指名キーワードを部分一致に設定し、行ったカスタムテストの成果とは?

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指名キーワードを部分一致に設定する理由

ある特定の商品やサービスを検索する際に、ユーザーが入力するキーワードは多種多様であることが一般的です。そのため、全ての可能性を網羅するのは困難であり、それが可能でも、無闇に広範囲なキーワードを設定することはコスト高になりがちです。そこで、効率的な広告運用を目指すには、ユーザーの創造性に対応するためにも、「部分一致」の設定を利用することが重要になります。

部分一致キーワード設定のメリット

指名キーワードを部分一致に設定すると、そのキーワードが含まれている全ての検索クエリに対して広告を表示することが可能となります。例えば、「黒のバッグ」の部分一致キーワードを設定しておけば、「赤と黒のバッグ」、「黒の大きなバッグ」など、色々なクエリに対応することができます。さらに、部分一致キーワード設定はブロードマッチよりも広告表示の絞り込みが可能で、無駄な広告表示を抑えることもできます。

部分一致キーワード設定のデメリットと対策

その一方で部分一致キーワード設定には注意点もあります。その一つが、「必要ないクエリに対する広告表示」です。上記の例で言えば、「黒のバッグ」を指名した場合、場合によっては、「黒のバッグの洗濯方法」のような商品購入を意識していないクエリに対しても広告を表示してしまう可能性があります。これは一見すると広告費用の無駄に見えますが、これを解消するためには「否定キーワード」という機能を利用することが効果的です。「洗濯方法」を否定キーワードとしてリストに追加することで、不要なクエリに対する広告表示を抑制することができます。

カスタムテストとその成果

指名キーワードを部分一致に設定し、行ったカスタムテストの成果とは具体的にどのようなものでしょうか。カスタムテストでは、一定期間、部分一致を用いた広告と用いない広告の両方を掲載し、クリック数やコンバージョン数、CTRなどのパフォーマンスを比較します。これにより、部分一致を用いた広告表示が果たして有効であるのか、ROI(投資対効果)を含めたコストパフォーマンスを計測することができます。これらのデータを基に、部分一致を活用した運用が広告効果を向上させることが実証された事例も多く見受けられます。したがってキーワード設定に部分一致を活用することで、広告運用の効率化とともに効果的な広告展開が可能になると言えます。