現場で使えるGA4設定術2024

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GA4導入の基礎知識

GA4(Google Analytics 4)は、従来のユニバーサルアナリティクスと比べて柔軟な分析が可能になっています。設定を始める前に、アカウント作成から基本的な構造を理解しましょう。

アカウントとプロパティの設定

アカウント設定では、組織名や部署名など分かりやすい名称を使用します。プロパティは測定対象のウェブサイトを指し、タイムゾーンや通貨設定など、日本向けの基本設定が重要です。

データストリームの構築

データストリームは分析対象のプラットフォームを指し、ウェブサイト、iOSアプリ、Androidアプリから選択できます。ウェブサイトの場合、URLとストリーム名の設定が必要です。

トラッキングコードの実装方法

トラッキングコードの設定には、主に2つの方法があります:

Googleタグマネージャーを使用する方法
管理が容易で推奨される方法です。

直接HTMLに埋め込む方法
シンプルですが、複数タグの管理が複雑になる可能性があります。

データ品質の向上策

データの精度を高めるために以下の設定を行います:

  • データ保持期間の調整
  • 社内IPアドレスの除外
  • Googleシグナルの有効化
  • 拡張計測機能の設定

パラメータ設定とトラッキング

URLパラメータを活用することで、訪問者の流入元や経路を正確に把握できます。特にutmパラメータの設定は、マーケティング効果の測定に重要です。

レポーティングの基本設定

GA4のレポート機能を活用するために、以下の設定が推奨されます:

  • コンバージョンの設定
  • カスタムディメンションの作成
  • イベント測定の調整

応用的な活用方法

より詳細な分析のために、以下の機能を活用します:

javascript
// イベントの測定例

gtag('event', 'conversion', {
 'send_to': 'AW-CONVERSION_ID/CONVERSION_LABEL',
 'value': 1000,
 'currency': 'JPY'
});
これらの設定を適切に行うことで、より正確なデータ分析が可能になり、マーケティング施策の効果測定の精度が向上します。定期的な設定の見直しと更新を行うことで、常に最適な状態を維持することができます。