GA4×GTMでIPアドレス取得!カスタムディメンション設定の手順書

アクセス解析
著者について

こんにちは!株式会社インティメート・マージャーのデジタルマーケティング担当です。今回は、GA4(Google Analytics 4)とGTM(Google Tag Manager)を使ってIPアドレスを取得する方法をご紹介します。この記事を読めば、あなたもIPアドレス取得のプロになれるはずです!

なぜIPアドレスの取得が重要なの?

IPアドレスを取得することで、ユーザーの地理的情報やアクセス元の特定が可能になります。これにより、より精緻なユーザー分析やターゲティング広告の実現、さらにはセキュリティ対策にも活用できるのです。GA4ではデフォルトでIPアドレスを取得できないため、この設定は多くのマーケターにとって貴重なスキルとなります。

GA4でカスタムディメンションを作成しよう

まずは、GA4でカスタムディメンションを作成します。カスタムディメンションとは、GA4で標準的に用意されている指標以外の、独自の指標のことです。以下の手順で設定しましょう。

  1. GA4のプロパティ設定画面にアクセス
  2. 左側メニューから「カスタム定義」→「カスタムディメンション」を選択
  3. 「カスタムディメンションを作成」をクリック
  4. ディメンション名を「IPアドレス」と入力
  5. スコープを「イベント」に設定
  6. 「作成」をクリック

これで、GA4側の準備は完了です。次はGTMの設定に移りましょう。

GTMで変数を作成:IPアドレスを取得しよう

GTMでIPアドレスを取得するための変数を作成します。GTMは、Webサイトにタグを簡単に追加・管理できるツールです。以下の手順で設定を行います。

  1. GTMのワークスペースにアクセス
  2. 左側メニューから「変数」を選択
  3. 「新しい変数」をクリック
  4. 変数名を「IPアドレス」と入力
  5. 変数の種類で「カスタムJavaScript」を選択
  6. 以下のコードを入力:
javascript
function() {
 var ip = {{Client IP}};
 return ip;
}


このコードでは、GTMの組み込み変数「Client IP」を使用してIPアドレスを取得しています。

GA4にIPアドレスを送信:GTMでタグを作成

次に、GTMでGA4にIPアドレスを送信するためのタグを作成します。タグとは、Webサイトに追加する一連のコードのことです。以下の手順で設定しましょう。

  1. GTMのワークスペースで「タグ」を選択
  2. 「新しいタグ」をクリック
  3. タグ名を「GA4 – IPアドレス送信」と入力
  4. タグの種類で「Google Analytics: GA4イベント」を選択
  5. GA4設定タグを選択
  6. イベント名を「ip_address」と入力
  7. パラメータ設定:
    • パラメータ名:ip_address
    • 値:{{IPアドレス}}(先ほど作成した変数)
  8. トリガーを「All Pages」に設定
  9. 「保存」をクリック

これで、GTMの設定も完了です。最後に、GTMのワークスペースを公開しましょう。

データの確認方法:設定が正しく機能しているか確認しよう

設定が正しく機能しているか確認するには、GA4の「探索」機能を使用します。以下の手順で確認できます。

  1. GA4の「探索」→「空白」をクリック
  2. ディメンションに「IPアドレス」を追加
  3. 指標に「利用ユーザー」を追加
  4. データが表示されれば設定成功!

注意点:プライバシーとセキュリティへの配慮を忘れずに

IPアドレスの取得には、いくつかの注意点があります。

  1. プライバシーポリシーへの明記:IPアドレス収集について明記しましょう。
  2. VPNやプロキシの影響:一部ユーザーの実際の位置情報と異なる可能性があります。
  3. 個人情報としての取り扱い:適切な管理とセキュリティ対策が必要です。

これらの点に配慮しながら、IPアドレスデータを活用しましょう。

活用方法:IPアドレスデータを最大限に活かそう

IPアドレスデータは、様々な方法で活用できます。

  1. 地域別のマーケティング施策立案
  2. アクセス元の分析によるターゲティング精度の向上
  3. 不正アクセスの検知などセキュリティ対策

これらの活用により、より効果的なデジタルマーケティング戦略を立てることができます。

まとめ:IPアドレス取得でデジタルマーケティングを次のレベルへ

GA4とGTMを使ったIPアドレス取得の設定方法をご紹介しました。この設定を行うことで、より深いユーザー分析が可能になり、マーケティング施策の効果を高めることができます。

ただし、データの取り扱いには十分な注意が必要です。プライバシーとセキュリティへの配慮を忘れずに、適切にデータを活用しましょう。