LINE広告のカルーセル広告とは?
カルーセル広告は、1つの広告枠に複数の画像や動画をスライド形式で表示できる広告フォーマットです。ユーザーが左右にスワイプすることで、異なる画像やテキストを閲覧できる仕組みとなっています。
LINE広告では、このカルーセルフォーマットを活用することで、最大10枚の画像や動画を1つの広告内に掲載可能です。それぞれの画像には異なるリンク先URLやタイトル、ディスクリプション(説明文)を設定することができ、多様な訴求が可能です。例えば、ECサイトでは複数の商品ページへの誘導、不動産業界では物件ごとの詳細情報提供など、幅広い業種で活用されています。
カルーセル広告のメリット
複数商品の訴求が可能
1つの広告内で複数の商品やサービスを紹介できます。例えば、各スライドに異なる商品画像とリンク先を設定すれば、多品種展開するECサイトに最適です。
ストーリー仕立てでブランディング
スライド形式を活かし、ストーリー仕立てで商品やサービスの魅力を伝えることができます。例えば、新商品の開発背景や利用シーンを順序立てて紹介することで、ユーザーへの共感度を高めることが可能です。
高いエンゲージメント
ユーザー自身がスワイプ操作を行うため、視覚的な訴求力だけでなくエンゲージメント率も向上します。各スライドに異なるCTA(Call to Action)ボタンを設置することで、多様な行動喚起が期待できます。
カルーセル広告のデメリットと注意点
クリック率が低くなる場合がある
カルーセル形式は情報量が多いため、一部ユーザーにとっては煩雑に感じられる場合があります。また、多くの場合最初のスライドしか見られないため、最も重要な情報は最初のカードに配置する必要があります。
入稿規定への対応
LINE広告ではカルーセルフォーマット専用の入稿規定があります。例えば、画像は正方形(1080×1080ピクセル)のみ対応しており、横長画像(1200×628ピクセル)は使用できません。また、ディスクリプション(説明文)は40文字以内と制限があるため、簡潔かつ効果的な表現が求められます。
順番変更不可
一度登録した画像や動画の順番は変更できません。そのため、最初から訴求力の高い順序で設定する必要があります。
カルーセル広告の設定方法
- LINE広告マネージャーにログイン
- 広告グループを選択し、「新しい広告作成」をクリックします。
- フォーマット選択
- 「カルーセル」を選択し、使用するフォーマットを確定します。
- カード作成
- 各カードごとに以下の情報を入力します:
- 画像(1080×1080ピクセル)
- タイトル(20文字以内)
- ディスクリプション(40文字以内)
- ボタン(「詳細はこちら」など選択肢から選ぶ)
- リンク先URL
- 各カードごとに以下の情報を入力します:
- プレビュー確認
- 設定内容を確認し、「プレビュー」で表示イメージをチェックします。
- 入稿と配信開始
- 入稿内容に問題がなければ保存し、配信開始設定を行います。
活用事例
ECサイト運営企業A社
A社では季節限定商品のプロモーションとしてカルーセル広告を活用しました。各スライドには人気商品の画像とリンク先URLを設定し、新規顧客獲得キャンペーンとして展開。その結果:
- CTR(クリック率)が25%向上。
- 売上が20%増加。
複数の商品ページへの直接誘導が成功要因となりました。
不動産業界B社
B社では新築マンション販売キャンペーンでカルーセル広告を採用。外観写真や間取り図、周辺環境の画像などをスライド形式で掲載し、それぞれ詳細ページへ誘導しました。その結果:
- 問い合わせ件数が30%増加。
- 広告費用対効果(ROAS)が15%改善。
視覚的な情報提供による信頼性向上が成果につながりました。
効果的な運用ポイント
最初のカードに注力
多くの場合ユーザーは最初のカードしか見ないため、一番訴求したい情報や魅力的なビジュアルを最初に配置しましょう。
一貫性あるデザイン
各スライド間で一貫性のあるデザインやトーン&マナーを維持することで、ブランドイメージ向上につながります。また、統一感があるとユーザーも内容を理解しやすくなります。
Google Analyticsとの連携
各カードごとのクリック数やコンバージョン率はLINE広告管理画面では確認できないため、Google Analyticsなど外部ツールと連携し、リンク先URLにパラメータ(UTMコードなど)を付与して効果測定しましょう。
今後期待される機能と展望
LINE広告はアップデート頻度が高く、新機能も次々と追加されています。今後は以下のような機能拡張が期待されます:
- AIによる最適化機能: ユーザーごとの興味関心に基づいて表示順序や内容を自動調整。
- 動画対応拡大: 動画素材によるカルーセルカード作成機能。
- 配信面拡充: タイムライン以外にも新たな配信面への対応。
これら進化によってさらに多様なマーケティング施策が可能になるでしょう。
まとめ
LINE広告のカルーセルフォーマットは、多品種展開やストーリー仕立てによるブランディングなど、多様な訴求方法が可能な強力なツールです。本記事ではその基本機能から設定手順、具体的な活用事例まで詳しく解説しました。この機会にぜひ導入し、自社マーケティング戦略強化につなげてください!
「IMデジタルマーケティングニュース」編集者として、最新のトレンドやテクニックを分かりやすく解説しています。業界の変化に対応し、読者の成功をサポートする記事をお届けしています。