WEB広告における1st Party Dataの有効活用法

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1st Party Dataとは何か理解しよう

まず始めに、「1st Party Data」についての理解が必要です。これは、自社で直接取得した消費者のデータを指すマーケティング用語です。消費者が自社のウェブサイトを訪れるたび、購入や問い合わせをするたびに生成され、これらのユーザー行動から得られる情報が「1st Party Data」の中核をなしています。特に、今やデジタルマーケティングの世界では、「データ」は抽象的なものではなく、具体的かつ有形の「商品」になっています。データを顧客へのアプローチ方法を模索し、それを元にしたマーケティング戦略が求められています。

1st Party Dataの収集と活用法

さて、「1st Party Data」をどのように収集し、それをどのように活用するのでしょうか。「1st Party Data」の取得方法は、大きく分けてサイト訪問者の行動情報とユーザー登録情報そして購買情報などです。訪問者が自社サイトで何を見て、何を購入したか、どのような行動をとったかなどは、ユーザーの興味や購買行動を理解する上で非常に有効な情報です。また、メールマガジンの登録情報などからも、「1st Party Data」を収集することができます。データを収集したら次はその活用です。ユーザーの行動履歴をもとにパーソナライゼーションを図ることで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。

1st Party Dataの有効活用とモデルケース

より具体的に「1st Party Data」の活用例とその効果を考えてみましょう。例えば、あるECサイトが運営者として、顧客の購買履歴をもとに次回の推奨商品を提案するケースを想定します。1回目の購買時には正直なユーザーニーズが見えにくいかもしれません。しかし、何度も購買を重ねるごとに、そのユーザーが何に興味があり、何を求めているのかが見えてきます。そして、それを元にした推奨商品の提示は、リピート購買率の向上をはじめとする、数々の効果をもたらします。

1st Party Data活用の最先端:AIとの融合

最後に、今後の展望として「1st Party Data」とAIとの融合について触れます。AI技術の進化により、大量の「1st Party Data」をものすごいスピードで解析し、ユーザーごとのパーソナライゼーションをよりターゲティング的、効果的に行うことが可能となりました。ソーシャルメディアでのユーザー行動からユーザーの興味関心をAIが推測し、その結果をもとにパーソナライゼーションの度合いを自動で調整するといったことが可能となります。AIの活用により、「1st Party Data」の有効活用法がより一層深まるでしょう。