LP改善シリーズ|意外と重要なフッターの役割と設置したい5つの要素

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フッターの役割とは?

ランディングページ(LP)を設計する際、多くのマーケティング担当者はヘッダーやメインコンテンツに注力しがちです。しかし、フッターもユーザー体験(UX)やコンバージョン率(CVR)に大きく影響を与える重要な要素です。特に、LPの最下部に配置されるフッターは、ユーザーがページを最後までスクロールした後に目にするため、次の行動を促すための絶好のポイントでもあります。

フッターは単なる情報の羅列ではなく、信頼性を高めるための要素や、次のアクションへ誘導するための戦略的な場所として活用できます。この記事では、フッターが持つ具体的な役割と、その効果を最大限に引き出すために設置すべき5つの重要な構成要素について解説します。

信頼性を高める

フッターは、ユーザーに対して信頼感を与えるために非常に重要な役割を果たします。特に初めて訪問したユーザーは、その企業やサービスについて十分な情報を持っていないことが多いため、フッターで提供される情報が信頼性を確保する鍵となります。

例えば、会社概要やプライバシーポリシーへのリンクは、ユーザーに安心感を与えます。また、SSL証明書やセキュリティ対策がしっかりしていることを示すアイコンなども、信頼性を高める要素として有効です。これらの情報が適切に配置されていることで、「この企業は信頼できる」と感じてもらうことができ、その結果としてコンバージョン率向上にもつながります。

ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上

フッターはまた、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上にも寄与します。多くの場合、ユーザーはページ最下部までスクロールしてから次の行動を考えます。その際に適切な情報やリンクが提供されていれば、スムーズに次のステップへ進むことができます。

例えば、「お問い合わせ」や「資料請求」へのリンクがフッターに配置されていれば、ユーザーは迷わずアクションを起こせます。また、「よくある質問(FAQ)」や「サポートページ」へのリンクも設置することで、疑問点が解消されやすくなり、その結果として離脱率低減にもつながります。

フッターに設置したい5つの構成要素

効果的なフッターには、いくつかの必須要素があります。ここでは、その中でも特に重要な5つの構成要素について紹介します。

会社概要・運営者情報

まず最初に設置すべきなのは会社概要や運営者情報です。これには会社名、所在地、連絡先など基本的な情報が含まれます。特定商取引法など法律で定められている情報開示義務もありますので、それらも忘れず記載しましょう。

また、この情報は単なる法的義務以上に、「どんな企業がこのサービスを提供しているか」を明確化し、ユーザーから見た信頼性向上にも寄与します。特にB2Bサイトでは、このような詳細情報があることで取引先企業からの信用度も高まります。

プライバシーポリシー・利用規約

次に重要なのがプライバシーポリシー利用規約へのリンクです。個人情報保護法など法的規制が強まる中で、ユーザーは自分のデータがどのように扱われるか非常に敏感になっています。そのため、自社サイトで収集する個人データの取り扱い方針を明確に示すことは必須です。

また、「利用規約」も同様です。特にECサイトやサービス提供サイトでは、この規約によって取引条件やサービス内容について明確化することでトラブル防止にもつながります。

お問い合わせ・サポートリンク

フッターには必ずお問い合わせフォームサポートページへのリンクを設置しましょう。これによってユーザーは何か質問や問題があった際にも簡単にアクセスできるため、不安感なく次のステップへ進むことができます。

また、「チャットサポート」や「電話番号」などリアルタイムで対応できる手段も併せて提供するとさらに効果的です。このようなサポート体制が整っていることで、顧客満足度向上にも寄与します。

ソーシャルメディアリンク

現代ではソーシャルメディア戦略も欠かせません。そのため、自社SNSアカウントへのリンク(Facebook, Twitter, Instagramなど)も忘れず設置しましょう。これによってユーザーとの接触機会を増やし、自社ブランドへのエンゲージメント強化につながります。

さらに、「フォローするメリット」を明記することでフォロワー獲得率も高まります。例えば、「最新情報や限定オファーはこちらから」といった文言で誘導すると効果的です。

サイトマップ

最後に紹介する重要な要素はサイトマップです。特に大規模サイトでは、多くのページが存在するためユーザーが目的地までたどり着けない場合があります。その際、このサイトマップによって全体構造を把握できるようになるため、利便性向上につながります。

また、このサイトマップはSEO対策としても有効です。検索エンジンボット(クローラー)がサイト全体を効率よく巡回できるようになるため、インデックス促進にも寄与します。

フッター改善事例:成功例から学ぶ

あるECサイトでは、従来単なる会社概要だけだったフッター部分を大幅改善しました。その結果、お問い合わせ件数とコンバージョン率が大幅アップしました。この事例では以下の施策が行われました:

  • 関連商品の提案リンク追加
  • お得なクーポン配布案内
  • SNSフォローキャンペーン告知

これによって、一度購入した顧客から追加注文が増加し、新規顧客獲得にも成功しました。このようにフッター改善によって売上げ向上につながるケースも少なくありません。

まとめ:効果的なフッター設計でLP改善へ

フッターは目立たない部分ですが、その役割は非常に大きいです。適切な情報提供と次アクションへの誘導によってユーザー体験向上だけでなく、コンバージョン率向上にも直結します。また、一度作成したら終わりではなく定期的な改善・最適化によってその効果はさらに高まります。