【2025年版】もう迷わない!住宅ローン人気ランキング・専門家が教える「あなたに最適な一本」を見つける2つの鉄則
はじめに:人生最大の買い物を「最高の選択」にするために
夢のマイホーム購入。それは、多くの人にとって人生で最も大きな、そして心躍る買い物です。しかし、その夢を実現するために避けては通れないのが「住宅ローン選び」という、あまりにも複雑で巨大な壁ではないでしょうか。
インターネットで検索すれば、「金利タイプ」「団信」「手数料」といった専門用語の洪水。無数の金融機関がそれぞれ「お得」をうたい、一体何を基準に選べば良いのか分からなくなってしまう…。数十年にわたる返済を考えると、「もし間違った選択をしてしまったら?」という不安に駆られるのも無理はありません。
この記事は、そんなあなたのための「羅針盤」です。単に人気商品を並べただけのランキングではありません。あなた自身が、自分のライフプランや価値観に照らし合わせて「本当に最適な一本」を見つけ出すための、プロの視点に基づいた2つの明確な選び方を伝授します。この羅針盤を手にすれば、情報の海で迷うことなく、自信を持って最適な住宅ローンを選び抜くことができるはずです。さあ、人生最大の買い物を「最高の選択」に変える旅を始めましょう。
住宅ローン選びの羅針盤:後悔しないための「2つの選び方」
住宅ローン選びで最も大切なのは、「誰にとっても一番良いローン」は存在しない、という事実を理解することです。あなたにとっての「最適解」は、あなたの家族構成、将来設計、そしてお金に対する考え方によって全く異なります。まずは商品を見る前に、自分自身の優先順位を明確にするための2つの軸をしっかりと立てましょう。
選び方1:金利タイプで選ぶ – あなたのリスク許容度は?
住宅ローン選びにおける最初の、そして最大の分岐点が「金利タイプ」の選択です。この選択が、毎月の返済額と総返済額に直接影響します。これは単なる数字選びではなく、「目先の返済額の軽さ」と「将来にわたる返済計画の安定性」のどちらを重視するか、というあなた自身のお金に対する価値観を反映する選択なのです。
変動金利:低金利の恩恵を最大限に受けたい方向け
変動金利は、その名の通り、市場金利の動向に合わせて半年に一度など、定期的に金利が見直されるタイプです。
メリット:最大の魅力は、固定金利に比べて当初の金利が低く設定されていることです。これにより、返済開始当初の月々の返済額を抑えることができ、家計に余裕が生まれます。同じ返済額なら、より多くの金額を借り入れることも可能になります。
こんな人におすすめ:「共働きで収入が安定している」「将来的に昇進などで収入増が見込める」「手元資金に余裕があり、金利が上昇しても繰り上げ返済で対応できる」といった、金利上昇リスクに対応できる方に向いています。
デメリット:最大の弱点は、将来金利が上昇するリスクがあることです。金利が上がれば、当然毎月の返済額も増加し、総返済額も膨らみます。返済額が確定しないため、長期的な資金計画が立てにくいという側面もあります。急激な返済額増を抑える「5年ルール」や「125%ルール」といった仕組みもありますが、リスクが完全になくなるわけではありません。
固定金利:将来の安心を最優先したい方向け
固定金利は、返済終了まで金利が変わらない「全期間固定金利型」と、当初の一定期間(例えば10年や20年)だけ金利が固定される「固定金利選択型」の2種類があります。
メリット:最大の利点は、返済額が完済まで変わらない安心感です。借入時に総返済額が確定するため、将来の金利動向に一喜一憂することなく、安定した家計管理が可能です。子どもの教育費など、将来の支出増が見込まれる家庭にとっては、この計画の立てやすさが何よりの魅力となります。
こんな人におすすめ:「将来の金利上昇が不安」「毎月の返済額を確定させて、計画的に家計を管理したい」「金利の変動を常に気にするのはストレスだ」と感じる、安定志向の方に最適です。
デメリット:一般的に、変動金利よりも当初の金利が高めに設定されています。もし市場金利がこの先も低いまま推移したり、さらに下がったりした場合、変動金利を選んだ人よりも総返済額が多くなる可能性があります。また、固定期間中は、市場金利が下がってもその恩恵を受けられない点も注意が必要です。
選び方2:金融機関のタイプで選ぶ – コストとサポート、どちらを重視?
金利タイプが決まったら、次に考えるべきは「どこから借りるか」です。これも大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれに明確なメリット・デメリットが存在します。これは「低コスト・利便性」と「手厚いサポート・安心感」のトレードオフの選択と言えるでしょう。
ネット銀行:低金利と利便性を追求する方向け
ネット銀行は、実店舗を持たないことで人件費やテナント料などの運営コストを抑え、その分を住宅ローンの金利に還元しています。
メリット:最大の武器は、メガバンクなどと比較して金利が低い傾向にあることです。金利がわずか0.1%違うだけでも、35年の長期返済では総返済額に数十万円の差が生まれます。また、申し込みから契約までオンラインで完結する手軽さや、事前審査がスピーディーな点も魅力です。近年では、金利だけでなく、後述する団体信用生命保険(団信)の保障内容を無料で充実させることで、トータルコストでの優位性を打ち出しています。
デメリット:最大の懸念点は、対面での相談が基本的にはできないことです。複雑な手続きや書類の準備で不安を感じたときに、直接担当者に相談したい方には不向きかもしれません。また、審査が書類ベースで機械的に行われる傾向があるため、自営業者や転職直後の方など、収入が不安定と見なされるとメガバンクより審査が厳しくなる可能性があります。
メガバンク:手厚い対面サポートを求める方向け
三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行に代表される、全国に店舗網を持つ大手銀行です。
メリット:最大の強みは、専門の担当者と対面でじっくり相談できる点です。住宅ローンという複雑な商品について、疑問や不安をその場で解消しながら手続きを進められる安心感は絶大です。書類だけでは伝わらない個別の事情を汲み取ってくれるなど、審査において柔軟な対応が期待できる場合もあります。
デメリット:手厚いサポートの分、金利はネット銀行に比べて高めに設定されるのが一般的です。また、金融機関によっては保証料が別途必要になるなど、諸費用がネット銀行よりかさむケースもあります。近年はメガバンクもネット申込専用の低金利プランを用意していますが、それでもなおネット銀行の最安水準には及ばないことが多いのが実情です。
【タイプ別】専門家が厳選!おすすめ住宅ローン人気ランキング6選
さて、2つの選び方の軸が定まったところで、いよいよ具体的な商品を見ていきましょう。ここでは、先ほどのタイプ分けに基づき、「低金利&充実の保障」を追求する方向けと、「将来の安心&手厚いサポート」を重視する方向けに、それぞれ専門家が厳選した3つの住宅ローンをご紹介します。
「低金利&充実の保障」を追求する方におすすめの住宅ローン3選
このタイプの方は、テクノロジーを使いこなし、少しでも有利な条件を自分で見つけ出したいと考えているはずです。特に変動金利を選び、団信などの付加価値を重視する方に最適なラインナップです。
1. PayPay銀行:業界最低水準の金利と魅力的な団信オプション
ネット銀行の中でも特に低金利競争をリードする存在です。特にソフトバンク系のサービスを利用している方には、さらなる金利優遇があり見逃せません。強みは、純粋な金利の低さと、コストパフォーマンスに優れた団信です。
- 金利:変動金利は優遇割適用で年0.600%~と、業界でもトップクラスの低さを誇ります。
- 事務手数料:借入額×2.20%(税込)が一般的です。
- 団信の特長:「がん50%保障団信」が無料で付帯。さらに、がんと診断されたらローン残高がゼロになる「がん100%保障団信」が、わずか年0.1%の金利上乗せで付けられるのが最大の魅力です。これは一般的な相場よりかなり割安です。
- こんな人におすすめ:PayPayやソフトバンクのサービス利用者、とにかく変動金利の低さを追求したい方、手頃なコストで手厚いがん保障を付けたい方。
2. auじぶん銀行:金利上乗せなしで付帯する「がん50%保障団信」が圧倒的
ネット銀行の中でも、特に団信の保障内容で他を圧倒しているのがauじぶん銀行です。万が一の病気への備えを、コストをかけずに最大限確保したいというニーズに完璧に応えます。
- 金利:変動金利は非常に競争力があり、さらにauの携帯電話やじぶんでんきとのセット利用で最大年0.1%の金利引き下げが適用されます。
- 事務手数料:借入額×2.20%(税込)です。
- 団信の特長:この銀行の真骨頂は、金利上乗せなし(無料)で「がん50%保障団信」が付帯すること。これには、がんに加えて4つの重い疾病(急性心筋梗塞、脳卒中など)や、全疾病による長期入院保障まで含まれており、保障範囲の広さは業界トップクラスです。100%保障へのアップグレードも年0.05%の上乗せと非常に安価です。
- こんな人におすすめ:auのサービス利用者、がんや生活習慣病など病気へのリスクを重く考え、無料で最大限の保障を得たい方。
3. 住信SBIネット銀行:ブランド力のある「スゴ団信」で万が一に備える

ネット銀行の草分け的存在として、安定した人気と信頼性を誇ります。最大の特徴は「スゴ団信」と名付けられた独自の保障。特定の病名だけでなく、より広い範囲のリスクをカバーします。
- 金利:変動金利は常に業界最低水準を争うレベルです。ただし、物件価格に対する借入額の割合(自己資金の割合)によって適用金利が変わる点には注意が必要です。
- 事務手数料:借入金額×2.20%(税込)です。
- 団信の特長:無料で付帯する基本保障に「全疾病保障」が含まれている点が非常にユニークです。これは、がんなどの三大疾病に限らず、あらゆる病気やケガが原因で働けなくなった場合に、月々の返済が保障され、その状態が続けばローン残高がゼロになるというもの。非常に手厚く、働く世代にとって大きな安心材料となります。
- こんな人におすすめ:特定の病気だけでなく、事故なども含めた「働けなくなるリスク」全般に幅広く備えたい方。
「将来の安心&手厚いサポート」を重視する方におすすめの住宅ローン3選
このタイプの方は、金利の低さもさることながら、将来にわたる返済計画の安定性や、専門家によるサポートを重視します。固定金利を検討している方や、初めてのローンで不安が大きい方にぴったりの選択肢です。
1. 三菱UFJ銀行:メガバンクならではの絶対的な安心感と相談体制

国内最大の金融グループとしての圧倒的な信頼感と、全国に広がる店舗網が最大の武器です。金利やスペックだけでは測れない「安心」という価値を提供します。
- 金利:変動金利は年0.595%~とメガバンクの中では競争力があり、固定金利のプランも豊富に用意されています。
- 事務手数料:借入金額の2.2%が標準です。
- 団信の特長:基本的な団信は無料ですが、強みは豊富な有料オプションにあります。例えば「7大疾病保障」(金利+0.3%)は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞に加え4つの生活習慣病をカバーし、保障内容が非常に手厚いと評判です。自分の健康不安に合わせて保障をカスタマイズしたい方に向いています。
- こんな人におすすめ:初めての住宅ローンで、専門家に直接顔を見て相談しながら進めたい方、何よりも金融機関の信頼性やブランドを重視する方。
2. SBI新生銀行:ネット銀行の低金利と対面相談のハイブリッド

ネット銀行の低金利と、メガバンクのようなサポート体制を両立させた、ユニークな立ち位置の銀行です。金利も審査の柔軟性も、どちらも妥協したくないという方に最適な選択肢です。
- 金利:変動金利はキャンペーン時には年0.590%を提示するなど、ネット銀行の最安水準に匹敵する低金利を実現しています。10年固定などの当初固定金利も魅力的です。
- 事務手数料:借入金額×2.2%(消費税込み)です。
- 団信の特長:金利上乗せなしで、公的介護保険の要介護3以上に認定された場合にローンがゼロになる「安心保障付団信」が無料で付帯します。また、「ガン団信」(100%保障)も年0.1%の上乗せで加入でき、コストパフォーマンスに優れています。
- こんな人におすすめ:ネット銀行の厳しい自動審査に不安がある方、低金利は譲れないが、いざという時には相談できる窓口も欲しいという、バランス重視の方。
3. ソニー銀行:手厚いがん保障と顧客本位の柔軟なプラン設計

顧客満足度調査で常に上位にランクインする、サービス品質に定評のあるネット銀行です。特に、がんへの備えと、利用者の事情に合わせた柔軟な手数料プランが光ります。
- 金利:変動金利は常に競争力のある水準を維持しています。
- 事務手数料:「借入額×2.2%」の定率型(金利が低め)と、「一律44,000円」の定額型(金利は少し高め)から選べるのが最大の特徴。借入額が少ない方や、初期費用を極力抑えたい方には定額型が非常に有利です。
- 団信の特長:「がん団信50」が無料で付帯します。さらに、「がん団信100」(金利+0.1%)は、ローン残高がゼロになるだけでなく、診断時に一時金100万円が給付されるなど、保障内容が極めて充実しています。持病がある方向けの「ワイド団信」も年0.2%の上乗せと、他行より割安です。
- こんな人におすすめ:初期費用を抑えたい方、がんになった場合の治療費なども含めて手厚く備えたい方、持病があって団信の加入に不安がある方。
【一覧比較】あなたにぴったりの住宅ローンはどれ?
最後に、ご紹介した6つの住宅ローンの特徴を一覧表にまとめました。ご自身の優先順位と照らし合わせながら、最終的な候補を絞り込んでみてください。
金融機関 | 変動金利 | 10年固定金利 | 事務手数料 | 団信の特長 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|
PayPay銀行 | 年0.600%~ | 年1.630%~ | 借入額×2.2% | がん100%保障が+0.1%と格安 | 最低金利と格安のがん保障を求める方 |
auじぶん銀行 | 年0.630%~ | 年1.746%~ | 借入額×2.2% | がん50%保障(他4疾病も)が無料 | 手厚い疾病保障を無料でつけたい方 |
住信SBIネット銀行 | 年0.650%~ | 年1.739%~ | 借入額×2.2% | 全疾病による就業不能を無料で保障 | 病気やケガによる就業不能リスクに備えたい方 |
三菱UFJ銀行 | 年0.595%~ | 年1.950%~ | 借入額×2.2% | 豊富な有料オプションでカスタマイズ可能 | 対面での手厚いサポートとブランドの安心感を求める方 |
SBI新生銀行 | 年0.590%~ | 年1.600%~ | 借入額×2.2% | 無料の介護保障、+0.1%でがん100%保障 | 低金利と柔軟な審査・サポートを両立したい方 |
ソニー銀行 | 年0.897%~ | 年2.347%~ | 借入額×2.2% or 4.4万円 | がん50%保障が無料、がん100%は保障内容が充実 | 初期費用を抑えたい、最高レベルのがん保障が欲しい方 |
※金利や手数料は2025年8月時点の参考情報であり、審査結果や申込時期によって変動します。最新の情報は必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。
まとめ:最適な住宅ローン選びは、自分を知ることから始まる
ここまで、住宅ローンを選ぶための2つの軸と、それに基づいた具体的なおすすめ商品をご紹介してきました。お気づきの通り、最適な住宅ローン選びの答えは、人気ランキングの順位の中にあるわけではありません。それは、あなた自身の「お金に対する考え方」と「ライフプラン」の中にあります。
まずは、「変動金利のリスクを取ってでも目先の返済額を抑えたいか、それとも固定金利で将来の安心を買いたいか」を自問してください。次に、「ネット銀行の低金利・利便性を取るか、メガバンクの手厚いサポートを取るか」を考えてみましょう。この2つの問いに答えるだけで、あなたの進むべき道は驚くほど明確になるはずです。
気になる金融機関が見つかったら、まずは公式サイトで「仮審査(事前審査)」を試してみることを強くおすすめします。多くの場合、無料で、現在の金利やご自身の借入可能額の目安を手軽に知ることができます。それは、あなたの理想のマイホーム実現に向けた、最も確かな第一歩となるでしょう。
参考

