愛猫の「もしも」に備える!猫のペット保険 賢い選び方とおすすめ6選
大切な家族の一員である愛猫が、もし病気やケガをしてしまったら…?人間のように公的な健康保険がないペットの場合、治療費は全額飼い主の自己負担となり、高額な医療費に直面する可能性があります。そんな「もしも」の時に、愛猫に最善の治療を受けさせてあげたいと願う飼い主さんの強い味方となるのがペット保険です。
しかし、数多くの保険会社から様々なプランが提供されており、「どれを選べば良いか分からない」「うちの子に本当に必要な補償はどれ?」と悩む方も多いのではないでしょうか。このガイドでは、猫のペット保険を選ぶ上で後悔しないための重要なポイントを2つの視点から徹底解説し、さらに厳選したおすすめのペット保険6選を具体的にご紹介します。あなたと愛猫にぴったりの保険を見つけるためのヒントが満載です。
愛猫を守るための第一歩!ペット保険の選び方:2つの重要視点
猫のペット保険を選ぶ際、闇雲に比較するのではなく、まずはご自身のライフスタイルや愛猫の状況に合わせた「軸」を持つことが重要です。ここでは、特に重視したい2つの選び方と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. 医療費の負担を軽減!「補償内容」と「窓口精算の利便性」で選ぶ
ペット保険に加入する最大の目的は、高額になりがちな治療費の負担を軽減することです。補償内容と窓口精算の有無は、いざという時の安心感と利便性に直結します。
補償内容:どこまでカバーするかがカギ
ペット保険の補償内容は、主に通院、入院、手術の3つが基本となります。これらの補償がどこまでカバーされているかを確認することが最も重要です。
- フルカバー型(通院・入院・手術全て補償):日々のちょっとした体調不良から、予期せぬ大きな病気やケガまで、幅広くカバーしたい方に適しています。猫は慢性腎臓病、膀胱炎、胃腸炎、歯周病などの疾患にかかりやすく、これらが補償対象となっているか確認しましょう。
- 手術・入院特化型:保険料を抑えたいが、高額になりやすい手術や長期入院には備えたいという方向けです。通院は自己負担で対応できるが、万が一の大きな出費には備えたい場合に有効です。
補償割合(50%, 70%, 90%, 100%など)も重要です。補償割合が高いほど自己負担額は減りますが、月々の保険料は高くなります。ご自身の家計状況と相談して、無理のない範囲で選択しましょう。また、年間補償限度額や1回あたりの支払い限度額、支払い回数に制限があるかどうかも確認が必要です。特に手術や長期入院の場合、これらの上限が低いと自己負担額が大きくなる可能性があります。
窓口精算の有無:いざという時の利便性
「窓口精算」に対応している保険は、動物病院の窓口で保険証を提示するだけで、自己負担額のみを支払うことができるため非常に便利です。多くの動物病院では一旦全額を支払い、後日保険会社に請求する「後日精算」が一般的ですが、窓口精算ができれば一時的な負担が大幅に軽減されます。
デメリットにも言及:窓口精算は提携している動物病院でしか利用できません。かかりつけの動物病院が提携していない場合は、結局「後日精算」の手続きが必要になるため、加入前に確認が必要です。また、窓口精算に対応している保険は、一般的に保険料が高めに設定されている傾向があります。
2. 費用対効果を重視!「保険料」と「終身継続の安心感」で選ぶ
保険料は毎月または毎年発生する費用であり、長期的に支払い続けることを考えると非常に重要な要素です。また、愛猫が高齢になった時の補償も考慮する必要があります。
保険料:年齢と共に上がる費用を考慮
猫のペット保険料は、猫の年齢が上がるにつれて高くなる傾向があります。若いうちは安価でも、シニア期になると急激に上昇するケースも少なくありません。そのため、加入時の保険料だけでなく、将来的にどれくらい保険料が上がるのか、終身までの総額がどのくらいになるかを考慮することが大切です。
- 若齢期から加入するメリット:保険料が安く、待機期間が経過すればすぐに補償が開始されます。また、健康な状態であれば加入条件も緩やかです。
- 高齢期から加入するデメリット:新規加入できる年齢に上限がある保険が多く、加入できたとしても保険料が高額になりがちです。また、加入前に発症していた病気(既往歴)は補償対象外となるのが一般的です。
「免責金額」の有無も保険料に影響します。免責金額とは、自己負担で支払う必要がある金額のことで、免責金額が設定されているプランは月々の保険料が安くなる傾向があります。しかし、少額の治療費でも自己負担が発生するため、利用頻度が高い場合は総支払額が結果的に高くなる可能性もあります。少額の治療費からでも保険を利用したい場合は、免責金額がないプランを選ぶと良いでしょう。
終身継続の安心感:愛猫の生涯に寄り添う
ほとんどのペット保険は1年ごとの自動更新が一般的ですが、新規加入できる年齢には上限が設けられています。しかし、一度加入すれば原則として終身で継続可能なプランがほとんどです。愛猫の寿命が延びている現代において、高齢になってから新たな保険を探すのは困難な場合が多いため、若い頃に終身継続できる保険に加入しておくことが、長期的な安心につながります。
デメリットにも言及:保険料が安価なプランは、補償内容が限定的であったり、年間補償額や回数に厳しい制限が設けられている場合があります。また、保険料の安さばかりに注目しすぎると、本当に必要な補償が不足しているケースもあるため、バランスの取れた選択が重要です。
以上の2つの視点に加え、各社が提供する付帯サービス(24時間獣医師電話相談など)や、多頭飼い割引の有無なども比較検討のポイントとなります。あなたの愛猫にとって最適なペット保険を選ぶために、これらの情報を参考に複数の保険会社から見積もりを取り、じっくりと検討しましょう。
あなたと愛猫に寄り添う!タイプ別おすすめ猫のペット保険6選
前述の選び方を踏まえ、ここでは「補償内容と窓口精算の利便性」を重視する方と、「保険料と終身継続の安心感」を重視する方、それぞれのニーズに応えるおすすめのペット保険を3つずつ、合計6社ご紹介します。各商品の特徴を比較し、愛猫に最適な保険を見つけましょう。
【タイプ1】「補償内容」と「窓口精算の利便性」重視の方へ
いざという時の安心感を最優先し、手厚い補償とスムーズな精算を求める方におすすめの保険です。特に重い症状で頻繁な通院が必要になった場合、窓口精算の有無は大きなメリットとなります。
1. アニコム損害保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
特徴:契約件数・対応動物病院数ともに業界トップクラスで、全国約6,850病院で窓口精算が可能です。獣医師がその場で保険証を確認し、自己負担分だけを支払えば良いので、高額な治療費も気にせずスムーズに受診できます。通院・入院・手術をトータルで補償し、慢性腎臓病や尿石症など猫に多い疾患もしっかり対象。9歳以降の保険料が定額になるプランもあるため、高齢になっても安心して継続できます。ペット専用の健康保険証(カード)が届くのも安心感があります。
おすすめポイント:
・圧倒的な窓口精算対応病院数:全国6,850病院以上で、煩わしい書類提出が不要。
・猫に多い疾患も手厚く補償:慢性腎臓病、尿石症、歯周病(一定条件あり)など。
・9歳以降の保険料定額プランあり:高齢期の費用増加を心配する方に。
2. アイペット損害保険「うちの子」
特徴:手頃な保険料で充実した補償が魅力でありながら、窓口精算にも対応しています。全国6,165以上の動物病院で窓口精算が可能で、アニコム損保に次ぐ利便性です。猫の新規契約者数も多く、慢性腎臓病や尿石症、異物誤飲なども補償対象。9歳以降は保険料が定額になるため、高齢猫を飼っている方やこれから長く付き合っていく猫の飼い主さんにとって、将来設計がしやすい点が評価されています。多頭飼い割引も用意されています。
おすすめポイント:
・窓口精算対応病院が多い:全国6,165病院以上で、急な通院でも安心。
・9歳以降の保険料定額:長期的な安心感と費用安定性。
・猫の新規契約者数No.1の実績:多くの飼い主に選ばれる信頼性。
3. 日本ペット少額短期保険「げんきナンバーわんスリム」
特徴:ペット保険では補償対象外になりやすい、歯科治療(歯石除去等の予防を除く)や膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、猫エイズ(FIV)なども補償対象となる点が特徴です。さらに、保険金の支払い回数や1日あたりの支払い限度額に制限がなく、年間支払限度額内であれば実質無制限に利用できます。免責金額は5,000円が設定されていますが、補償対象外になりやすい疾患まで手厚くカバーしたい方におすすめです。重い病気で治療が長引いても、支払い回数に制限がないのは大きな安心材料です。
おすすめポイント:
・通常対象外になりがちな疾患も補償:歯科治療、パテラ、FIVなど。
・支払い回数・日額制限なし:高額・長期治療が必要な場合でも安心。
・10歳以上でも保険料一律:高齢猫の飼育費用を安定させたい方に。
【タイプ2】「保険料」と「終身継続の安心感」重視の方へ
月々の保険料を抑えつつ、愛猫の生涯にわたる安心を確保したい方におすすめの保険です。Web申し込みや付帯サービスで利便性を高めている商品も多く、費用対効果に優れています。
1. SBIペット少額短期保険「SBIペット少短のペット保険」
特徴:比較的リーズナブルな保険料で、通院・入院・手術を補償します。特筆すべきは、支払限度額以内であれば、保険金の支払い回数や1日あたりの支払限度額に制限がないプランもある点です。新規加入は生後2ヶ月から11歳11ヶ月まで可能で、原則として終身で補償が継続されます。免責金額なしのプランも選択可能で、少額の治療費から請求したい方にも対応しています。Webでの請求にも対応しており、手続きもスムーズです。
おすすめポイント:
・リーズナブルな保険料:費用を抑えつつ手厚い補償を求める方に。
・支払い回数・日額制限なし(プランによる):長期的な安心感。
・新規加入年齢が比較的高い:11歳11ヶ月まで加入可能で、原則終身継続。
2. ペットメディカルサポート(PS保険)
特徴:業界最安クラスの保険料と業界最大クラスの補償内容を両立していると評価されています。歯周病の治療費、胃腸炎・下痢・嘔吐などの消化器疾患、膀胱炎・尿路結石などの泌尿器系の疾患も手厚く補償対象です。年間総額最大110万円までの補償があり、補償割合は100%、70%、50%から選択できます。免責期間の設定がないため、保険開始日以降すぐに補償が開始されるのも大きなメリットです。24時間365日対応の獣医師ダイヤルも付帯されており、自宅に配送される付加価値を感じられます。
おすすめポイント:
・業界最安クラスの保険料:補償内容とのバランスが非常に良い。
・免責期間なし:加入後すぐに補償が開始される安心感。
・24時間365日獣医師ダイヤル:緊急時も自宅でプロに相談できる付加価値。
3. FPC「ペットほけんフィット」
特徴:年間の補償限度額が180万円と高額設定でありながら保険料が割安な「ペットほけんマックス」や、通院・入院・手術を補償範囲とするお手頃な保険料の「ペットほけんフィット」など、多様なニーズに応えるプランが用意されています。特に「ペットほけんフィット」は、保険料を抑えつつ通院・入院・手術をバランス良くカバーしたい方におすすめです。支払い回数や1日あたりの限度額が無制限であるため、もしもの高額治療にも対応しやすいでしょう。Webから簡単に申し込みができ、手間なく加入できるのも魅力です。
おすすめポイント:
・高額補償で保険料が割安なプランあり:充実の補償を求める方に。
・通院・入院・手術の支払い回数・日額制限なし:いざという時の安心感。
・Webで手軽に申し込み可能:自宅にいながら手続きを完結できる。
これらの情報が、あなたと愛猫にとって最適なペット保険を見つける一助となれば幸いです。大切な愛猫との毎日を、安心して過ごすために、ぜひこの機会にペット保険の加入を検討してみてください。
参考



