登壇者紹介
本セミナーには、TikTokマーケティングの第一人者である2名の方にご登壇いただきました。
- 株式会社インティメート・マージャー 代表取締役 簗島亮次氏
- 株式会社ネオマーケティング 代表取締役 吉原慶氏
簗島氏は次のようにコメントしています。「TikTokマーケティングの現状と未来について、吉原さんと一緒に深掘りできればと思います。皆さんの疑問にもお答えしていきますので、ぜひ最後までご清聴ください。」
2024年のTikTokマーケティングの現状
TikTokが日本に上陸してから5年が経過し、ユーザーの目が肥えてきた現在、企業がTikTokマーケティングで成果を出すためには、より高度な企画力とクリエイティブ力が求められるようになってきています。
吉原氏によると、「TikTokでは、通常の広告では効果が出にくくなってきており、いかに自然な形で商品訴求を行うかが重要になってきています。例えば、最初の5〜6秒は通常の投稿のような内容で、その後に商品訴求を行うといった工夫が必要です。」
TikTokで差別化を生み出す企画力
では、TikTokで差別化を生み出すための企画力とは何でしょうか。吉原氏は次のように述べています。
「海外の事例を参考にして、日本風にアレンジするのが手っ取り早い方法の1つです。また、商品名や会社名を一切出さずに、どうやって商品をPRするかを考えるのも効果的です。例えば、ショートドラマの中で自然に商品を登場させるなどの手法があります。」
新しい企画を生み出すためには、TikTokの投稿動画を日々分析し、トレンドを把握することが重要だと言えるでしょう。
データ活用によるTikTokマーケティングの未来
今後のTikTokマーケティングでは、データ活用がますます重要になってくると予想されます。
簗島氏は、「TikTokのクリエイティブ要素を言語化し、データベース化することで、効果の高い動画の法則性を見出せるようになるのではないか」と述べています。
例えば、動画内の色合いや登場人物の数、音楽のBPM、セリフの内容などをデータ化し、分析することで、ターゲットに刺さるクリエイティブの法則性を導き出せる可能性があります。
また、TikTokと他のプラットフォームを組み合わせたマーケティング施策も有効だと考えられます。簗島氏は、「TikTokで広告を打つ前に、他のプラットフォームで予備知識を付けておくことで、TikTok広告の効果が高まることがある」と指摘しています。
まとめ
TikTokマーケティングの最前線で活躍する2人の専門家から、質の高いコンテンツ制作とデータ活用について学ぶことができました。
2024年のTikTokマーケティングでは、ユーザーの目が肥えてきたことで、より高度な企画力とクリエイティブ力が求められるようになってきています。海外の事例を参考にしつつ、自然な商品訴求を心がけることが重要だと言えます。
また、TikTokの投稿動画をデータ化し、効果の高いクリエイティブの法則性を見出していくことで、TikTokマーケティングに新たな地平が開けるかもしれません。
今後も、TikTokは多くの可能性を秘めたマーケティングプラットフォームであり続けるでしょう。企業がTikTokを活用し、差別化を図っていくためには、最新の情報を常にキャッチアップしながら、トライ&エラーを繰り返していくことが求められます。
