LINE広告とは
「LINE広告」とは、日本でもトップクラスの利用者数を誇るメッセージアプリ「LINE」上で展開されるデジタル広告のことを指します。LINE広告は、LINEの様々な場所、すなわちプレイスメント（放出場所）で表示されます。これにはユーザーのタイムラインやトーク画面、ニュース、マンガ、ゲームなどが含まれ、ユーザーの利用シーンに応じて広告を表示することで、より高いエンゲージメントを獲得することが期待できます。
特にLINE広告の大きな特長は、その高いリーチ力とターゲティング能力です。LINEは月間アクティブユーザー数が8400万人以上（2021年6月時点）と極めて高いリーチ力を持ちながら、年齢・性別・地域・興味・行動履歴等、ユーザーのリアルな属性情報を基にした多彩なターゲティング機能が用意されているため、企業や広告主は自社のターゲット層を精度高く狙うことができます。
プレースメント設定機能の解説
また、LINE広告の大きな特徴としては、「プレースメント設定機能」を挙げることができます。これは広告の配信場所を自由に選定できる機能で、デフォルト設定ではLINEの全ての配信箇所に広告が配信されますが、広告主の意志により配信場所を絞り込むことが可能です。
具体的なプレースメントとしては、例えば、ホーム（タイムライン）、トーク、ニュース、マンガ、ゲーム、スワイプ動画、スポット動画などがあります。各プレースメントは配信形式（動画・静止画・リッチメディアなど）や広告商品（ディスプレイ広告・フィード広告・メッセージ広告など）によって異なる特性を持つため、商品やサービスの特性、目標とするユーザー像に合ったプレースメントを選定することが求められます。
プレースメント設定機能の活用方法
このプレースメント設定機能を上手に活用することで、広告効果を最大化することが可能です。例えば、若年層を中心に人気のある「マンガ」や「ゲーム」のプレースメントを選定することで、特に若年層へのアプローチを強化することができます。逆に、ビジネスマンや主婦層に強く訴求したい場合は、「ニュース」のプレースメントを活用すると良いでしょう。
また、各プレースメントが提供する広告形式にも注目が必要です。例えば、ユーザーとのコミュニケーションを重視したい場合は、メッセージ広告を利用し、広告クリエイティブとしてクーポンなどのインタラクティブ要素を盛り込むと良いでしょう。一方、一方的な広告訴求ではなく、ユーザーの生活に溶け込むような広告を求めるなら、フィード広告やスワイプ動画広告など、ユーザーの時間軸に沿った広告配信を選択すると良いでしょう。
効果的なプレースメント設定機能の活用ポイント
最後に、プレースメント設定機能を効果的に活用するためのポイントをいくつか紹介します。まず一つ目に、プレースメントごとのCVR（コンバージョンレート）やCTR（クリックスルーレート）などのパフォーマンス指標をベースに、プレースメントの選定を行うことが重要です。これにより、プレースメントごとの広告効果を数値ベースで把握し、適切な配信場所を選定することができます。
また二つ目は、継続的な運用・最適化であり、これにより広告の効果を最大化することが可能です。具体的には、広告の配信開始後にユーザーの反応や行動を見て、適宜プレースメントの見直しや調整を行い、最適な配信状況を追求することが求められます。デジタル広告は即応性が高いため、「作って終わり」ではなく、「作った後の運用・最適化」が鍵となるのです。
