検索エンジン最適化(SEO)と検索エンジンマーケティング(SEM)の違い

Google logo screengrab デジタルマーケティング基礎知識
Photo by Christian Wiediger on Unsplash

SEOとSEMの早分かり解説

まずは、SEOとSEMという二つの用語について理解を深めましょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、直訳すると「検索エンジン最適化」を指し、ウェブサイトが検索エンジンの検索結果の上位に表示させるための様々な手法を総称したものです。素晴らしいサイトを作ったとしても、検索エンジンから評価されなければ訪問者が増えることはありません。そのため、SEOはウェブサイトの内容を検索エンジンに理解させたり、特定のキーワードに対して上位表示を目指すための手段となります。

一方、SEMとはSearch Engine Marketingの略で、「検索エンジンを活用したマーケティング」を指す言葉です。具体的には、SEO対策を含む自然検索結果の最適化と、有料の広告(PPC広告など)を活用した効果的な広告配信を指します。これらを組み合わせて、ユーザーが検索エンジンで商品やサービスを検索した際に、自社のウェブサイトや広告を上位に表示させることで訪問者数やコンバージョンを増やします。

SEOの重要性とその手法

SEOは検索エンジンの検索結果ページ(SERP)に自然と表示されるオーガニックな結果を向上させるためのもので、その成果は中長期的な視点で見る必要があります。Googleなどの検索エンジンは、ユーザーが何を探しているのか理解し、そのご要望にマッチする最も関連性の高いウェブサイトを提供しようとします。そのため、SEO対策は自社サイトがどのような情報を提供し、その情報が何に対して有益で価値があるのかを、検索エンジンが理解できるようにする作業となります。

SEOの手法としては、サイトの構造を改善するオンサイトSEO対策や、他のウェブサイトからのリンクを増やすオフサイトSEO対策等があります。また、キーワード選定やメタタグの設定、コンテンツマーケティングなどが重要な要素とされています。

SEMの重要性とその手法

SEMは検索エンジンを活用してマーケティングを行うための広範な枠組みで、その一部にSEOが含まれます。しかしSEMはSEOだけでなく、PPC(Pay Per Click)広告などの有料の広告配信も含まれ、短期的な成果を求める場合にはこちらの手法が適しています。つまり、SEMはSEOとPPC広告を適切に組み合わせ、 一時的なプロモーション期間やセールスキャンペーンなど、具体的な期間や目標に応じて最適な戦略を立てられます。

なお、SEMの活用には予算管理や適切なキーワードの選定、広告の最適化など、専門的な知識や経験が求められます。また、SEM戦略を成功させるためにはランディングページの最適化も重要であり、ユーザーが求める情報を迅速に提供し、広告クリックからのコンバージョンを促進することが求められます。

SEOとSEMを組み合わせるメリット

SEOとSEMはそれぞれ異なる目的と特性を持つ一方で、これらを組み合わせて使うことで相乗効果を生むことができます。たとえば、SEO対策で検索結果の上位を目指す間、有料のPPC広告で即時に目につく位置に表示させるという方法が考えられます。また、SEMで得たキーワードのパフォーマンスデータは、SEOのキーワード選定やコンテンツ計画に役立てることができます。そして逆に、SEO対策を通じて構築したサイトの信頼性や情報量は、SEMの広告ランキングを向上させる可能性もあります。

また、SEOとSEMはそれぞれ時間的な視点で長所と短所があり、SEOは中長期的な結果を待つことが求められますが、SEMは比較的短期間で結果を得ることができます。このように、SEOとSEMをバランスよく組み合わせることで、短期的なビジネス目標と長期的なサイトの成長を両立させることが可能となるでしょう。

デジタルマーケティングについての問い合わせはこちら

    デジタルマーケティング基礎知識