Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型):SKAdNetworkの計測方法

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何故SKAdNetworkが重要なのか?

SKAdNetworkとは、Appleが提供するインストール後のユーザー行動を計測するためのフレームワークです。iOS14以降、Appleはユーザーのプライバシー保護を強化し、IDFA(ID For Advertisers)という個々のユーザーを特定するための情報が、ユーザーが許可しない限り取得できなくなりました。これにより、従来のユーザー追跡に基づく広告配信や効果計測が難しくなった為、SKAdNetworkがその代替となる重要な仕組みとして注目されています。

SKAdNetworkをどのように計測するのか?

SKAdNetworkの中心的な計測は、「コンバージョンバリュー(Conversion Value)」という概念によります。これは、アプリのインストール後のユーザーの行動を0から63までの64段階のスコアで表現し、どの程度有用なユーザーかを統一的に評価するものです。広告メディアやクリエイティブごとに、このConversion Valueの平均がどうなるかを計測し、それに基づく広告運用を行うことを前提としています。 Yahoo!広告では、SKAdNetwork対応のディスプレイ広告(運用型)を提供しています。この場合の計測方法は、広告配信を行ったYahoo!のサーバから、アプリがインストールされた際に発行される「インストール通知」によって得られます。この通知には、アプリのバンドルIDと計測対象のCampaign ID、Conversion Valueが一緒に送られるため、これを元に広告の効果を計測することができます。

Yahoo!広告の運用型ディスプレイ広告でのSKAdNetworkの活用

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)では、このような計測結果を踏まえて、広告配信の最適化を図ることが可能です。具体的には、どの広告メディアやクリエイティブが高いConversion Valueを持つユーザーを引き寄せるかに基づき、広告配信の優先順位を調整します。また、広告配信の結果とConversion Valueのデータを基に、広告運用のPDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)を回すことで、継続的に広告効果を高めることが可能となります。 さらに、Yahoo!広告には、Yahoo! JAPANの各種サービスとの連携を活かした広告ソリューションも多数用意されています。例えば、Yahoo!ショッピングとの連携では、商品情報とユーザーの購買行動データを活かしたリターゲティング広告の配信や、商品の注文情報に基づく効果計測も可能です。これらはSKAdNetworkと合わせて活用することで、より高度な広告運用を実現可能です。

今後のSKAdNetworkとディスプレイ広告(運用型)の可能性

現在でも、SKAdNetworkの活用によりディスプレイ広告(運用型)の効果を高めることが可能となっていますが、その可能性はもう少し広がると考えられます。AppleがSKAdNetworkの仕様をアップデートし、より詳細なユーザー情報を匿名で取得可能とすることで、より効果的な広告配信が可能となることでしょう。 また、広告塔の技術進歩により、Conversion Valueの計測自体もより高度になると予想されます。例えばマシンラーニングを用いて各ユーザーのConversion Valueを予測し、それに基づいた広告配信を行うなど、個々のユーザーに応じた最適な広告配信が可能となる可能性があります。 以上のような進展を見据えると、SKAdNetworkを活用したディスプレイ広告(運用型)は、引き続きデジタルマーケティングの重要な戦略となり続けるでしょう。そのためWEBマーケターや広告代理店の営業担当者は、この計測方法をしっかりと理解し、今後のマーケティング戦略に活用していくことが求められます。

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