【2025年版】もう迷わない!プリペイドSIMの賢い選び方と目的別おすすめ6選|専門家が徹底比較
契約不要ですぐ使える!プリペイドSIMの魅力と知っておくべき注意点
「一時帰国や旅行、急な出張で『今すぐネットを使いたい!』でも、2年契約はしたくない…」。そんな悩みをスマートに解決するのが、プリペイドSIMです。
プリペイドSIMとは、その名の通り、あらかじめ決められたデータ容量と利用期間の料金を先払い(プリペイド)して利用する、買い切り型のSIMカードのことです。月額制プランとの最大の違いは、面倒な契約手続きや審査が一切不要である点。コンビニや空港、家電量販店、オンラインストアなどで購入し、簡単な設定を済ませれば、その日のうちからすぐにインターネットを使い始めることができます。
この手軽さから、以下のような様々なシーンで活用されています。
- 一時帰国や海外からの旅行:短期滞在に最適な通信手段を確保したい方
- 急な出張やテレワーク:移動中や滞在先で臨時のWi-Fi環境を構築したい方
- 入院中の通信手段:病室にWi-Fiがない場合の動画視聴や連絡用に
- お子様用のお試しスマホ:使いすぎによる高額請求の心配なく、安心して持たせたい保護者の方
- サブ回線として:メイン回線の通信障害に備えたい、または用途を分けたい方
料金が前払いのため、想定外の請求が来る心配がなく、予算管理が非常にしやすいのも大きな魅力です。クレジットカードを持っていない方でも現金で購入できる場合が多く、解約手続きも不要なので、まさに「必要な時に、必要な分だけ」を無駄なく利用できる、現代のライフスタイルに合った通信サービスと言えるでしょう。
信頼できるアドバイスのために。プリペイドSIMのデメリット
しかし、どんなに便利なサービスにも注意点は存在します。最高の選択をしていただくために、プリペイドSIMのデメリットも正直にお伝えします。
- 月額プランより割高になりやすい:手軽さと引き換えに、1GBあたりのデータ単価は月額制の格安SIMと比較して割高になる傾向があります。特に長期間、大容量のデータ通信を続ける場合は、結果的にコストがかさむ可能性があります。
- 機能に制限がある:多くのプリペイドSIMはデータ通信専用です。090や080で始まる電話番号での音声通話やSMS(ショートメッセージサービス)が利用できない商品がほとんどです。また、現在お使いの電話番号をそのまま引き継ぐMNP(モバイルナンバーポータビリティ)にも対応していません。
- データ容量と期間に上限がある:購入したデータ容量を使い切るか、利用期間が過ぎると通信ができなくなります。一部チャージ(追加購入)できるタイプもありますが、基本的には使い切りとなるため、利用状況をある程度予測しておく必要があります。
これらの点を理解すると、プリペイドSIMの本質が見えてきます。それは、「長期的なコスト効率」よりも「短期的な利便性と契約の自由」を重視する方向けのサービスであるということです。月々の支払いや契約期間の縛りから解放されるという価値に対して、少し割高な料金を支払う。このトレードオフを理解することが、賢いプリペイドSIM選びの第一歩です。
あなたに最適な一枚が見つかる!プリペイドSIMの賢い選び方2選
では、数あるプリペイドSIMの中から、自分にぴったりの一枚を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、プロが実践する2つの選び方をご紹介します。このステップを踏むだけで、選択肢がぐっと絞られ、失敗のないSIM選びが可能になります。
選び方①:利用目的で選ぶ:「データ通信専用」か「音声通話もできる」か
最初に決めるべき最も重要なポイントは、「電話番号が必要かどうか」です。これにより、選ぶべきSIMの種類が大きく2つに分かれます。
データ通信専用SIM
プリペイドSIM市場の主流がこのタイプです。インターネット接続のみに機能を絞ったSIMで、LINEやSkypeといった通話アプリを使えば音声通話も可能ですが、通常の電話回線(090/080/070番号)での発着信はできません。
- こんな方におすすめ:
- 通話はLINEで十分な方
- タブレットやモバイルルーター、2台目のスマホでデータ通信だけを使いたい方
- とにかくコストを抑えたい方
- メリット:機能がシンプルな分、音声通話付きSIMに比べて価格が安い。
- 注意点:電話番号がないため、SMS(ショートメッセージサービス)が利用できません。
ここで見落としがちなのが、SMSが使えないことの重要性です。日本では、多くのウェブサービスやアプリの会員登録、チケット予約などで、SMSを使った本人認証(2段階認証)が必須となっています。データ通信専用SIMを選ぶと、これらのサービスが利用できなくなる可能性があるのです。これは単なる不便さではなく、日本での活動に支障をきたす可能性もあるため、滞在中の目的をよく考えて選ぶ必要があります。
音声通話付きSIM
データ通信に加えて、日本国内の電話番号(070/080/090など)が付与され、電話回線での音声通話とSMSの送受信が可能なSIMです。
- こんな方におすすめ:
- 仕事の連絡やお店の予約などで、通常の電話番号が必要な方
- 各種サービスのSMS認証を確実に行いたい方
- 一時的にメイン回線として使える電話番号を確保したい方
- メリット:スマートフォン1台で通信と通話のすべてを完結できる手軽さがあります。
- 注意点:データ通信専用SIMに比べて価格が高く、提供している事業者も限られます。また、携帯電話不正利用防止法に基づき、購入時に本人確認書類の提出が必要です。
選び方②:利用期間とデータ容量で選ぶ:「短期・スポット利用」か「中長期・大容量利用」か
次に考えるべきは、「いつまで、どれくらい使うか」です。プリペイドSIMはプランが非常に多彩なため、自分の滞在期間や利用スタイルに合ったものを選ぶことが無駄をなくす鍵となります。
短期・スポット利用
数日間の旅行や週末の帰省、数週間の出張など、ピンポイントでの利用を想定している方向けです。地図アプリの利用やSNSの閲覧、お店の検索などが主な用途となるでしょう。
- 選ぶべきプラン:利用期間が「8日間」「16日間」「30日間」といった短期プランが中心です。データ容量は数GBのもので十分な場合が多いですが、旅行中など特定の日にたくさん使いたい場合は、「1日使い放題」のようなオプションがあるサービスも魅力的です。
中長期・大容量利用
1ヶ月以上の長期一時帰国や留学、テレワーク用の安定した回線の確保など、ある程度の期間、腰を据えて利用する方向けです。動画視聴やオンライン会議など、データ消費量が多くなる傾向があります。
- 選ぶべきプラン:利用期間が「30日」「61日」「91日」、あるいは「365日」といった長期プランがおすすめです。データ容量も「50GB」や「100GB」といった大容量プランを選ぶことで、1GBあたりの単価を抑えることができます。また、途中でデータが足りなくなった際に追加チャージできるかどうかも重要な選択基準になります。
【目的別】おすすめプリペイドSIM人気ランキング【2025年最新版】
ここからは、プロの目線で厳選した本当におすすめできるプリペイドSIMを、ご紹介した2つの選び方に基づき、「短期・スポット利用」「中長期・大容量利用」のカテゴリに分けて6つご紹介します。まずは一覧表で全体像を掴んでみましょう。
商品名 | おすすめの利用シーン | データ/期間 | 音声通話/SMS | 価格目安 | 回線 |
---|---|---|---|---|---|
povo2.0 | 究極の柔軟性、必要な時だけ無制限に | トッピング式 (例: 3GB/30日, 24時間使い放題) | 別途トッピング | 990円~ | au |
IIJmioプリペイドパック | 今すぐ必要!コンビニで手に入る緊急用 | 2GB/3ヶ月 | 不可 | 4,170円 | ドコモ |
HISモバイル (短期プラン) | 短期旅行でギガを気にせず使いたい方に | 無制限/8日・16日・30日など | 不可 | 2,500円~ | ドコモ/ソフトバンク |
プリペイドSIMどっとこむ | ヘビーユーザー向け、大容量のコスパ最強 | 50GB/31日など多数 | 不可 | 4,580円~ | ドコモ |
HISモバイル (音声通話付き) | 電話番号必須!一時的なメイン回線に | 3GB/30日 (かけ放題付き) | 可能 (かけ放題) | 14,800円 | 楽天/ソフトバンク/ドコモ |
楽天モバイル | 長期滞在者向け「プリペイド感覚」の最強プラン | 使った分だけ (~無制限) | 可能 (専用アプリで無料) | 1,078円~ | 楽天/au |
短期・スポット利用におすすめのプリペイドSIM 3選
1. povo2.0:必要な時に必要なだけ!究極に自由な選択肢

povo2.0は、厳密にはプリペイドSIMではありませんが、その仕組みは従来のプリペイドSIMの概念を覆すほど革新的です。基本料金0円のベースプランに、「トッピング」と呼ばれるデータ容量や通話オプションを自由に追加していくスタイル。まさにプリペイド感覚で使える、現代のニーズに最もマッチしたサービスです。
最大の特徴は、「データ使い放題(24時間)」がわずか330円で利用できること。旅行中の移動日や、イベントで動画をたくさん撮ってアップしたい日など、「今日だけはデータを気にせず使いたい!」という願いを完璧に叶えてくれます。普段はWi-Fi中心でほとんどデータを使わないけれど、たまに外出先で大量に通信するという方には、これ以上ない選択肢でしょう。
データ専用プランはeSIMのみの提供で、利用にはアプリのダウンロードが必要です。アプリで全てが完結するため、テクノロジーに抵抗がない方にとっては、これ以上なくスマートな選択肢となります。ただし、180日間以上トッピングの購入がないと利用停止になる可能性があるため、その点だけ注意が必要です。
2. IIJmioプリペイドパック:困った時にすぐ買える!安心の店頭販売モデル

IIJmioプリペイドパックの最大の価値は、その圧倒的な入手しやすさにあります。ビックカメラやヤマダ電機といった大手家電量販店はもちろん、一部のローソンやファミリーマートでも購入可能。日本に到着してすぐにSIMが必要になった時や、急な出張で準備を忘れていた時など、オンラインでの注文が間に合わない状況で真価を発揮する「お守り」のような存在です。
標準的なプランは「3ヶ月間・2GB」で4,170円と、データ容量あたりの価格だけを見ると割高に感じるかもしれません。しかし、これは場所と時間を問わず「すぐに通信環境を確保できる」という安心感への対価と考えるべきです。購入後は電話での開通手続きが必要ですが、一度開通すれば安定したドコモ回線を利用できます。データが足りなくなればクーポンカードでリチャージしたり、月額プランへ初期費用無料で移行したりすることも可能で、意外なほどの拡張性も備えています。
3. HISモバイル (短期プラン):旅行中の動画も安心!短期データ無制限の覇者

「短い旅行期間だけど、データ残量をいちいち気にしたくない!」というデータヘビーユーザーに圧倒的におすすめなのが、HISモバイルの短期プランです。このサービスの最大の魅力は、短期利用に特化したデータ無制限プランを手頃な価格で提供している点にあります。
例えば、「30日間データ無制限」のプランが約3,500円前後で購入できるなど、コストパフォーマンスは驚異的です。これなら、移動中に高画質の動画をストリーミングしたり、撮った写真をためらうことなくクラウドにアップロードしたりと、ストレスフリーなデジタルライフを送れます。回線は信頼性の高いドコモまたはソフトバンク回線を利用しており、テザリングも可能なので、PCやタブレットを接続して使うこともできます。オンラインの公式ストアや楽天市場などで購入できるため、渡航前に準備しておきたい方に最適です。
中長期・大容量利用におすすめのプリペイドSIM 3選
4. プリペイドSIMどっとこむ:安さと大容量を両立!普段使いの決定版
1ヶ月以上の滞在で、日常的にインターネットを利用する方に最もおすすめしたいのが「プリペイドSIMどっとこむ」です。このサービスは、特に大容量プランのコストパフォーマンスに優れており、まさに普段使いの決定版と言えます。
代表的なプランである「31日間・50GB」が4,580円という価格設定は、頻繁に動画視聴やSNSを利用する方でも十分に満足できる内容です。他にも利用期間やデータ容量に応じた非常に多彩なプランが用意されており、自分の使い方にぴったりのものを選びやすいのが特徴です。重い家具をネットで注文して玄関まで届けてもらうように、面倒なリサーチや店舗に行く手間を省き、最適な大容量プランを自宅で受け取れる利便性は、ECサイトでの購入ならではの価値です。安定したドコモ回線を利用しており、オンラインで24時間いつでもデータをチャージできるため、急にギガが不足した際も安心です。
5. HISモバイル (音声通話付きプラン):電話番号が持てる!一時帰国のメイン回線

「データ通信だけじゃなく、きちんとした電話番号も必要」というニーズに応える、数少ない選択肢がHISモバイルの音声通話付きプリペイドSIMです。アパートの契約、銀行口座の開設、あるいは仕事上の連絡など、日本での生活では電話番号とSMS認証が必須となる場面が多々あります。
このプランは、30日間の利用期間で3GBのデータ通信に加え、国内通話がかけ放題になるという、プリペイドSIMとしては非常に珍しいフルスペックのサービスです。価格は14,800円と高価ですが、これは契約不要で本格的な通信サービス一式を手に入れるためのプレミアム料金と考えるべきでしょう。音声サービスを提供するため、法律に基づき購入時には本人確認が必要となります。数週間から数ヶ月の滞在で、一時的にせよ日本での生活基盤を整える必要がある方にとって、この上なく頼りになる一枚です。
6. 楽天モバイル:「プリペイド感覚」で使える契約型SIMの最終兵器

最後に、少し視点を変えた「プロの裏技」的な選択肢をご紹介します。楽天モバイルは月額契約のサービスですが、その料金体系と契約条件は、実質的に「最強のプリペイドSIM」として機能します。
料金は使ったデータ量に応じて変動する段階制で、3GBまでなら月額1,078円、20GBまでは2,178円、そしてどれだけ使っても上限3,278円でデータ無制限となります。さらに、契約期間の縛りや解約手数料が一切ありません。つまり、1ヶ月だけ使って解約してもペナルティはゼロ。これはまさにプリペイドの自由度そのものです。
それでいて、サービス内容はプリペイドSIMを遥かに凌駕します。 полноценな電話番号が付与され、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話は無料。データ無制限が月額3,278円という価格は、他のどのプリペイドSIMよりも圧倒的に安価です。数ヶ月以上の長期滞在を予定しており、最高のコストパフォーマンスと利便性を求めるなら、契約の手間を一度だけかければ、これ以上の選択肢はないでしょう。
プリペイドSIMのよくある質問 (FAQ)
Q1. 今使っている電話番号は引き継げますか? (Can I keep my current phone number?)
A. いいえ、残念ながらできません。ほとんどのプリペイドSIMは、電話番号の引き継ぎ(MNP)には対応していません。音声通話付きSIMを契約した場合は新しい電話番号が発行され、データ通信専用SIMの場合は電話番号自体が付与されません。電話番号の維持が必須条件の場合は、楽天モバイルのような柔軟な契約プランを検討することをおすすめします。
Q2. 購入後、設定は難しいですか? (Is setup difficult after purchase?)
A. 一般的には簡単ですが、商品によって手順が異なります。多くの物理SIMカードでは、スマートフォンに「APN構成プロファイル」という設定ファイルをインストールする必要があります。IIJmioのように開通のために電話をかける必要があるものや、povoのようなeSIMではQRコードを読み込むだけで完了するものもあります。いずれの場合も、パッケージに分かりやすい説明書が同封されているので、手順通りに進めれば問題なく設定できます。
Q3. データ容量を使い切ったらどうなりますか? (What happens if I use up the data?)
A. 「使い切り」タイプのSIMの場合、データ容量を消費するか利用期間が過ぎると、インターネット接続が完全に停止します。一方、「チャージ対応」のSIM(例:プリペイドSIMどっとこむ、IIJmio)であれば、オンラインで追加のデータ容量を購入することで、継続して利用できます。povoの場合は、アプリからいつでも好きなトッピングを追加購入できます。
Q4. どこで購入するのが一番おすすめですか? (Where is the best place to buy one?)
A. 目的によって異なります。緊急で今すぐ必要な場合は、空港のカウンターやコンビニ、家電量販店などの実店舗が最適です。価格の安さやプランの豊富さを重視する場合は、プリペイドSIMどっとこむのようなオンライン専門店や、各通信事業者の公式サイトでの購入が断然おすすめです。特に中長期・大容量プランはオンラインの方が選択肢が豊富でお得な傾向にあります。
まとめ:あなたの使い方に合った最強のプリペイドSIMを見つけよう
プリペイドSIM選びは、難しく考える必要はありません。まずは「①電話番号が必要か(音声通話 vs データ専用)」を決め、次に「②どれくらいの期間、どれくらいのデータ量を使うか(短期 vs 中長期)」を考える。この2つのステップで、あなたに必要なSIMは自ずと見えてきます。
最後に、利用シーン別のおすすめをまとめます。
- 短期旅行者なら:データを気にせず楽しみたいならHISモバイルの短期無制限プラン。特定の日に集中して使いたいならpovo2.0の24時間使い放題トッピングが最強です。
- 1ヶ月程度の滞在なら:コストパフォーマンスを最優先するならプリペイドSIMどっとこむ。電話番号が必須ならHISモバイルの音声通話付きプランを選びましょう。
- 数ヶ月以上の長期滞在なら:プリペイドの自由度と契約プランの安さを両立した楽天モバイルが、実質的なプリペイドSIMとして最も賢い選択です。
この記事を参考に、あなたの日本滞在をより快適で便利なものにする、最適な一枚を見つけてください。
参考


