ディスプレイ&ビデオ360でブランド効果を測る方法

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こんにちは。株式会社インティメート・マージャーのデジタルマーケティング担当です。今回は、ディスプレイ&ビデオ360を活用してブランド効果を測定する方法について詳しく解説していきます。

近年、デジタル広告市場は急速に拡大しており、その中でもディスプレイ広告とビデオ広告は大きな割合を占めています。しかし、これらの広告がブランド認知度や好感度にどのような影響を与えているのかを正確に測定することは容易ではありません。そこで、Google が提供するディスプレイ&ビデオ360の機能を活用することで、ブランド効果の測定が可能になります。

ブランドリフト調査とは

ブランドリフト調査は、広告キャンペーンがブランド指標にどのような影響を与えたかを測定するための手法です。具体的には、広告を見た人と見ていない人に対してアンケート調査を行い、その結果を比較することで広告の効果を測定します。

ディスプレイ&ビデオ360では、このブランドリフト調査を簡単に設定・実施することができます。調査対象となるユーザーは、広告を見たグループと見ていないグループにランダムに分けられ、それぞれに異なるアンケートが表示されます。調査結果は自動的に集計・分析され、ダッシュボード上で確認することができます。

測定できるブランド指標

ディスプレイ&ビデオ360のブランドリフト調査では、以下のようなブランド指標を測定することができます。

  • ブランド認知度(Ad Recall):広告を見た後、ブランドを思い出せるかどうか
  • ブランド認知度(Awareness):ブランドの存在を知っているかどうか
  • ブランド好感度(Favorability):ブランドに対して好意的な印象を持っているかどうか
  • 購入意向(Purchase Intent):ブランドの商品・サービスを購入したいと思うかどうか
  • ブランド検索(Brand Interest):ブランドに関連するキーワードで検索したかどうか

これらの指標を測定することで、広告キャンペーンがブランドにどのような影響を与えたのかを多角的に評価することができます。

ブランドリフト調査の設定方法

ディスプレイ&ビデオ360でブランドリフト調査を設定するには、以下の手順を踏みます。

  1. ディスプレイ&ビデオ360にログインし、測定したいキャンペーンを選択する。
  2. キャンペーン設定画面で「ブランドリフト調査」タブを選択する。
  3. 「新しいブランドリフト調査を作成」ボタンをクリックする。
  4. 調査の設定(調査名、調査期間、調査対象の指標など)を入力する。
  5. アンケートの質問文と回答選択肢を入力する。
  6. 調査の予算と目標サンプル数を設定する。
  7. 設定内容を確認し、「調査を開始」ボタンをクリックする。

調査の設定が完了すると、指定した期間中に自動的にアンケートが配信されます。調査結果は、キャンペーンの進捗状況に応じてリアルタイムで確認することができます。

ブランドリフト調査の分析方法

ブランドリフト調査の結果は、ディスプレイ&ビデオ360のレポート機能を使って分析することができます。レポート画面では、各指標の値とその変化率、統計的な有意性などが表示されます。

例えば、広告を見たグループのブランド認知度が70%、見ていないグループが50%だった場合、広告による認知度の上昇率は20ポイントになります。また、この差が統計的に有意であるかどうかも自動的に判定されます。

複数の広告クリエイティブを比較する場合は、クリエイティブごとのブランドリフト値を見ることで、どの広告が最も効果的だったかを判断することができます。さらに、ユーザー属性(年齢、性別、興味関心など)ごとにブランドリフト値を分析することで、ターゲットオーディエンスを絞り込むことも可能です。

ブランドリフト調査の活用事例

ここでは、ある企業がディスプレイ&ビデオ360のブランドリフト調査を活用した事例を紹介します。

この企業は、新商品の発売に合わせてディスプレイ広告とビデオ広告を展開しました。キャンペーンの目的は、新商品に対する認知度と購入意向を高めることでした。そこで、ブランドリフト調査を実施し、広告の効果を測定しました。

調査の結果、広告を見たグループの新商品認知度は80%、購入意向は60%でした。一方、広告を見ていないグループの認知度は30%、購入意向は20%にとどまりました。つまり、広告によって認知度は50ポイント、購入意向は40ポイント上昇したことになります。

この結果を受けて、企業は広告クリエイティブを一部変更し、より効果の高いものに入れ替えました。また、購入意向の高いユーザー層に対してリターゲティング広告を配信することで、コンバージョン率の向上を図りました。

ブランドリフト調査を継続的に実施することで、この企業は広告施策の PDCAサイクルを回し、ブランド価値の向上につなげることができました。

まとめ

ディスプレイ&ビデオ360のブランドリフト調査は、デジタル広告のブランド効果を測定するための強力なツールです。広告を見たユーザーと見ていないユーザーを比較することで、認知度や好感度、購入意向などの指標を定量的に評価することができます。

ブランドリフト調査の設定は簡単で、結果の分析も自動化されているため、誰でも気軽に利用することができます。調査結果を広告施策にフィードバックすることで、PDCAサイクルを回し、ブランド価値の向上につなげることが可能です。

デジタル広告の効果測定にお悩みの方は、ぜひディスプレイ&ビデオ360のブランドリフト調査を試してみてください。広告施策の改善に役立つことでしょう。

株式会社インティメート・マージャーでは、デジタルマーケティングに関するコンサルティングサービスを提供しています。ディスプレイ広告やビデオ広告の運用、効果測定などでお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。