエンドポイントの設定などです。全ての設定が完了したら、テストモードでイベント送信の動作確認を行います。確認が取れたら本番環境への公開を行います。

TikTok広告のイベントAPIを導入するメリットとは

TikTok広告のイベントAPIを導入することで、広告の効果測定がより正確かつ詳細に行えるようになります。リアルタイムでのユーザー行動の追跡や、ユーザーの行動を基にした広告表示の自動最適化などが可能となり、最終的には広告運用の効率化やROIの向上に繋がります。また、サーバーサイドGTMを利用すれば、Cookieのブロックやプライバシー保護の強化による影響を減らすことができ、より安定したデータ収集が可能となります。これにより、広告運用の精度を高めるだけでなく、ユーザー体験の向上にも寄与します。

以上がTikTok広告のイベントAPIのサーバーサイドGTMによる導入の手法になります。各種設定や操作の煩雑さはあるかもしれませんが、ぜひ一度、導入を試してみてください。