はじめに
Webサイトのアクセス解析に欠かせないGA4(Google Analytics 4)。GA4でWebサイトの課題を見つける上で重要な指標の一つが「離脱率」です。
本記事では、GA4の離脱率について、直帰率との違いや確認方法、離脱率が高い場合の原因と具体的な改善策などを解説します。
離脱率とは?
離脱率とは、Webサイトを訪問したユーザーのうち、特定のページを最後に閲覧してサイトから離脱したユーザーの割合です。
例えば、Webサイト全体の離脱率が50%の場合、100人の訪問者のうち50人が特定のページを最後に閲覧してサイトから離脱したことを意味します。
直帰率との違い
離脱率と似た指標に「直帰率」があります。
直帰率とは、Webサイトを訪問したユーザーのうち、1ページだけを閲覧してサイトから離脱したユーザーの割合です。
離脱率と直帰率の違いは、サイト内で複数のページを閲覧したユーザーも離脱率に含まれる点です。
GA4での離脱率の確認方法
GA4では、デフォルトのレポートで離脱率を確認することができません。
離脱率を確認するには、「探索」レポートを使用する必要があります。
具体的な手順は以下の通りです。
- GA4にログインし、「探索」をクリック
- 「自由形式」のレポートを選択
- 「ディメンション」に「ページタイトルとスクリーン名」を追加
- 「指標」に「離脱数」と「表示回数」を追加
- 「値」に「離脱数」と「表示回数」をドラッグ&ドロップ
上記の手順で、ページごとの離脱数と表示回数を確認することができます。 離脱率 = 離脱数 / 表示回数で算出できます。
離脱率が高い原因と改善策
離脱率が高い場合、Webサイトに何らかの課題があると考えられます。
以下に、離脱率が高い原因と具体的な改善策をまとめました。
原因 | 改善策 |
---|---|
ページの内容がユーザーのニーズと合致していない | ユーザーの検索意図やニーズを把握し、コンテンツを改善する |
ページのデザインが分かりづらい | ユーザーが見やすいように、デザインを改善する。特にスマホでの見え方は重要 |
ページの表示速度が遅い | ページの表示速度を改善する。PageSpeed Insightsなどのツールで改善点を洗い出す |
サイトの構造が複雑で目的のページにたどり着きにくい | サイトのナビゲーションを分かりやすくする。パンくずリストを設置する |
外部リンクへの誘導が多い | 外部リンクへの誘導を減らし、サイト内コンテンツを充実させる |
広告やポップアップが多い | 広告やポップアップの表示頻度を減らす |
まとめ
GA4の離脱率は、Webサイトの課題を発見し、改善するための重要な指標です。
離脱率が高い場合は、本記事で紹介した原因と改善策を参考に、Webサイトの改善に取り組みましょう。
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