【2025年NISA完全ガイド】もう迷わない!専門家が教える、あなたに合った資産運用の始め方とプロ厳選のおすすめ商品6選
「新NISAってすごく良い制度らしいけど、何から始めたらいいか分からない」「投資って聞くと、なんだか難しそう…」そんな風に感じていませんか?
2024年から始まった新NISAは、私たちの資産形成にとってまさに「革命」とも言える制度です。しかし、選択肢が多いために、最初の一歩を踏み出せないでいる方が多いのも事実です。ご安心ください。この記事は、そんなあなたのための「NISAの教科書」です。投資の知識がゼロの方でも、読み終わる頃には自信を持ってご自身にぴったりの商品を選び、資産運用の第一歩を踏み出せるよう、分かりやすく丁寧に解説していきます。
2025年は、新NISA制度が本格的に浸透し、多くの人が資産形成をスタートする年になるでしょう。この歴史的なチャンスを逃さず、あなたの未来を豊かにするための準備を、今日から一緒に始めましょう。
そもそも新NISAとは?2025年に向けた制度のおさらい
まずは基本の確認です。なぜ新NISAがこれほどまでに注目されているのか、その核心となるメリットを見ていきましょう。
なぜ「やらなきゃ損」?新NISAの3大メリットを分かりやすく解説
利益がまるまる手元に残る「非課税」の力
新NISAの最大のメリットは、なんといっても「運用益が非課税」になることです。通常、株式や投資信託で利益が出ると、その利益に対して約20%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。例えば、10万円の利益が出た場合、通常は約2万円が税金として引かれ、手元に残るのは約8万円です。しかし、NISA口座内での取引であれば、この税金が一切かからず、10万円がそのままあなたのものになります。この差は、長期間運用を続けるほど雪だるま式に大きくなり、将来の資産に絶大なインパクトを与えます。
いつでも始められ、ずっと使える「恒久化・無期限化」
2023年までの旧NISAには、「一般NISAは5年間」「つみたてNISAは20年間」といった非課税期間の縛りがありました。そのため、期間の終わりが近づくと「売却するべきか?」「ロールオーバー(移管)手続きをすべきか?」といった悩ましい判断を迫られていました。しかし、新NISAではこの制度が恒久化(いつでも始められる)され、非課税で保有できる期間も無期限になりました。これにより、出口を気にすることなく、腰を据えた長期的な視点で資産形成に取り組めるようになったのです。これは、特に投資初心者にとって、焦らず自分のペースで続けられるという大きな安心材料になります。
柔軟で大きな投資が可能になる「拡大された非課税枠」
新NISAでは、非課税で投資できる金額の上限が大幅に拡大されました。年間では、コツコツ積立に適した「つみたて投資枠」で120万円、株式などにも投資できる「成長投資枠」で240万円、合計で最大360万円まで投資が可能です。そして、生涯にわたって非課税で保有できる上限額として1,800万円という大きな枠が設けられました。
さらに画期的なのが「枠の再利用」が可能になった点です。例えば、100万円で買った商品を売却した場合、その元本100万円分の非課税枠が翌年に復活し、再び投資に使えるようになります。これにより、ライフイベントに合わせて資金が必要になった際にも、柔軟に資産を売却し、後からまた非課税投資を再開できるという、非常に使い勝手の良い制度に進化したのです。
始める前に知っておきたい唯一の注意点
これほど魅力的なNISAですが、一点だけ重要な注意点があります。それは、NISAはあくまで「投資」であり、銀行預金のように元本が保証されているわけではないということです。市場の状況によっては、購入した商品の価値が下落し、元本割れを起こすリスクは常に存在します。
また、NISA口座で発生した損失は、他の課税口座(特定口座や一般口座)で出た利益と相殺する「損益通算」ができません。例えば、NISA口座で10万円の損失が出て、別の課税口座で20万円の利益が出たとしても、利益を10万円(20万円 – 10万円)として税金を計算することはできず、課税口座の20万円の利益にそのまま税金がかかってしまうのです。この点は、NISAが短期的な売買ではなく、長期的な視点でじっくり資産を育てるのに向いている制度である理由の一つと言えるでしょう。
投資のプロが実践する「失敗しない」NISA商品の選び方
NISAのメリットと注意点がわかったところで、いよいよ本題の「商品の選び方」です。数ある商品の中から何を選べばいいのか、迷ってしまいますよね。ここでは、投資のプロが実際に用いる、シンプルかつ効果的な2つの選び方をご紹介します。このフレームワークを使えば、あなたに最適な商品がきっと見つかります。
選び方①:あなたの性格に合わせる「運用スタイル」診断
まずは、あなたが投資とどう付き合っていきたいか、その「スタイル」で選ぶ方法です。ご自身の性格や目標に合わせて考えてみましょう。
コツコツ着実に増やしたい安定派のあなたへ:「インデックス投資」
「インデックス投資」とは、日経平均株価や米国のS&P500といった市場全体の動きを示す指数(インデックス)に連動する成果を目指す運用スタイルです。特定の銘柄を選ぶのではなく、「市場全体をまるごと買う」ようなイメージです。プロ野球で例えるなら、一人のスター選手に賭けるのではなく、リーグ全体の平均打率を目指すような、手堅い戦略と言えます。
メリットは、運用のプロが銘柄を頻繁に入れ替える必要がないため、運用にかかるコスト(信託報酬)が非常に安い点です。また、仕組みがシンプルで分かりやすく、何に投資しているかが明確なため、投資初心者の方には特におすすめのスタイルです。
デメリットは、良くも悪くも市場平均以上のリターンは期待できないことです。市場が上がれば利益が出ますが、市場全体を大きく上回るような爆発的な成果は得られません。
市場平均以上のリターンを狙いたい積極派のあなたへ:「アクティブ投資」
「アクティブ投資」とは、その名の通り、市場平均(インデックス)を上回るリターンを目指して、より積極的に運用するスタイルです。運用のプロであるファンドマネージャーが、独自の調査や分析に基づいて「これから伸びる!」と判断した銘柄を厳選して投資します。こちらは、リーグの平均打率ではなく、ホームラン王を狙うスター選手に託す戦略です。
メリットは、ファンドマネージャーの戦略が成功すれば、市場平均を大きく上回るリターンが期待できる点です。自分の代わりに専門家が銘柄を選んでくれるので、その知見に投資することができます。
デメリットは、専門家が運用する分、コスト(信託報酬)が高くなる傾向にあることです。また、プロが運用するからといって、必ず市場平均を上回れる保証はなく、結果的にインデックスファンドに劣る成績になる可能性もあります。
選び方②:未来をどこに託す?「投資エリア」で決める
次に、あなたの資産を「世界のどの地域」に託すかで選ぶ方法です。これは、あなたがどの地域の未来の成長を信じるか、という視点になります。
世界経済全体に賭ける王道戦略:「全世界株式」
これは、特定の国や地域に偏らず、日本を含む先進国から成長著しい新興国まで、世界中の株式にまとめて投資する戦略です。まさに「地球まるごと」に投資する考え方で、究極の分散投資と言えます。「どの国が一番成長するかなんて分からない。だから全部に投資しておこう」という、非常に合理的なアプローチです。
メリットは、リスクが最大限に分散されることです。もしアメリカの景気が後退しても、アジアの国が成長すれば、その影響を和らげることができます。「すべての卵を一つのかごに盛るな」という投資の格言を最も忠実に実践する方法です。
デメリットは、世界全体の平均的な成長を目指すため、特定の地域が爆発的に成長した際に、その恩恵を最大限に受けることはできない点です。
成長の中心地を狙う集中戦略:「米国株式」
これは、世界経済の中心であり、これまで力強い成長を続けてきたアメリカの企業に集中して投資する戦略です。特に、S&P500のような指数は、Apple、Microsoft、Amazonといった、私たちの生活に欠かせない世界的な巨大企業約500社で構成されています。世界のイノベーションを牽引する企業群に、自分の資産を託すという考え方です。
メリットは、過去の実績が示す通り、力強いリターンが期待できる点です。世界経済の成長エンジンに集中投資することで、その恩恵をダイレクトに受けることができます。
デメリットは、全世界株式に比べて分散が効いていない点です。もしアメリカ経済が長期的な停滞に陥った場合、その影響を直接的に受けることになります。
これを買えば間違いない!2025年NISA向け鉄板おすすめ商品6選
さて、2つの選び方が分かったところで、いよいよ具体的な商品をご紹介します。先ほどの「運用スタイル」に応じて、「インデックス投資」と「アクティブ投資」それぞれで、プロが厳選した鉄板のおすすめ商品を3つずつ見ていきましょう。
「インデックス投資」で始めるあなたのための厳選3本
まずは、低コストで手堅く始めたい「インデックス投資」派のあなたにおすすめの3本です。これらは非常に人気が高く、多くの投資家から支持されています。
1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「投資の答えが分からない、だから全世界にまるごと投資したい」というあなたに最適な一本です。通称「オルカン」として絶大な人気を誇ります。これ一つで、日本を含む先進国から新興国まで、世界中の株式に分散投資が完了します。まさに「これ一本で世界経済の成長に乗る」を体現した商品です。
- 特徴:究極の分散投資。これ一つで国際分散投資が完結する手軽さが魅力。
- 信託報酬:年率0.05775%(税込)と、業界でも最安水準の驚異的な低コスト。
- 純資産総額:7兆円を超える圧倒的な規模を誇り、多くの投資家から信頼されている証です。
- おすすめポイント:何を買えばいいか迷ったら、まずこれを選んでおけば間違いないと言われるほどの王道ファンド。「ほったらかし投資」の最適解の一つです。
2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

「世界経済を牽引するアメリカのトップ企業に、低コストで投資したい」というあなたにおすすめです。米国の主要企業約500社で構成される株価指数「S&P500」に連動します。GAFAMをはじめとする、世界を代表する企業群の株主になれる商品です。
- 特徴:世界最強の経済大国アメリカの成長に集中投資。力強いリターンが期待できる。
- 信託報酬:年率0.0814%(税込)以内と、こちらも極めて低いコストを実現しています。
- 純資産総額:8兆円を超え、日本で最も売れている投資信託の一つ。その人気と実績は折り紙付きです。
- おすすめポイント:「やはり成長の中心はアメリカだ」と考える方にとって、シンプルかつパワフルな選択肢。全世界株式と人気を二分する鉄板商品です。
3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

「とにかくコストを最優先!業界最安水準でS&P500に投資したい」というあなたにぴったりの商品です。こちらもS&P500に連動するインデックスファンドですが、世界最大級の運用会社であるバンガード社のETF(上場投資信託)に投資することで、徹底的な低コストを追求しているのが特徴です。
- 特徴:バンガード社の低コストETFを活用し、業界最安水準のコストを目指す。
- 信託報酬:実質的な負担は年率0.0938%(税込)程度と、非常に競争力の高い水準です。
- 純資産総額:2.2兆円を超え、後発ながら急速に資金を集めており、投資家のコスト意識の高まりを象徴しています。
- おすすめポイント:中身はS&P500なので、eMAXIS Slimと同様のリターンが期待できます。わずかでもコストを抑えたいという、コスト意識の高い投資家から絶大な支持を得ています。
ファンド名 | 投資対象 | 信託報酬(税込・年率) | 純資産総額 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 全世界の株式 | 0.05775% | 約7.0兆円 | 究極の分散投資で、ほったらかしにしたい人 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国の株式(S&P500) | 0.0814%以内 | 約8.0兆円 | 世界経済の中心である米国の成長に期待する人 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 米国の株式(S&P500) | 約0.0938% | 約2.2兆円 | S&P500に、とにかく最低水準のコストで投資したい人 |
※純資産総額は記事執筆時点の調査データに基づきます。
「アクティブ投資」でリターンを狙うあなたのための厳選3本
次に、市場平均を上回るリターンを積極的に狙いたい「アクティブ投資」派のあなたにおすすめの3本です。インデックス投資にプラスアルファのスパイスを加えたい方にも最適です。
4. ひふみプラス

「日本の成長企業を応援しながら、資産を増やしたい」というあなたに。主に日本の成長企業に投資する、国内アクティブファンドの代表格です。大企業だけでなく、まだ世に知られていない中小型株も発掘し、柔軟な運用を行うのが特徴です。「顔が見える運用」を掲げ、セミナーなども積極的に開催しています。
- 投資戦略:国内外の株式に投資するが、主に日本の成長企業が中心。守りながら増やすことを目指す。
- 信託報酬:年率1.078%(税込)。アクティブファンドとしては標準的ですが、インデックスファンドよりは高コストです。
- 純資産総額:約6,100億円と、国内アクティブファンドとして高い人気を誇ります。
- おすすめポイント:日本経済の未来を信じ、プロの目利きで選ばれた企業群に投資したい方に。全世界や米国株だけでなく、ポートフォリオに日本の要素を加えたい場合にも適しています。
5. アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース

「運用のプロに任せて、ダイナミックな成長を遂げる米国企業に集中投資したい」というあなたへ。S&P500を上回る成果を目指し、持続的な成長が期待できる米国の優良企業を厳選して投資するアクティブファンドです。マイクロソフトやAmazon、NVIDIAといった、まさに今をときめく成長企業がポートフォリオの中心を占めています。
- 投資戦略:米国の大型成長株に集中投資。企業のファンダメンタルズ分析に基づく銘柄選択が強み。
- 信託報酬:年率1.727%(税込)。その道のプロに託すためのプレミアムな手数料と言えます。
- 純資産総額:1.7兆円を超え、その高い運用能力が多くの投資家から評価されています。
- おすすめポイント:インデックス投資では物足りず、プロの選球眼に賭けてみたい方に。その実績から「最強アクティブファンド」の一つとして名前が挙がることも多い、本格派のファンドです。
6. iFreeNEXT FANG+インデックス

「次世代を創るテクノロジーの巨人たちに、集中的に投資したい」というハイリスク・ハイリターン志向のあなたに。この商品は「インデックス」と名が付いていますが、その実態は非常にアグレッシブなテーマ型ファンドです。次世代テクノロジーを牽引する米国の代表的な10銘柄で構成される「FANG+指数」に連動します。NVIDIA、Meta、Apple、Netflixなど、まさに世界のトップIT企業に集中投資する商品です。
- 投資戦略:米国の巨大テクノロジー企業約10社に極端に集中投資する。
- 信託報酬:年率0.7755%(税込)。インデックスとアクティブの中間的なコスト設定です。
- 純資産総額:約7,200億円と、その尖ったコンセプトが成長志向の投資家から強い支持を集めています。
- おすすめポイント:値動きは非常に大きくなる可能性があり、万人向けではありません。しかし、「ビッグテックの未来を信じる」という強い信念を持つ方にとっては、非常に魅力的なリターンをもたらす可能性を秘めた、夢のある一本です。
ファンド名 | 投資戦略 | 信託報酬(税込・年率) | 純資産総額 | リスク・リターン特性 |
---|---|---|---|---|
ひふみプラス | 主に日本の成長企業に投資 | 1.078% | 約6,100億円 | 日本の株式市場に連動しつつ、プラスαのリターンを狙う |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース | 米国の大型成長株に厳選投資 | 1.727% | 約1.7兆円 | S&P500を上回ることを目指すハイリターン志向 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 米国の巨大IT企業約10社に集中投資 | 0.7755% | 約7,200億円 | 非常にハイリスク・ハイリターン。値動きが大きい |
※純資産総額は記事執筆時点の調査データに基づきます。
未来のあなたのために、今日から始める一歩
ここまで、新NISAの基本から具体的な商品の選び方、そしておすすめの商品までを解説してきました。いかがでしたでしょうか。
大切なのは、NISAの投資に唯一の「正解」はないということです。あなたの年齢、性格、目標によって最適な答えは変わります。今日ご紹介した2つの選び方(運用スタイルと投資エリア)を参考に、ご自身が「これなら納得して続けられそうだ」と思える商品を見つけることが、成功への一番の近道です。
そして、最も重要なことは「まず始めてみること」です。投資は、月々1,000円や5,000円といった少額からでも始めることができます。完璧なスタートを目指すあまり行動できないでいるよりも、まずは少額でも一歩を踏み出し、資産形成の習慣を身につけることが何よりも価値があります。
この記事を読んで「これならできそう」と感じたなら、今が行動のときです。まずは証券会社の口座を開設し、今日紹介したファンドの中から一つ選んで、少額からでも積立設定をしてみましょう。その小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの未来を大きく変えるはずです。
参考
