Criteo Commerce Gridの魅力とは?
Criteo Commerce Gridは、コマースメディア企業であるCriteoが2023年6月に発表した、業界初のコマース特化型サプライサイド・プラットフォーム(SSP)です。
従来のSSPとは異なり、Criteoが保有する膨大なコマースデータとAI技術を駆使することで、メディア・パブリッシャー、広告主、そしてリテールメディアを運営する小売業者に対して、それぞれに最適化されたソリューションを提供します。
Criteo Commerce Gridの3つの魅力
Criteo Commerce Gridの最大の魅力は、以下の3点に集約されます。
- 高精度なオーディエンスデータによる効率的な広告配信
- Criteoは、毎日7.5億人以上の買い物客の行動データと、年間約4兆件の商品SKUデータからなる独自のショッパーグラフを保有しています。
- Commerce Gridは、この巨大なコマースデータとAI技術を駆使することで、オンライン上で活発に商品を閲覧・比較・検討している、購入意欲の高いオーディエンスを特定します。
- 広告主は、Commerce Gridを通じてこれらのオーディエンスに、好みのデマンドサイドプラットフォーム(DSP)経由でリーチできます。 つまり、Criteo独自のDSPであるCommerce Maxだけでなく、The Trade DeskやGoogle DV360などの競合DSPも利用可能です。
- これにより、広告主は従来よりも効率的に、購入見込みの高いユーザーに広告を配信できるようになり、広告費用対効果の向上が見込めます。
- メディア・パブリッシャーの収益最大化
- メディア・パブリッシャーは、Commerce Gridに広告在庫を掲載することで、Criteoの巨大な広告ネットワークにアクセスできます。
- Criteoは、Commerce Gridを通じて、パブリッシャーにショッパブル広告フォーマットや、広告・コンテンツ戦略策定に役立つコマースツールとインサイトを提供します。
- これらのツールを活用することで、パブリッシャーは広告在庫の価値を高め、広告収入の最大化を図ることができます。
- リテールメディアの拡大
- リテールメディアとは、小売業者が自社の顧客データや販売チャネルを活用して展開する広告事業のことです。
- Commerce Gridは、リテールメディアを運営する小売業者にとっても、オンサイト広告在庫をプログラマティック広告として開放することで収益増加を後押しします。
- また、広告主にはオフサイトでのユーザーターゲティングを可能にし、リテールメディアの成長を促進します。
Commerce Gridがもたらす未来
Criteoは、「開かれたインターネット」と「消費者の選択肢」を重視しており、Commerce Gridは、この理念に基づいて開発されました。 ウォールドガーデン化が進むデジタル広告業界において、CriteoはCommerce Gridを通じて、メディア・パブリッシャーと広告主をつなぐ、オープンな広告エコシステムの構築を目指しています。
今後、コマースデータとAI技術を中核としたCommerce Gridの導入が進むことで、デジタル広告業界全体がより効率的かつ透明性の高いものへと変化していくことが期待されます。
株式会社インティメート・マージャープラットフォーム事業本部ポストCookieチームマネージャー
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