「データ活用の未来:BIツールと生成AI」と活用人材

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BIツールと生成AIで加速するデータ活用の未来とは?3社が語る活用事例と人材確保のコツ

データ活用の重要性が叫ばれる中、その推進に欠かせないのがBIツールと生成AIです。しかし、ツールを導入しても使いこなせない、活用できる人材が不足しているなどの課題を抱える企業は少なくありません。

そこで今回は、株式会社インティメート・マージャー、ウイングアーク1st株式会社、コクー株式会社の3社にご登壇いただき、各社のデータ活用事例や人材確保のコツについて語っていただきました。

登壇企業のご紹介

まずは登壇企業3社についてご紹介します。

株式会社インティメート・マージャー

インティメート・マージャーは、月間10億ブラウザー以上のデータを保持するDMP事業者です。ウェブ閲覧履歴、アンケート情報、インテントデータ、法人関連情報など、オンラインとオフラインを横断する様々なデータを取り扱っています。

インティメート・マージャー社:弊社の強みは、汎用的な用途のデータを、用途を限定的に抽出・加工してクライアントに提供できることです。生成AIを活用することで、データ作成者と利用者間のコミュニケーションを円滑化し、より使いやすいデータを提供していきます。

ウイングアーク1st株式会社

ウイングアーク1stは、データ収集ツール「Dr.Sum EA」、データ分析ツール「MotionBoard」などを提供するBIベンダーです。製造業や建設業など、様々な業界のDX推進を支援しています。

ウイングアーク1st社:弊社では、BIツールにAIを組み合わせることで、データから新たな気づきを得られるよう取り組んでいます。例えば、ダッシュボードの画像解析から、前回との変化点などをAIが提示することで、ユーザーの意思決定をサポートします。

コクー株式会社

コクーは、「人材×デジタル」領域に特化した事業を展開する会社です。「BI女子」という、BIツールの導入・運用を支援するサービスを提供しています。

コクー社:企業のデータ活用を阻む壁の1つが「人材不足」です。弊社の「BI女子」は、そうした企業のBIツール導入・運用を、教育から伴走支援まで一気通貫でサポートします。

BIツールと生成AIの活用事例

続いて、各社のBIツールと生成AIの活用事例をご紹介します。

インティメート・マージャーの事例

インティメート・マージャーでは、自社の保有する膨大なデータと生成AIを掛け合わせることで、より付加価値の高い分析を実現しています。

例えば、ある企業のウェブサイト来訪者の分析をする際、自社データを用いることで、サイトに来ている人の属性や興味関心などを詳細に把握。さらに生成AIを活用し、ペルソナごとに最適な情報の出し方を変えることで、より伝わりやすいレポートを作成しているとのことです。

ウイングアーク1stの事例

ウイングアーク1stでは、同社のBIツール「MotionBoard」にAIを組み合わせ、データ活用をさらに促進する取り組みを行なっています。

具体的には、MotionBoardで作成したダッシュボードの画像をAIで解析。前回との変化点などを自動で検出し、ユーザーに通知する機能を開発中だそうです。これにより、人の目では見落としがちな変化を逃さず、素早く意思決定につなげられるようになるとのことでした。

コクーの事例

コクーの「BI女子」は、BIツールの導入支援だけでなく、運用定着化までをサポートするサービスです。

あるゼネコン企業では、DX推進のためにBIツールを導入したものの、現場への浸透が課題になっていました。そこでBI女子が伴走支援。社内へのBIツールの利用方法の教育や、データ活用方法のコンサルティングを行なった結果、現場でもデータ活用が進み、業務効率化やコスト削減などの成果が出たそうです。

データ活用人材の確保のコツ

最後に、企業がデータ活用を推進する上で欠かせない「人材確保」のコツについて、各社の見解をまとめました。

トップのコミットメントが重要

データ活用人材の育成・確保には、トップのコミットメントが不可欠だと各社の方は口を揃えます。ウイングアーク1stの矢島氏は、自社の事例を挙げ、「トップダウンでAIを使える環境を全社に整備したことが、社内のAI活用を大きく促進した」と話します。

「使える」人材を育成する

また、単にデータサイエンティストなどの肩書きを持つ人材を確保するだけでは不十分だと、コクーの藤永氏は指摘します。大切なのは、ビジネス課題とデータ活用を紐付け、現場で実践できる「使える」人材を育成・確保すること。そのためには、「BI女子」のような伴走型の支援が有効だと述べていました。

社内の協力体制を築く

データ活用の推進には、データサイエンス部門だけでなく、現場の協力が不可欠です。インティメート・マージャーの柳島氏は、「データを作る側と使う側の間に立ち、翻訳するような役割が重要」と話します。分析の要件定義から、現場への落とし込みまで、組織を横断して進められる協力体制の構築が肝要だと言えるでしょう。

まとめ

データ活用の鍵を握るBIツールと生成AI。しかし、それらを実際のビジネスで活かすには、単なるツール導入だけでは不十分です。3社の事例からは、「トップのコミットメント」「使える人材の育成」「社内の協力体制」の重要性が浮き彫りになりました。

本記事が、データ活用を推進する上での一助となれば幸いです。

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