マイクロソフト広告の拡張コンバージョンとは?
マイクロソフト広告の拡張コンバージョン(Expanded Conversion)は、ユーザーが広告に触れてから120日以内に行うさまざまなアクション(一部デバイスでは180日)を追跡する機能です。これにより、クリック後すぐのコンバージョンだけでなく、広告へのクリックから時間の経過してから生じるコンバージョンも把握することが可能となります。
以前は広告のクリック後30日以内の成果しか測定できませんでしたが、拡張コンバージョンの導入により期間を大幅に伸ばすことができ、顧客の購買行動をより長期間にわたって細かく把握することが可能となりました。これにより、広告運用担当者はより詳細なデータを基に効率的な広告計画を策定し、最適化を進めることができます。
拡張コンバージョンのメリット
拡張コンバージョンの最大のメリットは、広告効果の長期的な分析が可能になることです。一度広告を見ても、すぐに購入や問い合わせにつながるわけではありません。ユーザーは情報を取り込み、比較検討し、一定期間を経た後に行動することが多いです。こうした行動パターンが測定できるので、広告運用の効果管理と最適化に大変有用です。
また、より具体的な購入行動やアクションを追跡できるため、ROI(投資対効果)を具体的に把握することができます。これにより、費用対効果の高いキーワードやターゲットユーザー、広告メッセージなどを見極め、ROIを最大化するための戦略を立てることが可能となります。
拡張コンバージョンの設定方法
拡張コンバージョンは、マイクロソフト広告の「マイクロソフト Advertising, Universal Event Tracking (UET)」タグを設定することで利用することができます。「UETタグ」をサイトの全ページに設定し、さらにコンバージョンをトラッキングしたいページに特定のコード(目標)を記述します。これにより、ユーザーがそのページにアクセスしたことを認識し、拡張コンバージョンとして追跡します。
具体的な設定方法は、マイクロソフト広告の管理画面から「ツール」>「UET タグ」で一連の設定を行います。さらに具体的な設定方法や注意点については、マイクロソフト広告の公式サポートも参考にしてください。
拡張コンバージョンを活用した戦略
拡張コンバージョンが効果的に活用できるシーンは多岐にわたります。例えば、高額商品や複雑なサービスは購入までに時間を要することが多く、早期のコンバージョンだけを追跡していては広告の効果を正確に把握できません。しかし、拡張コンバージョンを利用すれば、広告から購入までの長期的な顧客行動を追跡でき、適切な広告戦略を立てることができます。
また、拡張コンバージョンによるデータを基にレマーケティング戦略を発展させることも可能です。広告から一定の時間が経過した後でも商品を購入したユーザーや、サイトを訪れたが購入に至らなかったユーザーなど、細かなユーザー層を取り出し、効果の高いリマーケティング広告を展開する事が可能となります。
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